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~基本的天体解説③感受点~

感受点とは、天体以外に物事を動かしたり、人生に影響のあるポイントです。
役割や由来は様々で種類も豊富にあります。中にはゼウス、クピド、プルートなどギリシャの人々が、天体はまだ遠方にあるはずと想像し、予測した感受点などというものまで

感受点とのアスペクトは感受点は受けるだけで発信しない、極端なものだと合のみを詠むなど諸説あります。

また黄道や卯酉線などには、占術上では強い意味があります。ここで紹介するいがいにも、交点などが絡む感受点には深い意味を表すこともあり、それも、占術の面白みと覚えておいて欲しいところです。


◎龍頭、龍尾(ドラゴンヘッド、ドラゴンテイル)(ノースノード、サウスノード)(アセンティングノード、ディセンディングノード)(ノード軸)
月の軌道と黄道の交わる地点で月が降下しながら交わる側が龍尾
上昇しながら交わる側が龍頭と呼ばれます
表示方法が複数あり、Trueは計算した結果をそのまま出すので逆行します。
Meanは計算結果から平均した移動を導きだし、逆行しないように調整したものです。
逆行に意味を見いだすのかどうかで、最善の方法が変化します。

意味は古典と現代で解釈が大きくかわり 
龍尾…
古典-悪いもの、慣習的なこと
現代-前世でやり尽くした事、前世から受け継いだもの

龍頭…
古典-あらゆる良いこと、積極的に取り入れるもの
現代-今世の課題、使命
となっています

自分自身の好みはインド占星術の
龍尾…精神的修行に取り組む場所、精神的刺激が起きる場所
龍頭…外からの物質的な恩恵とステップアップが起きる場所、事故など物質的な出来事を呼び込む事もある

自分と外の世界を物質的側面と精神的側面から結びつける窓それがノード軸です。 

◎フォルトナ(パート・オブ・フォーチュン、POF)
こちらは複数あるアラビックパーツ(古代ギリシャで産まれた概念が、インドへ渡り逆輸入されて現代に至るためこう呼ばれています。)のひとつで現代まで好んで使われる感受点です。

太陽がアセン~ディセン軸に対してMC側にある時(昼のパート)は太陽-月+アセンの角度

IC側にある時(夜のパート)は月-太陽+アセンの角度となります。

幸運のあり方といわれていて、幸運の獲得の仕方といわれています。

これは太陽のかかげる理想を目指すにあたって、自分自身の能力を駆使した結果落ち着く妥協点を表しています。
フォルトナを目安にする事で、理想へ向かう事ができているか確認する事ができます。

夜のパートに置いては太陽は普段の振る舞いとして機能します。
こちらの場合は普段の振る舞いを行った結果発揮されてゆく才能を表しています。

こちらの場合は十全に能力が発揮できているのか確認する事ができます。

運勢に置いては
自分らしく活動している際に
落ち着く現実として機能します。
目先の出来事として表れる事が多いのですが、太陽へむかえて無いとき、活用出来てないときは意味を失うので注意が必要です。
逆にフォルトナを意識する事で太陽を活用する事もできます。

また、フォルトナとアセンディセン軸の鏡写しの点はスピリット・オブ・フォーチュンと呼ばれ
こちらは魂の在り方といったところですが、察するにPOFで取り組む事で得ようとしている結果、望んでいる事を表しているように詠んでいます。

◎リリス(ブラックムーン)
月の軌道で地球から最も離れる地点を感受点として捉えたものです。
こちらもTrue(トゥルーリリス)と
Meanが存在します。

司るのは他者への期待です。
サインのもつ使命を他者に肩代わりしてもらおうと、期待する天体ですが
丸投げという無責任な感じではありません

無意識下で相手を動かす為に
あの手この手の努力をします。
結果的にリリスのあるハウスには
人が関わって気易くなり

リリス自体も人を惹きつける魅力として機能します。

ただし、相手を自分の機能の一部にしてしまうところがあるため、依存や甘えなど、お互いに離れがたくなる原因を作ってしまう天体でもあります。

リリスの面白いところは運勢などにおいて本来人が関わらないようなハウスでも人との繋がりを暗示し、出会いなどを示唆する事も多い感受点となるところです。



◎バーテックス、アンチバーテックス、イーストポイント、ウェストポイント(Vx. Avx.Ep.Wp)
バーテックス、アンチバーテックスは卯酉線と黄道の交点となり、赤緯占星術や東洋系占術に代表される。現実的な事象の側面が強くなります。

