いずみの My Game Of The Year 2022 大賞・部門賞発表
この記事は、Mastodonサーバー「gamingjp.org」(通称げむ鯖)で開催されている「げむ鯖 Advent Calendar 2022」20日目の記事です。
はじめに
今年もこの季節がやってきました。(記事として公開するのは初ですが)
げむ鯖のいずみです。
「いずみの My Game Of The Year」(以降MyGOTYと表記)は、
今年遊んで面白かったゲームを独断と偏見で勝手に決めてお祝いする個人的イベントです。
受賞対象の詳細や、今回紹介するゲームの基本的な解説は13日目の記事として記しましたので、こちらをご覧ください。
前置きはこのくらいにして、さっそく部門賞から発表していきます。
プレイ時間部門
MyGOTYはいずみが主観的に決めるものですが、この部門だけは今年のプレイ時間のみで決まります。
プレイ時間部門賞は…
VRChat(1122時間以上)です!
今年6月14日から始め、ほぼ毎日夜遅くまでフレンドと遊んでいます。
この部門には放置ゲーや、やり込み要素の多いRPGが入ると思っていたのですが、これは意外でした。
なぜVRChatが半年で1000時間以上のプレイ時間を稼ぎ、部門賞に選出されたか…大きな要因が2つありました。
一つはVR睡眠。
ヘッドマウントディスプレイを被りながらVR空間で寝るという行為です。
最初は意味がわからないと困惑していましたが、いざやってみると意外とはまってしまいました。
これにより睡眠時間もプレイ時間に加算されることとなりました。
もう一つは、クリッカー系ゲームワールド「クミンの勇者冒険」の登場。
なぜVRに入ってまでクッキークリッカーをやるのかと思いつつも結局ドハマり。
これにより放置時間もプレイ時間に加算されることとなりました。
この他にも様々なワールドを取り揃えたVRChat。
他の追随を許さず、見事プレイ時間部門受賞です。
次点
・ひまつぶナイツ(742時間以上)
・ゆうしゃvsドラゴン(140時間以上)
一発ネタ部門
今年最も笑いを提供してくれたゲーム、一発ネタ部門賞は…
WHAT THE GOLF? です!
昨年末の RTA in Japan Winter 2021 でRTAが披露され、話題を呼んだこのゴルフゲームのような何か。
ちょうどセールも開催されていたということで買い、コンプまで遊び続けました。
もはやゴルフと呼んでいいのかわからないコース、他のゲームのパロディコースなど様々あり、
プレイ中ずっと笑いっぱなしでした。
カップインした時の一言もコースごとに異なり、毎回笑わせてくれます。
ゲーミフィケーション部門
ゲーミフィケーションとは、ゲームが持つ「はまらせる仕組み」を様々な行動に応用することで、
勉強や運動など、あまりやりたくない行動でも楽しく積極的に行えるようにする取り組みのことです。
ゲーミフィケーションにより、今年最もいずみの行動力を引き上げたゲームは…
Pikmin Bloom(ピクミンブルーム)です!
ゲーミフィケーションにおいて重要なことが2つあります。
一つは、勉強や運動などの「やるべきこと」をやりたくなるためのモチベーションを引き出すこと。
もう一つは、「やるべきこと」をいざやり始めた時に、ゲーム要素によってそれを邪魔しないこと。
位置情報ゲームは増えてきましたが、後者をやってしまうゲームが多いのです…。
コンシューマーゲームと同様の戦闘システムを取り入れた結果、目的地に着くたびに本格的な戦闘に入り足が数分止まってしまうウォークゲームなど。
ピクミンブルームは「歩数を増やす」「ピクミンの苗を育てる」「花を咲かせる」というシンプルなゲームシステムになっているが故に、ゲーム内要素にそれほど左右されずに自分のペースで歩き続けられるようになっています。
一方で、単純なシステムではプレイヤーのモチベーションを引き出すことは難しい。
そこで、ピクミンブルームはイベントを開催し、イベント限定のバッジなどを報酬とすることでプレイヤーを歩かせました。
代表的なイベントはコミュニティ・デイ(毎月1回開催され、1万歩あるくとバッジがもらえる)ですが、最近ではこの他にも歩数に応じて報酬がもらえるイベントも行われています。
イベント限定のバッジは、イベントが終了すると(少なくとも当分の間は)もらえなくなります。
これにより「歩くなら今しかない」と思わせ、歩くきっかけにさせているのです。
人々が行動を起こすには、動機・実行能力・きっかけの3つが必要です。
多くのゲーミフィケーションでは動機にアプローチしますが、
ピクミンブルームはこれだけでなく、シンプルなシステムにより実行能力を阻害せず、イベントによって歩くきっかけを生む、3要素揃った完璧なゲーミフィケーションになっています。
位置情報ゲームの新たな形となったピクミンブルーム、ゲーミフィケーション賞受賞です。
話題性部門
この部門に限り、未プレイのゲームも受賞対象になります。
ただ、プレイしたゲームの方が受賞確率が上がるような気がします。
今年、最もいずみやその周囲で話題を呼んだゲームは…
メイドインアビス 闇を目指した連星 です!
