アルコールインクで描く世界に一つのアクセサリー
色が大好きでした。
それはもう田舎の野山を駆け回っていた幼少時代から。
辞書や本で色の名前を調べたり、何色も展開のある雑貨を集めたり(匂い玉懐かしい)、持ち物に色の名前を付けたり、色を題材にした絵や漫画を描いたり…。
色は幼い私にとってとても身近で、心惹かれる魅力的なものだったように記憶しています。
赤やオレンジは心を元気にさせてくれるし、青は悲しい時にもそっと寄りそってくれる。緑は心を穏やかにしてくれ、ピンクは可愛く、紫はちょっぴり背伸びしたような気分に。
小さな心で感じていました。
祖父が愛用していた水彩色鉛筆を欲しがり駄々をこね、困らせたこともありました。水を含ませた筆によって綺麗に色が広がっていく様は、その頃の私にとってこの上ない素晴らしい魔法のようでした。
そう考えると色に惹かれるきっかけは祖父だったのかもしれません。
大発見。
アルコールインクとの出会い
大人になった今でも絵の具やカラーペン、マニキュアなどを集める色の収集癖は治りません。寧ろ悪化の一途をたどっています(笑)
こんなに使わないだろうって自分でも思います。
それでもたまらなく惹かれるんですよね。色の魅力に。
そんな私とアルコールインクとの出会いは突然でした。
SNSでたまたま海外の方のアルコールインクアートを見かけて、衝撃を受けました。こんなにも自由で儚く美しい表現法があるのかって。
インクが混ざり合う、風に乗って模様を描くその光景に心が躍りました。
出会ったが吉日。すぐに材料を調べ取り寄せることに。紙やインク、簡単には手に入らないものに関しては代替できるものはないかと色々試しました。
アルコールインクアートは紙にインクとエタノールを垂らして風を送りながら絵を描きます。
予想以上に思い通りになりません。本当に。
タイトルを決めてから描いても、正直どんな形になるかわかりません。
私の技術のせいだと思われる方、そうです。全くもってその通り。
精進しなければいけません。
でも、とても楽しいのです。わくわくするのです。
それが今の私にしか描けない彩だからです。
世界に一つのアクセサリー
頭の中のイメージを描いてもなかなか思い通りにはなってくれませんし、アクセサリーとして使いたいと思えるのは1枚の絵のほんの一部だけ。
同じ絵でも切り取り方で表情が全く違ってくる。
同じものは2つとない。同じものは2度と描けない。
面白くも難しい。そんな風にうまれた子たちです。
色ってハンドメイドの題材としてはすごくありきたりなものかもしれません。
だからこそ私にしか出せない彩に挑戦したくなるのかも。
アクセサリーにのせた想いや物語については作品ごとに、また後日書きたいと思っています。ここでは長くなってしまいそうなので。
そんなわけで私は今、アルコールインクを使って世界に一つだけのアクセサリーを作っています。
【想い出の彩を身に着ける】をコンセプトに掲げ、
この手が紡ぐ彩で、懐かしく愛おしい想い出を色鮮やかにするお手伝いができたらいいなと思っています。
世界に一つ。私にしか描けない、貴方だけのアクセサリーを見つけに来てもらえたら嬉しいです。
脈絡もなくつらつらと書いてしまいましたが、拙い文章を最後までお読み下さりありがとうございました。
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