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#28 明治維新。長かった武士の時代の終焉と変わっていった国のカタチ

このエピソードで学ぶこと

長らく武士が権力を握っていた時代が終わり、
江戸時代、いや鎌倉時代からの日本のカタチを
大きく変える改革が急ピッチで進められていきます。
しかし、その過程では各層において不満も貯まり、
明治政府内でも方針を巡って争いがありました。

本編(0分53秒)

・大政奉還後も旧幕府勢力と薩長勢力の対立があり戊辰戦争が勃発。しかし比較的短期的に内乱は収まった。
・新しい日本を作っていく作業に早めに手を付けられるようになった。
・ポイントは地方分権から中央集権体制に転換することで、まずは版籍奉還を実施。土地と人民を朝廷に返す。
・その次に、廃藩置県を一気に進めて地方を握っていた大名の藩を廃止して、中央から県知事を派遣する県を設置。
・民衆にとっても大きな変化が。それは税金。地租改正により物納から金納に変わった。さらに徴兵制も導入。
・この結果、民衆も元武士も不満が溜まるという構造に。
・この不満を前に、内政を優先する人たちと外国に目を向けさせようという人たちでの対立が激化。
・明治六年の政変で、外国に目を向けさせようという人たち(西郷隆盛など)が下野することになった。

今回のおさらい(11分16秒)

Q1:大政奉還後の日本はどうなったの?
→主導権争いに敗れた旧幕府側が薩長に反発して戊辰戦争が起きたが、1年ちょっとで薩長側の勝利で終わった
Q2:廃藩置県の目的は?
→地方は江戸時代同様に大名が支配していた状況を廃止して、中央政府が地方を直接支配するようにした。
Q3:江戸時代から明治時代で庶民とお上・政府との関係で大きく変わったことは?
→地租改正によって税金が物納から金納に変わった。また、徴兵令が出されて武士以外も戦うことを要求された。
Q4:明治六年の政変って何?
→征韓論争を巡る明治政府内部の対立、征韓派だった西郷隆盛や板垣退助が下野した。

次回予告(12分20秒)

あわや旧幕府と薩長の間で血みどろの戦争が繰り広げられるかと思われた戊辰戦争も
その混乱は1年ちょっとで収まり、明治時代は薩摩と長州が中心となって切り拓くこととなりました。
江戸時代同様の大名が地方を支配していた構造も廃藩置県で破壊されます。
庶民と政府との関係においても、徴税手法を物納からお金での納付へと切り替えたり、
庶民を兵隊にする徴兵令を出したりするなど、近代的な国民国家へと脱皮を図っていきます。
しかし、急進的な改革は多くの軋轢を生み、江戸時代に特権階級であった武士たちに不満が溜まります。
外国に目を向けることによってその不満を解消しようとした征韓派の重鎮たちは、
明治六年の政変で中央政府を追い出されてしまいます。次回、明治政府への反発・反抗について学びます。

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前のエピソード⇒#27_ペリー来航。日本開国の混乱が高めてしまった朝廷の権威


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