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食べる#20 オンライン料理教室で思い出した料理の楽しさ

松江市産の猪肉を使った料理教室「松江ジビエールクッキング」を開催しました。
これは「松江市鳥獣被害防止対策協議会」主催のイベントで、私たちは企画・運営に関わらせていただいています。

目的は「ジビエのイメージアップと消費拡大」
猪肉って臭くて硬いんじゃないの?
猪肉ってもらってもどうやって料理して良いか分からない。
値段も豚肉より高いし、わざわざは買わない。

猪肉に関わっていると、こういったお声がたくさん聞こえてきます。

そんな中、一昨年『亥國之味』の開発でお世話になった松江市内のプロのシェフたち。
イタリアン・フレンチ・中華の観点でこれらの猪肉のマイナスイメージを見事に覆して下さいました。

実はその頃、わたし自身もまだ猪肉に対して半信半疑なところがありました。
が、この3名のシェフが
『貴重で素晴らしい食材ですよ』
と創り出されるお料理に、頭で考えるよりも先にお腹と心が満たされる感覚になったのを覚えています。

今回の料理教室、当初は参加者を10名に制限し、レンタルキッチンに来ていただく形で開催予定でした。
しかし、いよいよ開催が迫った頃に例のウイルスが再拡大…
急遽オンラインでの開催になりましたが、たくさんの方の協力のもと、遠方からも多数ご参加いただき、結果的に新しい可能性を発見しているところです。

頼れる配信スタッフの方々
手元が映るカメラで調理風景を撮影

第一回 イタリア料理編

イタリア料理アルソーレの小田川シェフより
『猪塊肉を使った 北イタリアのおでん ボッリート・ミスト』
をレクチャーいただきました。
松江市でも山間地では猪が多く捕獲されます。
「猟師さんから猪肉もらったけどどうやって食べたらよい?」
という疑問にお応えすべく、猪塊肉を家庭で美味しくイタリア料理に変身させる方法を教えていただきました。

北イタリアのおでん ボッリート・ミスト

こちら、味付けは塩とソーセージの塩分のみ。
野菜とお肉の旨味だけでこんなに深い味わいになるのか…と感動しました。
猪肉は煮れば煮るほど柔らかくなるので、最後はお箸で崩れるくらい柔らかくなります。

アウトドアでダッチオーブンを使ったり、煮込み時間が楽しめるシーンにもオススメです。
レシピはこちらから

第二回 フランス料理編

フレンチ酒場せるぽわの山根シェフによる
『猪スライス肉のジャガイモ巻 ヴィネガー煮込』
こちらで使用した猪スライス肉は、松江市八雲町にある八雲猪肉生産組合さんの商品。


市内のスーパーやオンラインショップでも購入可能、かつロース・モモ・バラの部位ミックスを食べやすくスライスしてあります。
初めてだけど猪を使ってみたい方にも扱いやすく、手軽にチャレンジしていただきやすいレシピです。

こちらも使う材料は少なめ。
シェリーヴィネガー(ワインビネガーでも可だそう)やトマトペーストはいつも用意しているわけではありませんが、食材や調味料とも一期一会。
シェフから活用方法を見聞きし、早速帰り道にスーパーでゲットしてみました。

飴色玉ねぎも普段の忙しない日常では作りませんが、教えていただいたレシピに沿って作る楽しさが優り、全く苦になりませんでした。

家に帰って再現。
シェフ直伝のレシピということで、自己満足度もかなり高めです。

猪スライス肉のジャガイモ巻 ヴィネガー煮込

レシピはこちらから

2回のオンライン料理教室を経験し、参加者の方との双方向のやり取りがリアルタイムででき、
かつ、シェフの手元もしっかり確認できるのがとても良かったようです。
市外、更には県外からも参加してくださり、
「コロナが落ち着いたら松江に行ってシェフのお店に食べに行きたい!」
というお声をいただき、こういったご縁はオンラインならではだなぁと、とても嬉しく思います。

タスクだった調理から「知らない世界を知る」料理に

以下、個人的な感想です。
わたしはワーキングマザー歴10年で、その間で家事は完全にタスク化しました。
夫婦で協力し合い、家事と育児をどうやっつけていくかを考え乗り越えてきました。
(夫は家事スキルかなり高く、掃除や片付けはわたし以上です)

三度の食事、とりわけ夕食作りは毎日頭を悩まされるタスクです。
「時短・節約・栄養豊富」
この3点を最優先に考えてきた10年でしたが、子ども達も少しずつ手がかからなくなり、心と時間にも余裕が出てきました。
そんな中、今回シェフたちから各国のジビエ料理を教えていただき、
「やっぱり料理は楽しい!」
とわたしが「食」に関わる仕事がしたい!と思った原点を思い出させてもらいました。
いつも通りのやり方で作る「調理」でなく、「知らない世界のことを知る」ということを、料理を通して経験できる。
これが本当に面白く、食の視野が広がります。

毎日毎日は出来なくても、
丁寧に飴色玉ねぎを作ったり、じっくり塊肉を煮込んだり…ゆったり料理を楽しめる時間をつくりたい。
それがわたしにとってのリセットタイムになるんだな、と改めて気付かされました。

第三回 中華料理編 参加者募集中!

さて、この「松江ジビエールクッキング」は残すところは中華料理編のみ。
2月27日(日) 10:30〜
松江中華 パパ厨房の細木シェフをお招きして、
「猪ミンチを使った麻婆茄子」
を教えていただきます!!
遠方からの参加も大歓迎ですので、是非お気軽にご参加ください。

参加フォームはこちら

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