1on1ってなんでやるの?

今回はなぜ組織内で1on1をやる必要があるのか?について書こうと思います。

最近多くの企業で1on1を導入されているかと思いますが、意外になぜ1on1をやる必要があるのかご存じない方も多いのではないでしょうか。人事制度できめられているからでしょうか?
1on1で部下と話すテーマがわかりません!というご意見も聞きます。
目的をご理解いただけると、どんなテーマで何を話せばいいのか?などご理解しやすいかと思います。

僕自身が実際にやってみて感じる1on1の目的は概ね以下3つです。

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上記以外にももちろん目的は様々あるかと思います。

今回の記事は①求められている結果や良い結果を出すためにという視点で書きます。求められている結果や良い結果を生み出していくために何が必要でしょうか?

一つの答えとしてはマサチューセッツ工科大学のダニエル・キム氏が提唱している ”組織の成功循環モデル” を良い状態で回していくことなんだと思っています。

【組織の成功循環モデル - マサチューセッツ工科大学ダニエル・キム氏提唱】

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このモデルの肝は目に見える結果や行動にフォーカスを当てるだけではなく、目に見えにくい組織内の人間関係(関係の質)や向かうべきベクトルや目的(思考の質)が上司と部下間でしっかりと擦り合っていたのかどうかが重要であると。

つまり、良い結果を出すためには、関係の質(相互の信頼関係、チームビルディング)、思考の質(目的やベクトルのすり合わせ)が高い状態にあることがとても重要な要素だということです。

■いい結果を出すためには思考の質を高めることが重要

前回の記事にも書いたのですが ”ちゃんと考えてやってるのか?”
”なんでもっと早く言わない” などの発言はズレという書き方をしました。
この言葉はベクトルや目的、ゴールのイメージが擦り合っていない(ズレ)からおきる発言なんだと思います。

ゴールのイメージが双方すり合っていなければ、違うアウトプットになってしまう可能性があります。
そうなれば、上司は求めるアウトプットでなくてイライラしてしまうし、部下は仕事をしてるのに手戻りなどが発生し、また時間がかかってしまう状態になる。
この様な状態が続いていくと上司部下双方の精神衛生的にも、チームのパフォーマンス的にもいい状態とは言いにくいなと思います。
つまり、ズレた状態で仕事をすると生産性や効率的にもいい状態ではないということになります。

■いい結果を出すために関係の質を高めることが重要

思考の質を高めるためには、チームビルディングや相互の信頼関係をしっかり作ることがとても重要になっています。信頼関係がないのに良いチームはできませんよね。
信頼関係があるからこそ、一緒に仕事をしたいとか良い結果を一緒にだしたいと思えるようになるんではないでしょうか。
ではどうやって信頼関係を作っていくかですが、ここはまず上司部下双方の価値観、特徴、性格、強み、弱みを把握することからなんだと思っています。
チーム全員がそれぞれが自分の特徴をしっかりと理解(自己理解)し、開示する。そうすることで一人一人の違いが分かってくる(相互理解)。
この相互理解と相手を信頼する心があって初めて信頼関係が築けてくるように僕は感じています。これが関係の質を高めていくことにつながるんだと思っています。

※自分の価値観をどうやって知るか?
 ストレングスファインダー、コミュニケーション4タイプ診断、MBTI、キャリアアンカーなど、世の中にはさまざまな性格診断テストが存在しています。一つだけではなく、さまざまなテストを受けてみて、その結果から自分はどんな特徴をもった人間かを統合ていくことで、自己理解を深められるようです。ぜひみなさんもやってみてください!

■いい結果を出すために、関係と思考の質を上げていく(そのためには!)

それぞれの質を高めていくためには、チーム(複数)でのコミュニケーション、1対1でのコミュニケーションなど対話なくして、なりたたないのだろうと感じています。
つまり、1on1というコミュニケーションの場を通じて、相互の理解を促し、出したい結果を共有したりすり合わせたりすることで、組織に求められている結果を導き出していくんだろうと思っています。

1on1の目的とは

良い結果を出すには、直接的に結果だけを追い求めるだけでなく、少し遠回りに聞こえるようですが、関係の質、思考の質を対話によって高めていくことが結果として良い結果を生み出す近道なんだろうと感じています。

次回は②の部下の成長を促すためにという内容で書こうと思います。

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