【子育て×仕事】後悔しない退職に必要な3つのコト〜育休復帰後の2年間。退職を決めた理由〜
「子育て中の退職したい!」わたしもたくさん悩んだひとりです。こちらの記事では「子育て中の退職したい!」について、わたしの経験をベースにキャリアコンサルタント視点で紐解いていきます。
(4,000文字越えですので、目次から気になる内容に飛んで頂いても構いません。)
■後悔しない退職に必要な3つのコト
「子育て中に退職したい!」と思った時、体調やメンタル不調、そして長時間労働やハラスメントなどの法定に反するケースを除いて、次の3つを整えてから退職することをお勧めします。
□自分の思考の癖を知り、多角的に選択肢を捉えられている (自己理解×視野の拡大)
□退職後の生活やキャリアを、自分で切り開くマインドとパワーを持てている (自己主体性)
□自分の望む未来をしっかりイメージし、実現できると思えている (ライフプラン×自己効力感)
”広い視野”を持って自分の選択肢を増やし、自ら次のステップに歩みをすすめる"主体性"を持ち、"自分はできる"と前向きに捉えられるのであれば、あなたはどんな選択をしても大丈夫です。
■わたしが妊娠出産を機に「退職しなかった」ワケ
「毎日をどう乗り切るかに必死で、転職など具体的に行動する方法や未来を考える余裕がなかった。1年耐えたら新たなやりがいを見つけられた。」
わたしは仕事が好きです。特に「裁量が大きく、目標に対する達成感があり、明確な評価がある」という状況において、モチベーションが上がります。
教育系企業に新卒入社、エリア最年少23歳でマネージャーデビュー。組織内でのキャリアアップを目指し、その後十数年、望むがままのキャリアパスを歩んできました。
どちらかと言うと、バリッバリキラッキラなキャリアパーソンでした。
35歳で妊娠出産。1年間の育休を取得して復帰するも、マミートラック(子育て中の女性が昇給や昇進などの出世コースから外れること)。望まぬ異動を言い渡されます。
そして、カサッカサパサッパサなワーキングマザーに変貌をとげました。
それでも、やりがいをリノベートして、どうにか自分なりの「居場所」を見つけ、「自己効力感」を高められるようになりました。
■育休復帰から2年。わたしが退職を決めたワケ
「時間と心の余裕が欲しかった。時短終了を機に見直したライフキャリアプラン。社内での自分の未来が見えなかった。自分のリソースを見直すと自ずと選択肢が明確になった。」
>退職のきっかけ
退職のきっかけはふたつ。「子どもとの関係性、そして、会社内で中長期のライフキャリアプランが描けないと気づいたこと」
わたしの夫はパーフェクトパパで、わたしはとても恵まれた妻です。わたしの場合、子育てと仕事の両立が大変というより、子どもに対する"気持ちと時間の余裕"がなくなっている自分に耐えられなかったのです。
時間に追われる毎日。つい、子どもに「早くして!」ばかり言ってしまう。「なんで○○できないのかな…」と不必要なイライラを募らせてしまう。
親(わたし)の都合を優先し、子どもを置いてけぼりにしているのでは?と感じ始めたこと。それがきっかけのひとつです。
そしてもうひとつ。時間短縮勤務(3歳児の3月末まで)が終了した後のキャリア・生活シュミレーションをしたら、そこで働き続けるという選択肢は消えてしまったこと。
会社にも何度か相談しましたが、働き続けるメリットがあまりにも少なく感じてしまったのです。数年頑張って続けたとして、また同じ悩み(キャリアチェンジ)を抱えるくらいなら「今」舵を切った方が賢明だと判断しました。
>退職を決意できたワケ
決意できたのは、自分のストレングス(強み)とリソース(資源)を見直し、退職後の課題点「キャリア、収入確保、保育園」を"開業"という形でクリアできると結論付けたからです。
ストレングス(強み)については割愛しますが、わたしを助けることになったリソース(資源)は、育休中に取得したキャリアコンサルタントの国家資格、育休中に運営を始めた地域の子育て情報WEBサイト、そして週5,000pvを達成し、たくさんのご縁を頂いているこのnoteです。
退職後も働きたい。但し、在宅ワークで働き方は緩やかに。でもキャリアライフを諦めない道を。
「在宅でできる仕事なら何でもOKというわけではなく、自分が挑戦したい分野で、5年10年後に経歴としてきちんと形に残せる仕事に取り組みたい。」その望みは「自分の強み(ストレングス)とリソース(資源)の掛け算」で実現が可能となりました。
退職するかどうか迷った場合は、自己理解を深めると「選択肢が明確化」されます。
■後悔しない退職「3つ」のポイント
①退職×「自己理解と視野の拡大」
"就職や転職の失敗のおよそ7割が「視野狭窄」から引き起こされる"というハーバードビジネススクールの調査結果があります。
「自分には思い込みがある」と知ることが第一歩です。本当に退職しか道はないの?本当に退職したら自分の望むものが手に入るの?と多角的に物事を見ることが大切です。
②退職×「自己主体性」
人生において、妊娠・出産は大きな転機です。仕事を離れて子育てに向き合いたいという思い、そして退職が人生の「幸福度」をあげるきっかけになるケースも多くあり、"退職=キャリア停滞"とは言えません。
注目すべきは、「出産を機に退職を選ぶ割合が多い」ということではなく、"退職"という選択肢において、「それしか方法がなかった」「本当は辞めたくなかった」という想いから抜け出せず、思考がストップしていないか?ということ。
例えば「職場や家族の支援が得られない…」と退職を選んだ場合も、"退職=おわり"ではなく"新たな始まり"として捉えられているかどうかによって、その後の自身のメンタルやパフォーマンスが大きく変わります。
退職後の生活やキャリアを自分で切り開く"主体性"を持つこと、それが退職を後悔で終わらせないひとつのポイントとなります。
③退職×「ライフプランと自己効力感」
●自己効力感とは?
自分はできると思えること。自分のやろうとしていることが上手くいくと、自分のチカラを信じられること。
●自己効力感が高いとどうなる?
自己効力感の高い人は、自信や有能感を持っているので、考えを行動に移すことが早く、達成・成功の確率が高いです。また、ポジティブに取り組むことで良い結果を生みやすく、そのことがさらに自分に自信や有能感を持つという、プラスのスパイラルをもたらします。
●自己効力感をあげる4つの方法
■人生100年。移行期をどう乗り切るか。
人生100年時代。あなたはあと何年生き、あと何年働く予定ですか?そしてどんな人生を送りたいですか?
これからの人生は「教育(学校で学ぶ)→仕事(社会に出て働く)→引退(老後を過ごす)」という3ステージから「マルチステージ化する」と言われています。
働き方の多様化も進み、社会に出てから学校に通う、複数のキャリアを同時に持つなど、同じ年代の人が同じライフステージに立つとは限らず、自分は自分の選択で生きていくことが必要となります。
「今」をどう乗り越えるのかという視点ではなく、これから何度もやってくる人生の転機「移行期」を見据えた上で「今」決断すること。その考え方が大切になってきます。
■悩むあなたへ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。退職する?退職しない?「意思決定」には、様々なアプローチ方法があります。
この記事があなたの悩みの"解決のヒント"となりますように。あなたにはたくさんの可能性があります。ひとりで悩まないで。
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