筋肉の凝りの理解が深まる本当の話

こんにちわ ウエノです。

前回の記事で筋肉というものは、自ら収縮する機能はあるけども、自ら伸びる機能はなく、その収縮する機能は体の形を維持する力として常に作用しているため、必要以上に縮むことに慣れてしまった筋肉が体型を変えさせない原因となり、また凝りの原因であるという話をしました。

ここで言う縮むというのは、ニュートラルな状態から収縮できる幅の事をいいます。力んだ状態は、筋肉が縮んでいます。同時に、他の部位のつながっている筋肉は隣の力から引っ張られている事になります。

隣の、又は他の力で均衡を保っている他の部位の筋肉が引っ張られる事で伸びることができないぐらいに縮む癖がついていたら、そもそも本来の力んで収縮させたい筋肉は縮む事ができません。

sdfキャプチャ

これが本来の筋肉の機能を発揮できない大きな原因です。

だからこの時筋トレで克服しようとすると効率が悪く、ストレスが多いです。

脳が(あなたが)力が出なかったり体型が崩れてしまった場所で筋肉が足りないと思っている場所は実はちゃんと筋力はあるのです。発揮できていないだけ。そしてこれが長く続けば本当に縮む能力も体から忘れ去られてしまいがちです。

しかし、本当に大切なのはここから。

ここまでの話は、トレーナーさんとか理学療法士さんで理解できてる人は多い。

問題なのは体に問題が発生したり、今より良い体を作りたいときにどこに何をすればいいのかということ。

凝りや痛みを解消したいとき、体の機能を上げたい時、ケアすべきは「縮みたい筋肉」と「縮むのを邪魔している別の硬い筋肉」どちらか?

多くの場合答えは後者にあります。

しかし、力の作用が入り乱れて複雑化した筋肉の力関係は上の図のように2種類の力だけで成り立っているわけではありません。腕の中にももっと色々な方向や長さの筋肉があるし、手や指、肩にまで及んでいる筋肉も多くあります。

そして、すべてが力でつながっている無数の筋肉の中の、「〇〇筋だけが悪い」と特定することはそれ自体ナンセンスだと僕は思っています。

何度も言いますが、ある一つの筋肉はその一つの働きを発揮するために、体全体の力のつながり、バランスが影響しあって初めて働きを起こせるのですから。

よく「腸腰筋を鍛えましょう」というトレーナーやコーチがいますが、もともと腸腰筋の働きが弱く見える人にとって、それ自体が鍛えられているかわかりようがないのが上の図かわかってもらえると嬉しい。これが本当の事実です。

しかし、筋肉がどうなっていようが、どこにケアすべき筋肉があるのかわからなくても上の「筋力が発揮できない≒どこかに凝っている筋肉がある、筋トレでも痩せない場所がある」の問題を一気に解決する箇所があります。

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○それは関節です。

関節というのは骨と骨の間の事を言います。

そしてここには、無数にある筋肉の力の作用が一度集約される場所なのです。

僕がよくするハンモックの話を例に関節の重要性を話します。

hgfキャプチャ

上の図で、ハンモックの乗る部分を筋肉、結び目を関節だとします。

ハンモックで適度がしなりがなく乗ってもすぐに落ちてしまうぐらいビンビンに硬かった場合、紐自体を頑張って伸ばそうとしても無駄ですよね。ハンモック自体が痛むだけです。

結び目を調節すればいいですよね。

また乗ったらゆるゆる過ぎて地面についてしまうような時も紐自体を強いものに変えようとしても無理があります。

結び目を変えればいいだけ。

これと同じことが筋肉と関節の関係に言えます。

どこかの筋肉が硬い、または弱いから鍛えなきゃいけない。

これはハンモックの紐をなんとかしようとしているのと同じこと。

結び目がガチガチで動かなかったら本当に変えたいものは変わらないのです。

なので、ヨガだろうと、電気治療だろうと、家庭用医療機器だろうと、ホッカイロだろうと、関節に絞って体のケアをしてみてください。

普段からストレッチや筋トレをしている人ほど特に。自分のフィジカルパフォーマンスを上げる鍵が関節の中に見つかります。

続く。



余談ですが、体型や痛みの解消といった体の話から専門的分野を深堀りしすぎて、大事なのは脳ですって言う人が本当に多い。

僕はコントロールできもしない事をそれらしい理屈並べてわかったふりするのが大嫌いです。脳なのはけっこうなんだけど、じゃあ今すぐ具体的にどうにかできるんですか?って話。

だから脳を変えようなんて思わない。変えられた試しがないし、脳がどんな状態からどんな状態に、自分の感覚で確認したことがないから。それを人に伝えて「脳が変えれば良くなりますよ」なんて無責任だと僕は思っている。

今ここでは触れば確認できる力学の話していて、関節に焦点をあてればコントロール出来るものがちゃんとできる。誰でも。

人間に偉大な治癒力やもっとそれ以上の力があること、本来のパフォーマンスが存在するからこそ、それを発揮するためにコントロール出来る部分をしっかり注目する。

それに特化した方法が西洋医学と東洋医学の良いとこ取りをした僕が開発したJPAというノウハウだと思っている。

JPAのノウハウは特別なものじゃなくて、今ここでカラクリを公開している。答えは関節に特化した体の力学のケアです。

ゴッドハンドなんて、このカラクリを知れば誰だってなれる。

事実僕はここに注目しただけで、23歳でゴッドハンド扱いされたり、経験豊富な理学療法士、医者からその技を教えてくれなんて言われてた。

「誰もが、もっと当たり前に自分の体ぐらい自分でケアできるようになれば、医者も治療化ももっと少なくてすむし、健康被害も減る。」

そう強く思って、僕は直接治療をすることより、エッセンスを伝えることに誰よりも頭を尽くしてきた。

まだまだこれから伝えていきますが、多くの人にこのエッセンスが正しく伝わりますように。



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