●DSC側に表れてくる
バーテックスは社会的に望まれる役割を表しています。
人生が安定した頃に振り返ると当てはまっている不思議な感受点で
仕事用の時に他にから評される印象もここに出てきます。
また、運勢などでは、その時々の外側からみた自分の社会的な立場が表示される感受点です。



●ASC側に表れてくる
アンチバーテックスは
バーテックスに関連して自分が表す
身近な事柄や付き合い、そのために活用している能力などを表します。

●Epイーストポイント
地平に合わせるASCと違い黄道上での東のポイントがイーストポイントです。
無意識の意味が強くなるASCと違い
自分自身の意識する自我としての意味が強い感受点です。

●Wpウェストポイント
こちらはその西側のポイント
自分自身の振る舞いに対して
関わる事になる外の事象を表しています。

◎ASC.DSC.MC.IC(アセンダント、ディセンダント、ミディアム・コエリ、イムム・コエリ)※MCミッドヘヴンとも呼ばれる

●ASC
アセンダントは東の地平です。
存在の中心となるポイントで
一般的には無意識の振る舞いや印象、身体を表すとされています。

自分の認識では、存在の中心としての意味合いが強く、ここからイコールハウスで、自分の存在との物事の距離感によって感じ方や向き合い方が変わる(性格に置けるハウス機能)事で性格や能力の形となっていくと考えています。

●DSC
ディセンダントは西の地平です
もっとも自分では無い外側の部分
古典では他人を招き入れる入り口
現代では他人に向ける自分の振る舞いとして扱われています。

自分の認識では産まれた時の本人から最も遠く、持ち合わせていない要素です
シナストリーなどでここに天体をもつ人物は、自分の不足を補ってくれる、穴を埋めてくれる事となり、自分の持たないものをもつ相手として、惹かれがちになります。

●ICイムム・コエリ
受け継いだものを表し、先祖や家などとの繋がりが深い感受点です。
また、父親から受け継ぐものも表し
結果的に父親を表すともいわれています。

●MC ミディアム・コエリ
ICの反対で自分が与える側にまわります、自己実現も表す感受点です。
与えるもののイメージとして母親像を重ねる特徴をもち、母を表すともされます。
社会的に活躍する理想なども表す感受点です。

◎ミッドポイント
天体同士の中点となるポイントで感受点として、機能します。これを軸と捉えて扱うのがハーフサムで、ハーフサム同士の関係性で物事を詠みきる占星術も存在します。
このミッドポイントから45度づつのポイントも均等に意味を発揮すると捉えられています。

◎アンティシア、コントラストアンテァシア(アンティション、コントラストアンティション)

●天体に対して、♋♑軸を起点にした鏡写しの点がアンティシアです。
内向きと外向き(女性、男性)のアプローチにおいて、天体の働いてる反対のアプローチから同じ事柄に作用します。

この位置に運勢などで天体が入った際にアンティシアの天体はアスペクトがなくとも影響を与えあいます。影響は合に近いです。

●コントラストアンティシア
天体に対して、♈♎軸を起点にした鏡写しの点がコントラストアンティシアです。
内向きと外向き(女性、男性)のアプローチにおいて、天体の働いてる反対のアプローチから同じ事柄に作用しますが。
こちらの場合、自分がどのように振る舞うかをポイントとするため、内向きと外向きで結論が逆となってしまいます。

この位置に運勢などで天体が入った際にコントラストアンティシアの天体はアスペクトがなくとも影響を与えあいます。影響はオポに近いです。

●アンティシアは軸にミッドポイントを置く天体の組み合わせであり、MC軸やASC軸、ノード軸に対する天体のアンティシアも感受点として活用できると考えています。

◎アセン+15度のポイント
アセンダントの無意識を抜けて、意識されるポイントがアセンから15度、- 15度のポイントで、意識して扱える才能や能力として発揮します。
また同様にアセンに対して強い意味や、意識をされるポイントとがここから30度刻みで存在していき、機能はイコールハウスによるハウス機能に準じていきます。

また45度、135度などはイコールハウスに置ける、MC軸ASC軸のミッドポイントでもあり大事なポイントとなります。
参考に意味合いを簡単にのせておきます

15度-才能能力
45度-好む自分の振る舞い
75度-物事を通して学びたい事
105度-安心感を感じること
135度-楽しめる物事
165度-苦手な事
-15度-存在意義を感じること
-45度-人から欲される才能
-75度-人に役立てられる才能
-105度-強く興味を示す物事
-135度-認めて欲しい物事
-165度-他人に求める事



 









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