日本総先生化計画
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日本総先生化計画

時代も平成→令和に変わったことですし、筆不精ですが思い切って教育ブログを始めたいと思います。

日本のありとあらゆる人を先生にすべく、今年1月13日の成人の日から日本総先生化プロジェクトを立ち上げました。右も左も分からない教育ど素人のサラリーマンが日本の教育を根本から変えたいなんて本当に烏滸がましくて馬鹿バカしいと思う人も多いかと思います。でもこれまでの本業の中でも常に『当たり前を変えよう』を座右の銘に行動してきました。だからこそ、“教育は教員免許を持った先生方だけが担うもの”という固定観念をぶっ壊していきたいと思います。

今年1月からプロジェクトを始動し、5月の現時点で200名以上の方々にプロジェクトにジョインしてもらっています。

そもそも何故教育プロジェクトなのか。私は普段働き方改革や労働組合主体のコミュニティづくりを仕事の主軸に置いておりますが、働き方改革の文脈でお会いしたスタートアップ経営者の方に、『お金とか地位とか名誉とか一旦横に置いた時に、一番やりたいことって何ですか?それがあなたが本気でやるべきことです。』との言葉を頂きました。その言葉を自分に問いかける中で『教育だ』と思ったんです。

理由は大きく二つあります。

一つは、自分が中学・高校時代に通っていた学校が日本で最も自由な学校だったこと。中高一貫のインターナショナルスクールで何と20年以上も前からその学校では中一と高三がタメ口で話すというアットホームさ。校則は一切なく、服装も自由。更には授業まで大学以上に自由な選択式のカリキュラムを敷いていました。違和感を感じたのはその高校を卒業して大学に入った時と社会に出た時。圧倒的自由社会から、一気に封建社会、階級社会に引きずり込まれました(というが何も知らなくて自分から飛び込んでいった)。会社に入った年、役職名が違うというだけで人間としての偉さが決まってしまう世界観。“偉い人”の周りに蔓延る無数の忖度君(そんたくん)達。日本の社会に蔓延るこの違和感はどこから来たのだろうか?と問うた時に、『そうだ。教育現場に違いない』そう思ったんです。戦後から高度経済成長を迎えて圧倒的に成長してきた日本社会に必要だったのは、大量消費大量生産を繰り返し、効率的に稼ぐことがひたすらに求められてきました。その世界観の中で必要だった人間は出された問題に対して、正確に回答するエリート集団。だからこそ、言われたことに忠実に応える人間が必要だった。一方で、現在の日本社会は急速に少子高齢化を迎えており、マーケットが明らかにシュリンクする中で、大量に物を生産してるだけでは生き残ることはできません。圧倒的に多様性が広がる中で、これまでよりももっと実社会に触れる機会が創出されるべきです。また、必要なのは出された問いに正確に応える能力ではなく、自ら問いを作る力です。終身雇用が終わりを迎えた今これまでの“正解”そのものが瓦解しています。というか人生に正解なんてなくて、自分で正解にするものなんです。そういった意味では、自分の親や学校の先生だけでなく、様々な方法で社会を生き抜いている大人を子供達に見せることが必要ではないかと思うのです。そもそもただでさえ忙しい学校の先生だけに教育を一方的に任せる世の中自体が狂っている。

二つ目のきっかけは、これまでご縁があって何度か偏差値30〜50くらいの高校に定期的に授業をさせて頂いていたことです。偏差値50くらいの高校で授業をさせて頂いた時には生徒の方々もしっかりと話を聞いてくださって、そこそこ良い反応を頂いていて、私自身も非常に楽しい時間を過ごさせて頂きました。偏差値30の学校に行った時なんですが、世間知らずもいいところで『ろくでなしブルース』に出てくる不良みたいな子供達が出てくると思ったんですよ。話の途中に教室を出て行ってしまうような。全然違うんです。

「偏差値が低い=不良」みたいな時代って既に終わりを迎えているらしいんです。目の前にいた生徒達はとにかく生きるエネルギーがない子供達でした。授業が始まってしばらくは子供達は俯き加減のまま話を聞いていたんですが、最後には何とか顔を上げて話を聞いてくれました。終わった後に帰ってきたアンケートで衝撃的な一言が書いてありました。『今日の話を聞くまで自分の人生なんてつまらないものだと思ってました。」と。高校生のこのタイミングで自分の人生がつまらないと思っているなんて。そんな悲しいことがあるか。とにかく大人が嫌いで窓ガラス壊して回っている高校生ならまだいいと思うんです。なぜならそこには怒りのエネルギーがあるから。一方で、高校生の時点で今の自分の人生を諦めてしまっていたら、今後その子の人生はどうなるのでしょうか。後から先生に話を伺ってみると、「子供達は人生で一度も成功体験がないだけでなく、子供によっては自分の親たちすらも成功体験がない場合があるんです。」この時の体験で「私は今まで何をしてきたんだろう」と思いました。何故次の世代の子供達のことを先生方だけに押し付けてしまっているのだろうと。何とかして高校生の自己肯定感を高める必要があると確信しました。多くの大企業が流行りに流されるかのようにSDGsやサステナビリティを唱えています。ちょっと待て、未来の人財に投資すること以上のサスティナビリティなんてあるのだろうか。

この二つの体験が私が教育に携わりたいと思った二つの原体験です。自問自答を繰り返して、昨年の12月に『私みたいなたった一人の無力なサラリーマンでも高校生は新しい発見をしたように話を真剣に聞いてくれる。そうだ、世の中には私よりももっともっと面白くて人生を楽しんでいる人がたくさんいる。だったら、実際に働いている人全員を先生にしてしまえばいいんだ!!』と思いつきました。

そこで教育についても右も左も分からないサラリーマンが

『日本総先生化プロジェクト始動』

という投稿をFacebookで投げかけ、何度かのイベントを経て現時点で200名近くのプロジェクトメンバーが集まりました。一人のサラリーマンでもこれだけの人を集めることができたのなら、200名が力を合わせれば世界を変えるのはそんなに難しいことなんかじゃない。

これからは物事の正解を探すのではなく、自分の人生を正解にしていくことが最も必要なのではないか。

『さあ、一緒に教育の当たり前を変えよう。』




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総合商社の経営企画部で新規事業を担当する傍ら、2019年から教育団体ANOTHERTEACHERを始動。これまで30校以上の中学・高校に延べ500人以上の大人を派遣。現在は副代表と共に東京都の某私立高校で探究学習の授業を担当。