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初めてアイリッシュパブに行った話

アイルランドの妖精レプラコーンと、春なのでてんとう虫

3/17はセント・パトリックス・デー (Saint Patrick’s Day)
= 聖パトリックの祝日

アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックの命日でした。

で、ずっと気になってたアイリッシュパブがあったなと思い出し。
こんなご時世だし行ける時に行っとくべきだな、よし今行くか、と思い立って行ってきました。
下戸だけど。
蔓延防止等重点措置も一応明けたし。


グリーンビール
パブによって作り方が違うらしい(ここではどうしてるのか訊くの忘れた)。
普通の黄色いビールにブルーキュラソーや食用色素を注ぐなどして自宅でも作れるそうな。
フィッシュ&チップス
一度は食べておかねばかなと思って。
単にポテトと魚のフライではあるのですが揚げたてはやはり美味い。

セント・パトリックス・デーといえばグリーンビールらしいので、ちょっと時期はズレたけど作っていただきました。思ったより軽い飲み口でよかった。
そこかしこで英語のおしゃべりが聴こえてきて、初めまして同士でもなんとなく交流しちゃう場になってるみたいで、英語がわかったらきっと楽しいだろうな〜と思いました。
(英語ができたところで下戸だし人見知りなのでそんな積極的には交流できないだろうけど)
あとダーツボードがあったり。これもできたら楽しいだろうな。

そしてこの日はライブをやっていました。
アイリッシュミュージックではなかったのですが、至近距離で生演奏と生歌を聴くのが久しぶりすぎて楽しかったです。
音が近いけど耳がキンキンするようなうるささはなくて、仲良しおじさんトリオのごきげんミュージックってかんじで。
この夜演奏された曲の中で唯一私が知っていた曲は「What a Wonderful World」。トランペット奏者のおじさんの歌声が渋くてよかった。
演奏後に8弦ギターのおじさんが「このお店は知らない人同士でおしゃべりができる、とてもいい場所」と話しかけにきてくれたり。
(話す時はお互いちゃんとマスクをしています)

私は未だに人混みに行くのも飲食店に行くのもちょっと怖いのですが、こういうお店もイベントもなくならないでほしいなぁとしみじみ思いつつ、ささやかな投げ銭もしてきました。ちょっと古めかしい緑色の帽子に小銭やお札が入れられていくのも趣があっておもしろかったです。
…余談ですが、私の隣にいたヨーロッパ系(たぶん)のおじさんが「これがチップの帽子?」的に話しかけてきて、ソウデスヨーとジェスチャーをすると、お金でなくICOCAを取り出し「Oh…これは違う…」と小芝居を始め、クレカを出して「Oh…」また別のクレカを出して「Oh…」と続けるのに笑ってしまいました。


セント・パトリックス・デーは
「緑色のものを身につけていないとつねられる」というおもしろい風習(あそび?)があります。
私はこれを、幼い頃うちにあった英単語の絵本で知りました。
緑の衣装を着たり、緑色の食べ物や飲み物でお祝いしたり、川や噴水を緑に染めたり!するとにかく緑色のお祭りです。

川を染めているのはフルオレセインという無毒性の色素。
入浴剤や、サスペンス映画などでよく見かける「事件現場の血痕の探索」で使われているのだそうです。


この日のシンボルはシャムロック。
アイルランドの国花で、葉が3枚に分かれている草の総称☘️
(日本ではクローバーと思われがちだけど、アイルランドのシャムロックはカタバミが基本なのかな)
聖パトリックは「シャムロックの葉が3つに分かれているのは三位一体を表しているのだ」としてキリスト教の布教に利用したそうで。

そして妖精レプラコーン
緑色の服を着た小人のおじさん。ハリポタにも出てきます。
靴職人とされ、グリム童話の『小人の靴屋』に登場する小人はこのレプラコーンのこととも言われるそうな。一日に靴を片方しか作らず、それは体が小さくて余り仕事が出来ないから、または一本足であるからとも。
お金を貯めるのが大好きで、虹のふもとに金貨の入った壺を隠しており、レプラコーンを捕まえられればお金持ちになれるらしい。…けどだいたいは失敗するっぽい。
ルブラホーン、ラバーキン、ルホルバン、ルプラホーン…など呼び名はたくさんありその意味は「小さな体」。W.B.イェイツはレプラホーン=「片足靴屋」としたとか。このあたり諸説あるかんじなんですかね。
(悪戯好きの赤い服のファー・ジャルグや、泥酔したクルラホーンなどいろいろ種類もあるらしい)



中学生の頃、ファンタジー作品に登場するドルイド(ケルトの祭司。ファンタジーのゲームや漫画では魔法使い的な立ち位置であることが多い?)をきっかけにケルト、アイルランドに興味を持ちました。
詳しくはありませんがずっと憧れがあります。
いつか行ってみたい土地のひとつです。
いつか、いつか。


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