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思い出の遠征 2013 Jリーグヤマザキナビスコカップ 準々決勝 第1戦 広島対レイソル

  レイソルがナビスコカップを勝ち上がって準々決勝でサンフレッチェ広島と対戦した。第1戦は広島ホーム。しかし、勤務表を見ると土曜日の午後9時まで東京で仕事、月曜9時半には定時で出勤となっていた、広島ビックアーチで日曜日の午後7時キックオフ。試合が終わって市内に戻り、広島駅から新幹線や夜行高速バスで東京に午前9時台に戻ることさえ厳しい。ちなみに翌日の飛行機もアウトだった。いろいろシュミレートをしながら導きだした一つの答えをもとに日程を組んだ。

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午後9時に仕事場をあとにし、某ビルのトイレでスーツから私服にチェンジ。鍜治橋駐車場から広島方面の高速バスに乗った。最初の行き先は三原である。

三原からは呉線に乗り忠海駅で下車、最初の目的地である大久野島を目指した。大久野島といっても知らない人が多いかもしれない。世間的にはウサギがたくさんいる島として有名だ。

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第二次世界大戦、太平洋戦争中にはこの島は地図に表記されなかった。なぜかといえば軍が毒ガスを開発していた島だったから。
 そんな島は古いレンガ造りの建物の近くをぴょん、ぴょんとウサギが走り回る平和な島となっていた。

 とはいえ、写真は1羽しかいないが、忠海からフェリーに乗り大久野島の船着き場に着くかいなやのタイミングで100羽近いウサギが人間を待っているのだ。いくらウサギが好きでも面食らうのではないだろうか。忠海のファミマでエサのキャベツが半玉単位で売っていたが、ウサギたちは自分が持ち込んだキャベツ半玉をものの3分ほどで食べ尽くしてしまった。

 そんな集団の中でもエサを賢くもらう個体もいれば、不器用で満足にエサにありつけず、小さくやせ細っている個体も。人間の世界にもよくあるけど、自分はそんな小さな個体にキャベツの半端な部分を与えようとすると横取りするんだよな。平和そうで、実は弱肉強食な世界。ウサギの屍体も見つけることができた。

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 次に向かったのは竹原。映画「時をかける少女」の舞台になった。大林宣彦監督〝尾道三部作〟の2本目。「時かけ」の古い町並みの大部分は竹原で撮影されている。主人公の芳山和子(原田知世)の幼馴染である堀川五郎の実家である造り醤油蔵のあるお店も写真の階段の近くにあり、現在醤油店の「堀川」はお好み焼き屋もやっており、そこの醤油を使ったお好み焼きでお昼を食べた。

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 さらに西へ進み、呉の大和ミュージアムへ到着。特大の戦艦大和の模型は圧巻で先の大戦で使われていた多種多様の武器なども展示してあった、中には特攻機の潜水艦版もあり、絶対、戦争で悲惨な目にあいたくないと思ったもんだ。

試合の方はTJこと55分に田中順也が先制するもすぐ広島が高萩洋次郎(現・FC東京)のゴールで追いつくも、さらに61分に工藤のエキセントリックゴールで先勝!

 さらに勝ち進んでレイソルは2013年のナビスコカップウイナーとなった。

 さて、試合が終わった後が肝心である。広島広域公園から帰ってきて午後10時を回っている。

 結局帰りはどうなったのかといえば午前0時広島駅発の高速バスでいったん大阪へ、そこから新大阪始発の新幹線のぞみで8時半には東京に到着、普通に何食わぬ顔で通勤できたのだった。


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