夢の続きをまたいつか

2021年11月3日。この日、嵐はデビュー22周年を迎えた。嵐の皆さん、おめでとうございます。そして同時にドルビーシネマにて『Records of Memories』と題して、20周年の時のライブツアーの様子を収めた映画が先行上映された。全国7か所でしか先行上映がされていない為、「デビュー日」であるこの日のチケットの競争率はかなり高かったはず。私はなんとかこの日に観劇することができた。

正直、いまは他のグループを最優先に応援している。担降り宣言をしたわけでもないが「担降り」同然の状態だ。「自然消滅」この言葉が近いかもしれない。しかし、嵐は私にとって人生の一部だ。全青春を捧げていたし、ひとつひとつ鮮明に覚えている。それは楽しかったことも黒歴史なことも。いま思えばこんなにも好きになる楽しさや苦しさを教えてくれたのは嵐だったな、と。『感謝カンゲキ雨嵐』の「言わないけど初めての深い愛おしさは 嵐」のところは仰る通り!!!!ってずっと言ってた。

ただこの映画を観劇して私はふと思ったことがある。それは今まで「担降り」ではなく「逃げていた」のではないかと。

先程、嵐ではないグループを応援していると述べたが、それは嵐の活動休止後からではない。活動休止を発表される前からだ。それでも嵐のことは隅々までチェックしていたし、ツアーもご縁があり欠かさず行っていた。グッズだって個人のものは欠かさず購入していた。我ながら健気だったと思う。だから他のグループを気になり始めていても、ファンクラブからあのお知らせがあったときはかなり泣いて職場の人を困らせてしまったし、友達にも電話で泣きついてかなり困らせたと思う。親に電話して泣きついたときはなぜか親は怒っていたが夜になると泣いていた。その日の夜に行われた会見の様子を次の日のWSで見てまた泣いた。私の青春だったものが無くなっちゃうんだと思ってとても切なくなった。当時付き合っていた彼氏には「よかったやん!」と言われてめちゃくちゃキレたこともまだ根に持ってるくらいには怒った。会見後から始まった5×20のツアー後半の初日も運よく参加することができた。出てきた瞬間から涙が止まらなかったし、隣の同年代の男性はめちゃくちゃに泣く私を見て引いていた。目の前にいる嵐を見なよって思いながら泣いたぶっさいくな顔で嵐に向けてペンライトを振った。今後のイベント全部行く!自名義頑張れよ!と思っていた矢先のコロナ禍。ご存じの通り、中国での公演も、新国立も中止になった。嵐フェスも無観客になった。嵐の最終日、大晦日の東京ドームでのコンサートも生配信となった。正直不完全燃焼で終わりを迎え、大晦日の日には、いつも一緒に回っていた友達と見て、共に泣き合った。

ここにきて自分が何を言いたいのかわからなくなってしまっているが、とにかく他の人が気になっていてもここまで情があるくらいには「嵐が好きだった」と伝えたい。まあ涙がすべてではないけども。

休止になってからは本当に「嵐離れ」をしていた。DVDも過去の映像も見なくなったし、情報もすべて疎くなった。ネットに疎い親から尋ねられた嵐の情報もなにひとつ自分が先に知っていたことはなかった。そのくらい離れていた。そして公開が決まった今回の公演。デビュー日から公開と知った時には絶対にこの日に行く!と決めた。このときも私ってまだここまで力入れれたんだって思ったりもしたし、周りからも驚かれた。周りから見てもかなり嵐離れをしていたんだと思った。

話は冒頭に戻るが、映画内にはだいすきだった笑顔の5人がいた。この笑顔がだいすきだったなぁって、いっつも上の方に気をかけて上の方ばかりに手を振る彼がだいすきだったなぁって思うと当たり前に涙はとまらなくて。これまたオープニングの『感謝カンゲキ雨嵐』から大号泣する羽目になった。「調子はどうだっ?!」「騒ぐ準備できてるかっ?!」っていう煽りもだいすきな気持ちのままだった。飽きたなぁって思っていた名曲『One Love』も久しぶりに聴くとやっぱり良い曲だと思えたし、当時は絶対にこの曲を結婚式で流す!って思ってたし、何よりMステの白スーツがすきすぎて彼と結婚する!とか思っていた。『Lucky Man』のC&Rも友達と張り切っていたなぁとか英語の発音のレクチャーをされるわけのわからない夢を見たこともあったなぁとか、言い出したらキリがないくらい思い出と照らし合わせながら5人の嵐がキラキラしている姿を思い出していた。

彼の言葉を借りることになるが、私は自分が楽しく終えたいが故に「嵐を宝箱に閉じこめて」逃げていたことに気づいた。見てしまったらあの頃の気持ちはたくさん溢れてきたしこれからもきっと大切な存在だ。しかし感想はすべて過去形なのである。これに気づいたとき、だいすきな嵐から逃げた結果、すでに担降りしていたんだなと。なんともいえない感じ方だなあ。まあそれは結婚も関係しているのかもしれないけど。

きっとまた5人が揃うとき、私はきっとだいすきだった彼らをまた見に行くだろう。そうなる未来を信じて彼といまの自担の共通点をこの映画で発見してしまったので、いまの自担をめいっぱい愛でていきたいと思う。

ほんっっっっっとうにだいすきでした!!!!!はじめての深い愛おしさを教えてくれてありがとう!!!!!でっかい愛をありがとうね!!!!!


あとがき
映画を見た直後、友人に今ならブログ書けそうと泣きついて気持ちをまとめておくつもりがなぜか担降りブログみたいになってしまいました。書いているうちに気がついたらそんな感じになってしまって、ここで初めて自分自身で実感した部分もあります。何度でも言いますが、これからの人生でもきっと嵐のことは大切な存在だと思います。もうあの頃のように追いかけることは、きっとないけれど。これからは私がだいすきだった山と櫻葉のような子たちを「ラフにラブ」していこうと思います。性格上「ラフに」なんて絶対に無理ですが(笑)

まとまりのない分でしたが、ご覧いただきありがとうございました。

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