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百貨店ヤカタビジネスはどうなるんですかね?

「おまえもワルよのぉ〜」
と言われた越後屋なら
その悪知恵という商才で
コロナなんか軽ぅく乗り切ってるんじゃない?
そんな気がしているこのごろ。

アパレル、洋服を作る会社の
在庫額、売れ残っている製品が
これまでで最高額になっているそうです。
2010年10年前は3,000億円以下の売れ残りだったのが
今年は倍以上の7,000億に届くほど

コロナの影響が大きな原因ですが
レナウンは会社そのものを買ってくれる会社を探しています。
セシルマクビーは実際のお店を全部閉めることにしました。

ほとんどのアパレルは
秋物、実際には9、10月に着る服を
6月頃から工場で作りはじめ
7月のセール、春夏物の値引き販売の時
お客さんに見てもらうために売り始めます。
この、6月頃から作りはじめる服は
それぞれの会社の考え方で違いますが
数週間前のこともあれば
数ヶ月から半年以上前
中にはもっと前から
生地の素材、色を決め
どんなデザインでどの色を
どのサイズでどのくらいの量作るかを決めています。

ここまで書いて
なんて時代から外れた場所にある
ビジネスモデルなんだろうと
少し寒気がしてきました。

今だったら間違いなく
クラウドファウンドでやって
注文した分だけ作りますよ。
売れ残りはほとんどないです。
というやり方になると思いませんか?

話を戻してアパレルです。
実際に着るよりも早い時期から
たくさんの作り置きをするので
お店の数を増やす事で
できるだけ多く売れるようにし
ひとつづつの値段を下げ
売れ残りの割合を少なくしてから
値引き安売りすることを
長い間繰り返していました。

そしてそのほとんどが

「百貨店」

というお店に「委託販売」
売れた分だけお金をください
売れ残りは返してもいいです
というやり方で服を置いていました。

アパレルは百貨店の売る力を信じていました。

百貨店はアパレルの作る服を信じていました。

でも未来や時代と
真剣に向き合わないといけないビジネスだということ
行動をすぐに起こさないといけないということに
たくさんの人が気づいていたのに
なんとかしようとする人よりも
「そのうちなんとかなるよ」
と、バブル景気を思い浮かべたりする人の方が多かったのです。
管理職、チーフなどのほとんどがそうである
僕らの同世代の責任でもあります。

服は
作ること
売ること
どちらも真剣に向き合い考え行動することで
売れる
という結果になります。
作ることだけ頑張っても売れません。
売れることばかり考えて作った服は
売れたとしても
共感の少ない売り物 ” 消費財 “ という
ティッシュペーパーの様に使われておしまい
というモノになってしまいます。
今どきはティッシュペーパーだって
ただの ” 消費財 “ では終わらないぞと
頑張っているんですがね。

「若者がファッションから離れた」
時代のせいにする人もいますが
現在の結果はファッション業界が
自分で作ってしまったと断言できます。

百貨店が生み出した
「委託」
“でき上がった反物は全部持ってきなさい
ウチで売れた分だけお金を払うよ”
と越後屋が言ったかは知りませんが
百貨店がオワコン呼ばわりされるのは
もう仕方ないかもしれません。

「勝負服」とかもそうですが
新しい服に袖を通す時の感じ
ファッションでワクワクする
そういう人が減ってるとは思えないんですが
どうでしょうか?
新しい会社にたくさん出てきてもらいたい
消費財でないモノを作る会社に。
そこからの成功はきっと他分野にも
いいアイディアを見せられるでしょう。
これまでのファッションがそうだったように。


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