(プレイ済、HELLO ABYSS のみクリア)
発売前からCEROレーティングZ指定で話題を呼んだ本作。
いざ発売され、やってみれば
「崖につかまったまま採掘をしたら重量オーバーで落下死」
「原生生物にとどめを刺され、生物ごとに違った死亡演出を見せられる」
「レグが原生生物に捕まったリコを火葬砲で助けようとするが、撃ち誤ってしまい…」
など、死に様には事欠かず。
他にも、ジャンプを数回繰り返しただけで上昇負荷がかかることも話題になり、
ついた異名が「可愛いダークソウル」「令和のスペランカー」。
キャラゲーでありながら、アビスの世界観を徹底的に再現し出来上がった仕様は
多くの人々を沸かせ、いずみを含む探窟家をアビスの底へいざないました。
話題性部門賞受賞です。
次点(いずれも未プレイ)
・ポケットモンスター スカーレット/バイオレット
・スプラトゥーン3
・FINAL FANTASY Ⅹ
ゲーム流行語部門
この部門は作品ではなく、ゲーム関連用語やゲーマーの間で流行った言葉が対象になります。
元となったゲームが未プレイでも対象です。
(むしろ、未プレイの自分にも伝わったという点で受賞しやすいかも…?)
今年、最もいずみやその周辺で流行った言葉は…
NURO です!
ソニーのグループ会社であるソニーネットワークコミュニケーションズが提供する、高速を売りにする光回線サービス「NURO 光」。
特にゲーマーや配信者に好まれた…はずだったのですが、
通信速度の低下やパケロスによりゲームプレイに支障が出るほどとなり、
「NURO闇」とも呼ばれるなど評判は最悪に。
そんな回線状況をFF14のせいにして吉田Pに苦言を呈されることもありました。
VTuberの周防パトラ氏が解約を報告し、ファンにお祝いされるといったエピソードも。
今や低速回線の代名詞にもなってしまったNURO光、ゲーム流行語部門賞受賞です。
来年はこんなことにならないように今度こそ良い意味で受賞できますように…
次点
・PS5(転売ヤーのおもちゃにされ、相変わらず入手困難な「幻のゲーム機」。今年は「落選」よりも「当選」がトレンドに入ることが増え、多少はマシになった…?)
・RTA(リアルタイムアタック。年末の RTA in Japan Winter 2022 も楽しみですね!)
・Steam Deck(Valve社発売のゲーム特化型UMPC。日本では今年8月4日に予約受付が始まり、現在順次発送中)
・エイムアシスト(ゲームパッドがマウスに対してエイム不利な状況を是正するためのシステムだが、これが強すぎたり弱すぎたりするとプレイヤー間格差につながるため調整が難しく、よく炎上する)
・おとわっか(FF10のキャラクター「ワッカ」をテーマにした音MAD。気持ち良すぎだろ!)
・外部ツール(エンドコンテンツ最速クリア者のツール使用がきっかけで、FF14内外で話題。「メガネは外部ツール」など揶揄される事態にもなった)
・ゲームゲノム(ゲームを深く掘り下げていくNHKの教養番組。今年10月5日に全10回のレギュラー放送が開始。「ワンダと巨像」や「ダークソウル」などゲーマーに愛されるタイトルが選出され話題に)
・死体蹴りライブ(ウマ娘のイベントでのレース終了時の演出が物議を醸した)
・ニャオハ立つな(ポケモンSVの草御三家「ニャオハ」が、過去の御三家ポケモンのように進化すると二足歩行になってしまうことが危惧されて話題に。その結果は…)
・ラクト談合(スプラトゥーン3でブキ「LACT-450」を使用し、敵チームと結託して床を塗り続けて金を稼ぐ談合行為。他のプレイヤーにとって迷惑となり、任天堂が名指しこそしないものの注意喚起をする事態に)
次点
大賞の発表の前に、惜しくも大賞にこそなれなかったものの素晴らしかったゲームの発表です。
MyGOTY2022、次点は…
Vampire Survivors になりました!
