見出し画像

格闘家たちの勇気を持った挑戦にはいつもエネルギーをもらっている

みなさんこんにちは、工藤です。

早いものでもう12月となりました。

私は大みそかにいつも格闘技を観戦するのが恒例です。

今年も楽しみな試合があります。

総合格闘技RIZIN、堀口恭司選手の復帰戦です。

 

🥚堀口恭司選手の漢気

画像2

ご存じない方も多いかもしれませんが、堀口選手は国内の総合格闘技ではトップクラスに著名な方です。

1年前、練習中に右膝前十字靭帯の断裂と半月板損傷で全治10カ月の怪我を負いました。

そのため昨年の大みそかに予定していたタイトルマッチが中止になり、1年間全く試合をすることができませんでした。

そして1年振りの復帰が再びチャンピオン朝倉海選手とのタイトルマッチです。

堀口選手は現在30歳で、昨年朝倉海選手(27歳)にKO負けをしています。年齢を考えると朝倉選手は伸び盛りで、堀口選手が1年間復帰準備をしている間も経験を積み上げてきました。

対して、堀口選手がここから格闘家として急激に伸びる年齢とは考えにくいと言えます。

また、怪我からの復帰戦は前哨戦(大抵は格下と考えられる相手)を挟み、試合勘を取り戻すなどしてからチャンピオンへチャレンジするのが一般的です。

これ、怖いと思うんです。

ダイレクトリマッチと呼ばれる、復帰後いきなり敗戦相手への再チャレンジ。しかも相手はチャンピオンです。

私だったらとても勇気が出ません。

インタビュー等でもネガティブな発言をせず、静かにハードルの高いチャレンジをしている堀口選手には脱帽させられます。

 

🥚勇気を持って挑戦する

同じようにRIZINを主戦場としている、キックボクシング界のチャンピオン、那須川天心選手はこのように話していたことがありました。

画像1

『強いものに立ち向かっていく』

これは何かというと、2年前に圧倒的に不利なルールで、世界最強のボクサー、メイウェザー選手に挑戦した時の心境を、今年になって振り返ったものです。

那須川選手にとって、メイウェザー選手は体重が10㎏以上重い選手。体重は相手に合わせることになりました。

下手すると命に関わるダメージを負いかねないハンディのあるルールです。

また、那須川選手はキックボクシングの選手なのに、ボクシングルールでの試合。キックをする素振り(フェイント)をするだけで、なんと5.5億円の罰金だったというのですから驚きです。

2018年の大みそか、私は現場で試合を観戦していました。

(画像が小さい…)

画像3

試合は1ラウンドであっという間に決しました。

那須川選手が足をふらつかせながら何度も倒れ、KO負けです。(エキシビジョンマッチという名目で、那須川選手に敗戦1の記録は付かず、戦績上は現在も無敗となっています)

事前の期待感が大きかっただけに、世間はほとんど勝負にならなかった那須川選手に批判を浴びせました。

正直に言うと私もがっかりしていたひとりでした。

しかし、その後、那須川選手は目を見張る活躍を続け、現在も無敗のキックボクサーとして成長を続けています。まだ22歳の選手です。

当時を振り返った那須川選手の言葉を聞き、私は自分が情けなくなりました。

メイウェザー選手のオファーが来た時、那須川選手は即答でYESと応えたそうです。

理由は前述の言葉通り。

『格闘技の本質は、強いものに立ち向かっていくことだから。』

それに対して、自分たちはどうでしょうか。

私は特に仕事においては、失敗を恐れ、自分の能力より大きいものにチャレンジする意欲が減っていたような気がします。

2年前の那須川選手の試合もまた、堀口選手と同様に勇気あるチャレンジでした。

勝負の結果がどうあれ、そこに至るプロセスには勇気をもらうことができます。小さなことに臆せず、勇気を持って一歩踏み出していこうと思うエネルギーを与えられるのです。

だからこれからも、堀口選手や那須川選手をはじめとした格闘家を応援していきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?