【小説】本当に死ねるその日まで(5)
※この小説は、ジャンププラス原作大賞に応募したシナリオを、小説の形に再編集したものです。ジャンププラス原作大賞への応募作は、こちらをご覧ください。
前回:【小説】本当に死ねるその日まで(4)
傘井から再び呼び出されたのは、夜の七時を回った頃だった。
ドアを開けると、机の前に立っている傘井がいた。これから犯人を突きとめるのに、よれよれのジャケットは何一つ変わっていない。
「本当に犯人が分かったんですね……?」
「ああ。一〇〇パーセント間違いねぇ」
傘井は得意げ