攻撃は自動、できることは移動のみというシンプルな操作ながら、大勢の敵をなぎ倒していく、大変に気持ち良いゲームでした。
あまりの大ヒット故に、数多くのフォロワー作品が生まれ一大ブームに。
Vampire Survivors 自体のクオリティも高いですが、一ジャンルとしてのさらなる発展も期待でき、ゲーム業界に新たな風を吹かせてくれました。
大賞
それでは、いよいよ大賞の発表です。
MyGOTY2022、年間大賞は…
VRChat です!!
プレイ時間部門とのダブル受賞になりました。
おめでとうございます!
上記紹介記事でも書きましたが、VRChatを大賞にするかどうかはすごく悩みました。
それでも、このゲームのおかげで人生が好転したと強く思えたので大賞への選出を決めました。
VRChatは仮想空間(ワールド)の中で遊んだりするVRSNSですが、ワールドを複製したインスタンスを立てることで、フレンドのフレンドまで招待したり、あるいは自分一人だけの空間にしたりと、一人ひとりのプレイスタイルやその日の気分に応じた様々な遊び方ができます。
ただ、Public(誰でも入れる)のインスタンスは場所によっては無法地帯じみている所もあるため、注意が必要です。そこがある意味良いところでもあるのですが…
いずみもPublicには滅多に顔を出さず、イベントで知り合ったフレンドたちと遊ぶことが多いです。
VRChatで最初に入るべきワールドとしては [JP] Tutorial World (以降JPT)がよくおすすめされますが、
VRChat初心者集会などの初心者向けイベントに入るのがおすすめです。
自己紹介に初心者であることを記載し、主催者にフレンド申請を送れば受け入れてくれるでしょう。
いずみも先にイベントに参加し、JPTには一人で後から行きました。
そうしたイベントを通じてVRChatの魅力的なワールドを発見し、フレンドもたくさんでき、気がつけばほぼ毎晩遊ぶようになっていました。
イベントの主催者様、そしてフレンドになってくれた皆さん、本当にありがとうございます!!
…といっても、別にフレンドがいないと楽しくないというわけではありません。
VRChatには多くのプレイヤーが作った様々なワールドがあり、中には凝った作りのワールドもあるため、たとえ一人だとしても、探索がとても楽しいです。
様々な遊び方を許容してくれるのも、VRChatの良さです。
おわりに
今年は特にうつ症状が重くなり、心身ともに不調が続き、ゲームも全然できない年でした。
外を見れば争いばかり、かといって自分を見れば何もできない無力感に苛まれるばかり。
それでも、今回ノミネートされた9作品はその壁を打ち破り、いずみに楽しさを与えてくれました。
今回大賞となったVRChatは、争いによってだんだん交友範囲が狭まっていくいずみに新たな出会いをくれました。
数々の美しく楽しいワールドたちは、いずみに「もっと生きていたい」と思わせてくれました。
VRChatがなければ、もしかしたらいずみは今この世にいないかもしれません。
一方で、今年は手放しにおすすめできるゲームは少なくなったなあと感じました。
これは単にいずみが(うつ症状か加齢とかで)ゲームを素直に楽しめなくなったからか、あるいは本当に少なくなっているのかはわかりません。
今回受賞・ノミネートされた作品にも、人によっては受け入れられない部分があるでしょう。
もし「俺はこのゲームが一番だ!」という作品があったら、ぜひ自分だけの My Game Of The Year を作ってみてください!
げむ鯖アドベントカレンダーの枠はまだ空いています!
厭世観漂うこの世の中にも、きっと楽しいゲームは山ほどあります。
しかしながら、ゲームを楽しく遊べる環境は当たり前のものではなく、ある日突然失われてもおかしくない儚いものです。
来年もまた楽しいゲームができるよう、世界平和と健康を祈りつつ、記事を締めくくりたいと思います。
受賞作品まとめ
大賞:VRChat
次点:Vampire Survivors
プレイ時間部門:VRChat(1122時間以上)
一発ネタ部門:WHAT THE GOLF?
ゲーミフィケーション部門:Pikmin Bloom(ピクミンブルーム)
話題性部門:メイドインアビス 闇を目指した連星
ゲーム流行語部門:NURO
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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