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パートさん無双

今日、アウトドアショップにダウンジャケットを買いに行った。
一応、パタゴニアかCHUMSのダウンにしようとある程度目星を決めて行ったのだが、一応袖を通してみるだけでもきてみたかったのでノースフェイスのダウンジャケットを着てみた。
高価だが、毎年売り切れてしまう人気モデルだ。

そしたらそのダウンジャケットがいくらするか知らない妻が「それいいやん、それにしなよ」と言い出すではないか。
おまけに店員さんもタイミングよくやってきて、「サイズ探しましょうか?」と言い出したので慌てて店員さんに、「いやぁ、ちょっと合わせてみただけですから」と言いつつ妻に小声で「これ7万以上するんやで」と言って静止した。

小声で言ったつもりだったが店員さんに聞こえてたらしく、店員さんが反応したのだが、その返が思いもよらぬものだった。
「ねぇー、高いですよね。私ここに勤めてたら感覚おかしくなりそうです。ダウンジャケットなんか”しまむら”のと何が違うのかわからへん」
一瞬僕はポカンとしてしまったが、「そ、そうですよねー。ダウンジャケットなんかどれも同じですよねー」と返しておいた(もちろん全く違うのだが)。
一応その店員さん、思いもよらぬ発言をしつつもしっかり僕のサイズのXLを端末で探してくれて、「XLはこのカラーのものだけですね」とお勧めしてくれたのだが、僕のほしい色ではなかった(というか買うつもりはなかったけど)「検討します」と言ってその場を立ち去った。

結局最初の予定通りパタゴニアのダウンジャケットを購入して帰ったのだが、あの店員さん多分アウトドアメーカーのことなどよく知らないパートさんなんだろうな。おそらくノースフェイスがアウトドア界のビッグブランドであることもよく知らないのだろう。
ビジネス的には全然ダメダメなんだけど、客としては面白かった。
すごく人がいい方なんだろう。
ぜひ長く勤めてほしい、いつかこのパートさんからノースフェイスのダウンジャケットを購入しよう!

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