6月29日 さよならフリーパスポート

上映開始1時間以上前に着いて窓口で聞いてみたところ、もうフリーパスでは取れないって言われて、思わず「じゃあ通常料金で」って言ってしまった。映画の鑑賞料金値上げ以後、はじめて払った通常料金1,900円。でも言えねえじゃん、タダじゃないならいいです、なんて。

それにしても、公開日とは言え、平日の午前中にこれはただ事じゃない。エンドゲーム後の初作品、さらに謎の世界最速公開の威力か。正直、中国とか韓国のほうがアベンジャーズに対する熱量よっぽど高いと思うんだけど、なんで日本で。

中身について現時点で言えることは少ない。こちとら世界最速だ。ただまあ、ナイスガイズでおなじみ、アンガーリー・ライスちゃんの出番が前より多いのは嬉しかった。「続編で海外」っていう不安も杞憂だったし、まあジェイク・ギレンホールが出てればとりあえずは間違いないんだ、大体は。

問題は、今月限定、最初で最後の必殺技であるとこのTOHOシネマズフリーパスポートを発動する最後の機会が、スパイダーマンは普通に1,900円、そのあとの凪待ちは無料で、まあ2本で1,900円なら1本950円だし、今月映画代かなり浮いてるし、いいっしょ、っていうとても中途半端でなし崩し的で本末転倒な一撃で終わってしまったことだ。ジャンプのバトル漫画だったら次号で「冒険ははじまったばかり!」的な煽り文句とともに打ち切りになること請け合い。

6,000ポイント分膨らんだ元気玉は映画館側との利害の不一致によって音もなくしぼんで行き、6月の湿気の中にもやもやと溶けて消えた。このサービス自体が今年で無くなってしまうことに関しても割と自然に受け入れられそうだ。向こうの思う壺かもしれないけど。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?