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アフターコロナの世界は信頼交換の時代になる

自粛生活も2週目。始まってみるとこれが日常となり、コロナ以前のライフスタイルがどこか昔話のようにも感じている自分がいます。もう少し色々なところに出かけたり、自由に出歩きたい気持ちはありますが、もうしばらくはこの生活になりそうですね。
いつか必ず終わりがくるコロナ。アフターコロナはどのような世界になっているでしょうか。私たちの日常や、ライフスタイル、そして価値観はどのように変わっていくのか、今の延長線上ではない世界を考えてみたいと思います。

大切だと思い込んでいたものを手放す機会

今回のコロナをきっかけに日常が180度変わり、人々との繋がりも改めて考えている方も多いのではないでしょうか。私は経営者という立場で、サービス含め会社運営もコロナの影響をもろ受けています。運営する「エスキッチン」というサービスは、子育て家庭に、食のプロ(食育サポーター)が訪問するサービスで、共働き家庭を支えるサービスであり、今とても必要とされていることは十分承知の上で(我が家も本当に来てもらいたい)、サービスを止める決断をしました。それは食育サポーターたちの安全、家族を守り、またお客様にも万が一のことがあった場合、取り返しがつかないからです。コロナが落ち着くまで、その他仕事も見通しが立たないものも多く、会社経営としては不安が多いのも本音ですが、本当に会社にとって必要な仕事や大切な人たち、繋がりが深いものは必ず残り続けると信じていますし、逆にこういった逆境でなくなっていく繋がりや仕事は、これから先に自分にとって必要ではないのかもしれない(お別れのタイミングだった)と考えています。こういった状況で、なくなってホッとしている会食や、組織(取引先)との関係性があるのであれば、必要のないものだったのかもしれません。

今まで大切だと思い込んでしがみついていたもの。気づいてしまった必要ないものを手放して、自分が本当に大切なものを再確認し、アフターコロナの世界をリスタートしていきたいですね。


アフターコロナの世界は信頼交換の時代になる

今回のコロナでは、会社経営においてこれからジワジワと売上減という現実と向き合っています。25歳のフリーランスを始めた頃に、一度貯金残高の底が見えたことがあるのが1回目。2回目は、32歳で会社経営の1年目にキャッシュアウトの危機があり、金融機関で融資を受けて生き延びた経験があります。過去2回の私にとっての金融危機(笑)と、今回のコロナショックとでは大きな違いがあります。

それは、ここまで積み上げた実績と信頼のもとに仕事をいただいている方々、そして仲間がいることです。

こういう状況の際に、私たちの投稿をたくさんの方がシェアしてくれたこと、どうにか仕事が維持できるよう色々な手段を駆使し、継続できる形を作って下さったお客様や、サービスは止めながらも、価値を提供し続けられる仕組みを考えてくれる仲間がいます。
コロナで終わっていく関係性もあれば、必ず続くものがあるとするならば、信頼の中で積み上げてきたものは必ずアフターコロナの世界でも続いていくと信じています。

今回私が向き合う現実は、会社を維持するために、融資やキャッシュを集めることではなく、信頼を積み重ねてきた方々に、アフターコロナの後もどう価値を提供し続けられるか考えていくことだと思っています。そのために、自分がつけなければいけない力を蓄える時期だとも感じています。

アフターコロナの世界は利他であふれる社会の実現へ

コロナをきっかけに淘汰されていく仕組みがあるとするならば、誰かの犠牲や、無理の上で成り立つ社会です。また自分の利益ばかりを考えも長くは続かないように思います。長時間労働や、不必要に人を縛る制度や、ごく一部の人にしか特権がないような仕組みは、コロナをきっかけになくなっていくと信じています。SDGsに代表とされる、サスティナブル社会において大切なことは、自分さえよければいいという考えではなく、自分はもちろんですが、関わる人や、その先にいる方々にとってもハッピーな形です。
物質的な豊かさでは人は満たされないことをこのコロナで気づき、所有からシェアの時代になり、人と人とが利他精神で繋がり、信頼が積み重なっていく社会が訪れることを心から祈っています。

私もそんな社会の一助になれるよう歩んでいきたいと思います。

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