不器用を貫くこと。

昔から物理的にも精神的にも不器用で、器用な人って羨ましいと思ってました。特に人間関係、器用に人とつき合える人への憧れは今でもあります。

でもこの前、初めて人から「不器用」と言われて嬉しいと思いました。自分が不器用で良かったと思いました。今日はそんな話。

ついこの間、進路が決まりました。記者以外で働く想像がつかないと言って絞りに絞った就活が実を結び、記者として内々定を貰えました。就活のプロセスまで書くと長くなり過ぎてしまうのでまた別に書きますが、苦労したし結構メンタルがやられる経験もしました。だから内定が出ても嬉しいより安心が先に出てしまって、なかなか周りの人に報告できませんでした。就活に関するアドバイス頂いて「結果出たら報告します!」って言ったのに連絡できてないのはそういうことです。ごめんなさい。

そんな感じで就活終わってから日数が経過して、その間に内定者の顔合わせがありました。これからのスケジュールの確認とか承諾の手続きとか、あと内定者同士の自己紹介もしました。就活終わって安心と思っていた私はそこで心を折られました。なんせ他の内定者が自己紹介で話すエピソードが凄すぎたから。砂漠で恐竜の足跡の化石を発掘していた、微生物学を選考していて酒蔵でインターンをしていた、ヒッチハイク中に財布をスられて着の身着のままで総領事館に助けを求めた…とか。高校でアメフトやってた話が自分の中では自己紹介の鉄板だったんだけど、体育会でしかも関東のトップクラスでアメフトやってた人がいてそんな人の前で高校アメフトの話なんか出来なかったです。全然話せることないなあと思ってたら自分の前の番の人が「周りが凄すぎて話せることがありません」って言っちゃって、本当に焦りました。結局「何も話せることがないって話をするつもりが前の人にされちゃいました」なんて言って笑ってもらえたけど、すごく心細い思いをしました。50人以上の記者内定者の中で自分はほぼ最下層に凄くない奴だなって思いました。自分こんな人たちの中でやっていけるのか不安を感じました。

でも周りのまだ就活してるかもしれない同期にそんな弱音を吐けるはずもなく、就活終わったことを伝えてる後輩に相談しては「岳さんだってすごいですよ」って慰めてもらう、みたいなことをしていました。

一昨日ふと思い立って前にお世話になった先生に報告のメールを送りました。大学の文章講座でお世話になってた先生で、何度か飲みにも連れて行ってもらっていた先生。その先生から「あなたは失礼ながら不器用です。不器用を貫きなさい。今、メディアはそういう記者が必要な時代になっています。」という返信を貰いました。すごく腑に落ちました。その先生は長らくメディアの現場に勤めていた人で、人を束ねる立場にもついていた人。そんな人に言われたというのもあるけど、それ以上に
そんなに頻繁ではない交流の中で先生は自分の内面を見てくれていたんだと感じて心に刺さりました。

一発目の顔合わせで劣等感覚えまくりなので、この先研修や配属でもまた同じ思いをするんだろうけど、不器用なりに居場所があると信じて愚直に頑張ろうと思えました。

たぶん、就職活動をしてる中で劣等感を覚えたり、器用な人に憧れることは他の人でもあると思います。自分も「ゼミの研究よりカンボジアで象に乗る経験の方が大事か!」って吠えて同期に宥めてもらったりもしました。でもまあ、今更象に乗りに行くより、今まで自分のやってきたことの中から磨けるもの探す方がよっぽど賢明だと思います。

この経験から、自分の後輩には話のインパクトだけを人を測る尺度にしないでほしいなと思います。ESや面接のガクチカとか特にね。自分を知ってくれている人としっかり話せば、必ず武器に出来るものは見つかるはずです。安易に就活サービスとかの甘い誘いに乗って判で押したようなガクチカを作らないで欲しいです。なんなら俺が一緒に探すから。このnoteをここまで読んでくれた周りの人なら必ず付き合います。だから連絡ください。

すごく長くてまとまりのない文章になってしまったんだけど、俺が伝えたかったのは「就活で劣等感や不安を覚えても自分を曲げちゃいけない」ということ。あと就活終わったってことも結構告知したいです。暇してるのでzoomとか電話とかしてください。人と喋るのに飢えてます。なかなか同期に就活終わったって聞きづらいので、これを見た就活終わってる人連絡くれると嬉しいです。

なんかただのかまってちゃんみたいな文章になってしまった。

次は卒論の話か、都民なので選挙の話でも書こうと思います。また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?