DUSTCELL[Heaven and Hell]雑感

Dustcell Heaven and Hell(2020年2月1日20時投稿)についての備忘録
              

 クオリティはさておき、内容的に他人に勧めづらいのが正直なところ。
 歌声や楽曲、映像共にイメージとしての訴求力が非常に強いので、免疫が無い相手への影響力が大きくなりそう。
 内容問わずにレベルが高い物を求める人には遠慮無く勧めるけど。
 
 内容的な部分で言えば、
 ・薬物使用に至るまでの精神状態
 ・薬物による高揚感と極端な自己肯定感
 ・中毒と欠乏による焦燥感
 ・End
 という流れでしょうか。
 非常にシンプルな詩と文脈ごとにアクセントの効いた音楽、インタラクティブでありパンチの強い映像とがしっかり絡んでカロリー強めの作品になってました。
 特に薬物使用パートに入るまでと後で音楽的な雰囲気が全く異なる部分と声色の違いが印象強いです。
 あととにかく映像が気持ち悪い(褒めています)。
 描き込まれた壮麗な部分と、抽象化が進んだ図柄の挿入、観る側がアクセスしてつながるワード部分など、とにかく観る側を主体的にさせ、主人公の意識と同調させようとする感じが。
 
 このタイミングで薬物関係なのは狙っているものなのかは気になるけど、(僕が心配する事では無いけど)変な印象つかないか心配。
 反面教師的な薬物使用への反対ソングなのかもしれないけど。
  
 総じて非常に良く出来た作品だと思います。
 全体的なバランスが良く、いずれもレベルが高い。
 
 個人的にはこういうレベルの高い人達に、センシティブさを狙わずにストレートなプラスの感情を歌って欲しい。
 その実、センシティブさでインパクトを与えるのは方法として優れてるとは思わないし、そのイメージだけで固定されてしまうのは勿体無いと思うから。
 少しずつで良いので、歌唱者と作編曲家の腕を問われるアコースティックな曲なども聴かせて欲しい。
 非常に自分勝手な希望ではあるけれど。

1新参ファンではありますが、この先も応援させて頂ければと思います。

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