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1971年版「推理小説代表作選集」

12月2日、植草甚一氏の36回目の命日。ここ数年の命日は「映画だけしか頭になかった」に出てくる映画を一本選び、DVD鑑賞し、そのエッセイを楽しんでいたのですが、今年は「こんなコラムばかり新聞や雑誌に書いていた」の「中間小説研究」から何か面白いものが読みたくなりました。

いっぱい言及されている中から1971年版「推理小説代表作選集」の古本を購入し、15の短編を二週間かけて毎日一つずつ読みました。

植草氏のお気に入りは戸川昌子と佐野洋の短編なんだけど、私が一番面白かったのは草野唯雄の「たった一人の鉱山」。冬に閉鎖される鉱山で若者が見張り番をしていたら、鉱山に金塊を隠した悪党数名がやってきて、窮地に立たされる話。給料をもらいながら世界文学全集に没頭できる仕事に魅力を感じました。

2015年12月2日

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