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芸能人の結婚報告で泣いた話

芸能人の結婚報告で泣く日が来るなんて、正直思っていなかった。

11月24日、オードリーのオールナイトニッポンにて若林正恭さんが結婚を発表した。リスナーからすれば、天地をひっくり返されるくらいの衝撃だった。いつもの幻の嫁設定が現実の嫁として紹介されるんだから。

自分にとってオードリーはただただ憧れの存在だった。

出会いは高校生の夏。兄から勧められたオードリーのオールナイトニッポンを聴いたことだった。ラジオと全く縁のなかった自分にとっては、声だけで面白いラジオはとても新鮮で、オードリーの二人の自然体の放送は聞いていて心地よかった。

人を笑顔にできる才能が欲しかった。誰かが笑ってくれたり、喜んでくれれば、こっちまで幸せになる、そんなことができる自分にずっとなりたかった。

でも現実の自分は面白いことなんて1つも言えないし、人見知り。だからオードリーは僕の理想だったし、一番好きな芸人だった。

2019年にオードリーは武道館公演を成功させた。またオードリーが次の段階に行った気がした。若林さんのエッセイ「武道館」はたぶんこれから何年も読む文章になるだろう。何度だって戻りたい。そんな時間だった。

2019年に春日さんが結婚を発表した。プロポーズの様子はモニタリングで放送され、僕はただただ泣いた。春日さんも人間だったんだと、誰かを愛し、結婚したいと思う人ができたんだという事実が一気に流れ込んできた。好きな芸人さんが幸せになるのは何物にも代えがたい喜びだ。

一生幸せにする覚悟をするのに10年もかかってしまいました。
長い間待たせてごめんね
これからも携帯をいじって、ハイボールを飲んで、寝るだけかもしれないけど、焼き肉は絶対に食べ放題かもしれないけど、誕生日プレゼントは中古かもしれないけど、ただ温泉に行くとき、たまには特急に乗りましょうか。
この先の普通の日を、一緒に普通に過ごしたいです

何度読んでもいいプロポーズだなと思います。が。

まさかのフライデー。ラジオに耳を傾ける。番組として成立させながら、春日に攻撃を仕掛けていく。状況が状況だったし、どういう気持ちで聞けばいいのか放送前は正直不安だった。それでも若林さんの進め方とまさかのクミさんの登場と、放送作家さんの頑張りもあって、リスナーにとっては納得できる放送になっていたと1リスナーとして思う。

そんなこともありながら、11月。
いつも通りラジオを聴く。放送が進む中で、Twitterでもこれは本当なのかというコメントがずらっと並んでいた。そこでの作文のくだり、からの若林さんのコメント。

「春日君それはね、10にしてください。」

涙がとめどなく流れた。「さよなら、たりないふたり」の公演を見た時、若林さんも早く幸せになってほしいなとは思っていた。だけどこんなに早く実現するとは。たまらなく嬉しかった。

武道館公演で、オードリーは最高潮を迎えたと僕は勝手に思っていた。
そうしたら春日さんの結婚報道。そしてフライデー。ここが最高潮だったのか。そうしたら「さよなら、たりないふたり」の公演。若林さんの最高潮だと思った。それで突然の若林さん結婚。

僕のしょうもない考えをオードリーはことごとく超えていった。

次は何が起こるんだろう。夫婦で出かけた話とか聞けるのかな。電話で出演したりするのかな。漫才のテーマも変わるんだろうな。人との接し方もかわっていくのかな。どれもこれもわくわくして、期待せずにはいられない。

オードリーのラジオがどこまで続くか、僕がどこまで聞き続けられるか、全くわからない。それでもオードリーという芸人が僕に大きな影響を与え続ける存在であることに違いはない。

オードリーがくれている抱えきれない幸せを、自分も誰かに少しでも分け与えることができれば幸せだなと思う。芸人にはなれないけど、自分だってオードリーの2人と同じ人間だ。笑わせられなくても、誰かを幸せにすることはできるんじゃないか。可能性は捨てたくない。オードリーも進んでるんだ。自分も少しでも進んでいきたい。

どうか、2人とも健康で、芸能界で活躍できますように。

そしてこれからも、ひとつよしなに。

おわりっ


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