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「属さない」ということ

十九人はコンビが始まってからここまで所謂お笑いサークルとか落研には所属していませんでした。

これにはやっぱりやるなら学生の中で揉まれるよりはガチの大人の中で揉まれた方がいいって気持ちもあったし、そもそも相方と漫才やろうって言って初めてのネタに取り掛かりはじめたのが2年生の終わりの春だったからサークルに入るには遅すぎたとかもあるんですけど。
とにかく学生でもありフリーの芸人でもありながら、サークルや事務所やアマチュアのコミュニティとのコネクションがなく芸人活動を始めたわけです。そのお陰で、良いこともあったし、悪いことも…まあ無くはなかったです。少しだけ詳細に。

そもそもの話、お笑いを始めるにあたってどこにも属さず何のコネクションもないってことは、エントリー制のライブからになるわけですね。
最初の頃はとにかく出るライブ全部がアウェーに感じて、楽屋にいても周りに知り合いなんていない上に怖いノリのお兄さんたちいっぱいいるし、相方と「怖いね」って言いながら出順を待つだけでした。
どこへ行ってもアウェーの気がして、「ホーム」がどこにもないというのは「属さない」僕たちに当分つきまとう悩みでした。

そんな僕らが今みたいに色んなライブに出られているのは、同業者で僕らを見つけてくれた人がいたことや、出るライブごとにお客さんも僕らを面白いと思ってくれていたことが全てだと思っています。いやホンマに。十九人なんてふざけたネタしかやってないんで、いつスベって見放されてもおかしくないと思うんですよ。本当にお世話になってます。ありがとうございます。

話が逸れました。「属さない」ということ、悪いことしかなかったわけでもないです。とにかく自由でもありました。直属の先輩後輩がいるわけでもなし、定例で絶対出演しなければならないライブがあるわけでもなし、とにかく自分たちがやりたいことができました。お陰様でずっと楽しんでここまでやってこれてます。

もうあと1ヶ月くらいしたら大学も卒業で、4月からはまた東京で新しく人間関係を作っていかないといけません。でも自信はあります。それはここまでの2年でゼロから全部積み上げた、いわゆる下積みが僕に与えている自信だったりもするわけです。


クラウドファンディング引き続きやってます。よろしくお願いします。


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