木刀素振り日記82／5月8日

2021年5月8日「緊急事態宣言と生きる」
◆引っ越して以来、キッチンまわりに無造作に置いてあった調味料類を１００均で買ったびんに移し替え、気持ちがかなりすっきりした。という話は書いただろうか。書いたかもしれない。「乾燥わかめもびんに入れたよ」とかも書いたかもしれない。
◆それからびんは微増の一途をたどっている。ごま。顆粒だし。パン粉。あれも入れようこれも入れよう。いまやびんは１０本を超え、さらになお追加したいと思っている。で、買いに行った。駅ビルの４階にある１００均を目指してエスカレーターで上っていく。妙に薄暗く、なにかおかしいと思ったが、ずんずん上がっていく。「そうか、緊急事態宣言だ」と気づいたころにはすでに４階だった。エスカレーターの清掃をしていた女性が言う。「開いてないのよ」やっぱり。
◆駅ビルはカフェ等を除いて全フロアが休業していた。頭では理解していたものの、いざ自分の身にふりかかると「めんどうだな」と思える。買いたいものが買えないストレス。行きたい店に行けないストレス。それはわたしの心に積み重なり、やがて叫びとなった。
◆「早くびん屋に行きたい！！！」
◆行きたすぎて、いつのまにか１００均ショップのことを「びん屋」と呼ぶようになっていた。この状況がさっさと治まりますように。
◆終日、木刀素振りせず。