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骨格診断に救われた話

昔から薄べったくて、まな板のように細く長い自分の体が好きではなかった。

上半身はめちゃくちゃ細いのに、太ましい下半身。出っ張る鎖骨と骨盤。似合わないズボン。ウエストは60もないのに、ヒップは90近く。身長は170近い、痩せても太ましい下半身。

アンバランスな自分の体が嫌いだった。

ずっとダンスやバレエをしていたから人に体を見られることも多くて、何で自分だけこんなアンバランスなんだと思った。先生に「尻だけ痩せろ、あとは痩せるな」と何度も何度も怒鳴られた。

私の中でずっとコンプレックスだったこの体型に最近名前が付いた。

「骨格ウェーブ」というらしい。それまで、ただの洋ナシ形肥満だと思ってきたから、そういう体格だと知ったことと、周りにも同じ人がいるということを知ることが出来てものすごい安心感を覚えた。

それから似合う服も知った。顔立ちが割とボーイッシュなのでズボンと決めつけて、似合わないワイドパンツを何とかはいてきたけれど、ウエストで絞るフレアスカートをはけばきれいに見えること。Vネックの胸元を止めて、ハイネックにすること。Aラインじゃないワンピースなら似合うこと。パーソナルカラーやイメージコンサルティングの要素も勿論含まれて、複合的な判断になってくるものもあるから難しいけれど、自分の似合う形が明確に分かった。

名前が付いた。

それは先の見えない何かを追い求めるよりも、安心感のあるもので、一気に私の自己肯定感をあげてくれた。スカートは何故かぐるぐる回って落ちるのではなく、サイズが合わないだけだともっと早く知ればよかった。SMLは身長じゃないともっと早く知ればよかった。

名前が付くとか分類されるというのは、確かに多様性を失いがちになるものかもしれない。骨格だとあまりないのかもしれないが、パーソナルカラーのイエベブルベマウントとかはよく聞く話で、唯の分類に価値をつけ始めてしまう人たちもいるわけだ。もったいない。

名前が付くということはそれだけ注目も集まってニーズのあるものだということだから、ツールはうまく使えば幸せになれると思うんだ。

私は「骨格ウェーブ」と知ったことで、とにかく気持ちも救われたし、そういう人に似合う服もあるというのは本当にうれしかった。何も意識していないときより、少し服探しは大変になってしまったけれど、私の幸福度は上がっていく。

ウエストマークのスカートをはいた私のことは今までの自分よりちょっとだけ好きだ。

グミを食べながら書いています。書くことを続けるためのグミ代に使わせていただきます。