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20180630社説から見る現代日本

おはようございます。気付けば2018年も半分が終わろうとしています。
本日は全紙で働き方改革法成立について。

各紙社説のポイントを以下のとおり抜粋します。

日経:「働き方改革関連法の柱は3つある。ひとつは残業時間への上限規制の導入、次に正社員と非正規社員の不合理な待遇格差をなくす「同一労働同一賃金」の制度化。そして一部の専門職を対象にした、職務や成果をもとに賃金を決める「高度プロフェッショナル制度(脱時間給制度)」の創設だ。いずれも、個人の働きやすさややりがいを高める改革といえる。」

読売:「残業代がなくなることで、長時間労働が助長される、との不安も根強い。新制度は、対象者の健康確保措置を企業に義務付けている。適正な運用が求められる。働き方改革を通じて生産性を高め、企業の成長力強化につなげる視点が重要である。」

産経:「労働者の心身の健康を守る上で残業時間に罰則付きで上限を設ける意義は大きい。ただ、残業が減ればその分、収入は減少する。従業員に対する還元策も同時に考えるべきである。」

毎日:「求められるのは、コスト削減のための制度ではなく、働く人が自分で労働時間や働き方を決められるような制度である。時代とともに単純労働は減り、付加価値の高い仕事が増えている。もともと創造的な仕事は労働時間で賃金を決めることが難しい。特に専門性の高い仕事をしている高収入の社員は、経営者に対してもっと発言力を持てるようにすべきだ。」

朝日:「今回の改革の原点は、働く人たちの健康や暮らしを守ることである。その改革の実をどのようにあげるか。それぞれの職場の状況に応じた、労使の話し合いが重要となることは言うまでもない。」

<社説一覧>
日経:「個の力」引き出す労働改革をさらに前へ/発足20年の金融庁の課題
http://www.nikkei.com/news/editorial/

読売:働き方改革法 多様な人材の活躍促す契機に/日米防衛相会談 地域安定へ連携をより深めよ
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/

産経:働き方改革法 残業代削減の還元考えよ/W杯日本代表 KOラウンドに期待する
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html

毎日:「働き方改革」法が成立 健康と生活を守るために
https://mainichi.jp/editorial/

朝日:働き方法成立 懸念と課題が山積みだ/新宿区のデモ 一律規制は許されない
http://www.asahi.com/news/editorial.html

※『社説から見る現代日本』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m70d97edb0376

※『1日1分歴史小話』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m7db9a358d26a

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