「パリのランデブー」(1994)

「木と市長と文化会館」に次ぐ1995年のロメール作品で、三話から成るオムニバス。

「浮気してるんじゃないかしら?」と疑う恋人たちが偶然のイタズラですれちがう第一話で引き込まれてしまう。様々なパリの公園で密会する恋人たちの第二話、ピカソ展で見つけた若い人妻に言い寄る画家の第三話。

前作同様、ロメールを含めて四人のスタッフだけで16ミリ撮影。自分たちの存在を消して、パリの街を自由自在に動き回る。人通りの少ない道で画家が人妻を口説こうとする第三話では、移動撮影に車椅子が使用され、縦横無尽に二人の様子を見せてくれます。

アコーディオンを伴奏に歌う女性と愛らしいイラストが各エピソードをつなげ、全体がとてもチャーミング。

2016年2月11日

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