2021/5/10 華優希の宝塚大劇場卒業公演、サヨナラショーが行われた。 まだディナーショー、東京を控えている今、自分自身のため彼女について様々な思い出を振り返る場をここに作ろうと思う。 9月に恋に落ち、11月に絶望し、5月に希望を見る。 たった9ヶ月の片恋が私を少し大人にした。その間、私はTwitterを離れた。時間は、過ぎてさえしまえば、どんな爪痕が残ろうと、少なくとも前に進むことができる。私は自分の中から嵐が過ぎ去るのを待ちたかった。 胸いっぱいの憎しみが、や
ぬけぬけと愛と夢と希望を謳うところ。見てるこっちがこっ恥ずかしくなるぐらい、見方によっちゃあダサいぐらい一生懸命な人の集まり。ライトがあたらない人ですら、その息吹を舞台の隅々から感じる場所。歌も踊りも芝居も半素人だけど、未完成の芸をさらけ出して比べられて、あきらめない人が集っている。そして生徒のために演出家がいて、演出家のための俳優がいない世界に一つだけの学校。 1.宝塚の役割 宝塚以外の劇団では、まず作品ありき、演出家ありきだ。その世界観に必要な俳優、またはネームバリ
宝塚の初恋は大空祐飛さんだった。中学2年生。親の契約していたwowowでたまたま彼女の主演作品「クラシコ・イタリアーノ」が流れた。 宝塚の人か。スーツめっちゃ似合っとるけど意外と美人じゃないし、歌も微妙やな。てか化粧濃すぎて主役以外誰が誰かわからんわ。 風呂上りに頭を乾かしながらそう思って眺めた。 成り上がりの社長がさらなる野心をもって、一緒にやってきた盟友や師匠と決別するが、ライバルに陥れられ、故郷で見つけた小さな幸せに落ち着く。どこかで聞いたことがある話の