Waiting the Sun

国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。

この作品をきっかけに曲、アルバムを作りはじめた。

雪国という小説を読んで、力強くも繊細でどこか寂しさも感じられる作品を作ってみたいと思いました。

意味がわかるようでわからないような、思ってはいるけど気づけないような、文章にできないような文章。

何年経っても、救いたい、助けになりたい、届いていますか、と言い続けているようではあまりにも稚拙である。

言葉が痛切な実感となるのは、痛切な体験の中でだ。


『Waiting the Sun』

あの日に近づいたのに 何も得られず5時間

寝ることもやめてたのに 明けない夜はまだ呼ばないだろうその朝日も

冷えた体を溶かすように 汗は流れて地這うように

流れ続けてきたのに 足跡は消えてるかつての君を見るようだ

どこにも行けない僕たちは 間違いではない

焼きついて消えないように 

見えぬものでさえも無理になぞらえていくように

波悲しみをさらうように 連れていくものがないようだ

春風が吹いてたのは 誰かが袖を掴み泣きついたからだろうか
 
燃やし尽くされないように全てを燃やせ

望まぬところへ行くな 戦い続ければ次の壁に出会えるだろう

窓を開ければ雪だった 夜の底まで冷やすような

やり場のないこの絶望に 四畳半じゃあまりに狭すぎるような気して

足跡が消えてる 明日の君を見るようだ



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