良い画質

ほぼほぼ愚痴というか、文句に端を発するのだが、写真というかカメラの性能を評価する言葉に「高画質」というものがある。
ざっくり言うと「写真の綺麗さ」を意味する言葉で、真面目に考えるとあやふやな言葉だ。
この「高画質」、いや「画質」についてはカメラの情報と接するとほぼ確実に出てくる。
〜では画質が低下する
〜でも高画質が得られる
などなど。

そのカメラやレンズを使うと綺麗な写真を撮れるんだなーと、なんとなく伝わる。
しかし、「画質」ってなんやねん。「画」の「質」って何よ。
写真の写りを評価する項目として
発色とか、分解能とか、コントラストとか、ハイライトやシャドー部の表現とか、色々あるけど、
それらをトータルして「画質」と呼称して評価することは、乱暴すぎるのではないかと、思うのです。

ことの発端は、ツイッターのTLで貼られていたリンクを見かけたことだ。
そのリンクは「カメラを買おうと思っているのだけども、何を指標にして買ったら良いか分からない」という人向けのHPだった。
カメラ好きがもっともオタクっぷりを発揮できる話題だ。
そのHPではスペックの説明をしていて、その中で画素数=高画質ではない!と断言されていた。

ちなみに僕はNikonのD810を使っている。3600万画素の高画素機だ。手持ちの機体を否定するような言い草に腹が立つのと同時に、この人は高画素機の何を否定するのだろうか、と分析した。
が、どう読み取っても「高画素機は高画質ではない」としか書いていない。メリットを書かずに、「高画素機を否定するわけではないが」の言い訳の一文だけを書いていた。
ちなみに「高画素機は高画質ではない」の引き合いとして、「プロが使うフラッグシップ機が2000万画素だから」と書いていた。
HPの隅々まで読めば、その筆者の云う「画質」の定義が書かれていたのかもしれないが、そこまでの確認調査はしていない。
言葉には「定義」が必要であって、定義しないと言葉が独り歩きしていく。
ちなみに、そのHPでは何を言いたいのかよくわからなかった。センサーサイズには「APS-C」と「フルサイズ」がありますよ、くらいしか覚えていない。

高画素機のD810を使用していて分かったことは、光量が充分な条件では物凄く解像度の高い写真が得られる、ということだ。
デメリットはこの3点
・データサイズが大きい
・手ブレしやすい
・高感度ノイズは出やすい

手ブレや高感度ノイズが発生した写真は確かに画質は低下する。しかし、屋外日中での写真はヌケの気持ちいい仕上がりになる。

フラッグシップ機みたいな万能性は無いですよって書いてくれれば良かったのになぁ、と思う。

文句を吐き終えたので、画質については次回。
続く。

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