スタートアップに大失敗した起業家がweb3に挑む話

今までやってきたことを簡単に紹介

ご無沙汰してます。中山です。
はじめましての方もいるかも知れませんので簡単に自己紹介をします。

僕はもともとIT業界とは無縁の業界のSUPER GTという国内モータースポーツのLEXUSチームで働いていました。そこから起業にいたる経緯は起業サプリジャーナルさんにかっこよくまとめてもらっているのでこちらを御覧ください。

色々あって起業に至った僕ですが、『自動車アフター業界のIT化』(当時はDXとかバーティカルSaaSとかが流行る前)を目指してメディアやカスタムパーツに特化したECの運営を主事業として運営してきました。(こちらは今でもサービス継続してます)

起業当時(2016年)は自動車業界からITスタートアップにチャレンジする人なんてほぼいなかったので、結構注目してもらいましてピッチ大会でも2位になれたり、時流にも乗れたこともあり幸運にも累計10億円もの資金調達することができました。たくさんの方に僕らの会社の可能性を信じてもらい本当に光栄でした。

ECサイト「モタガレ」、チャンネル登録数20万人超えYoutube「Motorz」

スタートアップ企業の終焉

結論から言いますと僕のスタートアップとしてのチャレンジは大失敗に終わりました。沢山の方々にご迷惑をおかけしました。信じてくれた仲間にも報いることができませんでした。目の前に終わりが来ているのに、時間は待ってはくれないし、何かを大胆に変えなくてはいけないのにすべてが後手に回る。思い返せばあの盤面になった時点で詰将棋のような状態だったのかもしれません。

すべて経営者である僕の責任です。
要因は多すぎてここには書ききれないくらいあり、スタートアップあるあるの悪い面をすべてやってしまってた感じです。今、思い返すとどこか心の隅ではわかっていたところもありました。でもそのときは正しいと思い込まなきゃいけなかったり、それでも何かを変えるためには手を打たなきゃ、と。

結果、MiddleFieldはシリーズCを乗り越えられずに実質解散となりました。

その後の顛末〜民事再生→事業譲渡〜

2020年の12月からなんとか生き抜くために色々ととにかくがむしゃらにやってきましたが、2021年8月の2週目にすべての希望が途絶えました。その頃は絶望と希望がいったりきたり。なんとかなるかも?と思った矢先に崖に転落。それが1週間毎に繰り返す。精神的にも一番つらかったタイミングでした。

それでも僕は運が良かったんだと思います。

もう本当にどうしていいかわからないタイミングで助けてくれる人がいました。まだ僕を信じてくれる仲間がいました。何よりこの絶望的な状況で僕を支えてくれる妻がいて、そしてこのタイミングで第一子が産まれました。(状況が状況だけにあまりSNSでの報告は控えてましたが1歳になりました)

自分が本当に大切なものは?守りたいものは?いろいろと区切りがついていくなかで残ったものは何なのか。僕一人だったらどうなっていたか。今では想像もつきません。

ともかくなんとか精神の糸をつなぎとめ民事再生の申立を行いました。もはや自力ではどうすることもできず債権者の方々に少しでも返済するためには、事業譲渡を行い資金を用意する必要がありました。そして、この状況の僕と主事業であるメディア、ECを助けたいと言ってくれるスポンサーの方と出会い、なんとか事業譲渡をすることができました。本当に感謝しかありません。

僕の失敗談や具体的な話、民事再生やその後流れなど、詳しく聞きたい人がいれば直接お話する場合には包み隠さずお話させて頂いてるので、お声がけください。

それでも諦めきれなかった野望

さて、ここからが本題ですw
MiddleFieldを運営していく中で僕には野望がありました。
それは、

『最高にエンターテイメントな次世代のモータースポーツを創る』

という野望です。
詳しくはFASTGROWさんのインタビュー記事にまとめてもらっておりますが、この野望に向かうための手段としてMiddleFieldがありました。(MiddleFieldには中間地点という意味を込めてました)

最初はとにかく立て直しを図らなきゃということで、ここ1年は自分の野望のことなんか考えられなかったのですが、最近になって「あれ?むしろ今ならチャレンジできるんじゃないか?」と思うようになりました。
というのもこれまでの経験上、投資家の方々にこの野望の話をすると、それは言わないほうがいいと言われていましたw(株主からしたら当然の話)

色々失ってゼロからスタートならむしろこの野望にまっすぐ進めるんじゃないか?と考えるようになりました。

web3とNFT

そして、思い至ったのがweb3の思想とNFTです。
スタートアップに関わる人ならば、当然触れていることだと思いますが、僕も新しいものが好きなので情報収集だけはしておりました。

最初は正直よくわからないというのが本音でしたがw今回助けてくれた方がNFT最前線で関わっていたり、昨年末くらいにSTEPNなどやNBA Top Shotなどを知りこれはスポーツやクルマ分野でも使えるんじゃないか?と考えるようになりました。

そして、最近のNFTプロジェクトの動向ウォッチやイベントに顔を出すようになって、出会いも増えてスタートアップの世界に飛び込んできたときのような高揚感を感じました。

特に大きなきっかけとなったのがBONSAI NFT CLUBを運営するMajisukeさんとの出会いでした。

NFTで盆栽とか意味わからんwと最初はビビりましたが聞けば聞くほど面白いし、リアルとの連動性に可能性を強く感じました。(あとまじすけさんのインパクトが強すぎた)

モータースポーツ×NFT×エンターテイメント

ということで、前置きが長くなってしまいましたが、
中山の新たなチャレンジとして、

モータースポーツ×NFT×エンターテイメント
「NEO NFT PROJECT」


を立ち上げます!!

テーマは「Virtual」×「Real」

NFTはあくまでも手段ではありますが、NFTを軸にして展開することで色々な可能性を感じることができました。

当面の目標はプロリーグの立ち上げ、スタジアムでのレース開催です!
(下記はイメージ)

出典:https://www.as-web.jp/rally/857424/attachment/asimg_wrc_2022_rd-10_152_49631acdd5bf8f9

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人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ by チャールズ・チャップリン

2020年から怒涛のような経験をしました。(感覚的には2021年は5日間くらいで終わったんじゃないかというくらい)
とにかく濃い経験をしました。僕の場合は悲劇でもなんでもなく、単なる自業自得ではありますが、それでもまだまだチャレンジできる。

人生をロングタームで見てこのまま悲劇とするか喜劇とするかは結局は自分次第。
1回しかない自分の人生は自分自身でストーリーを創るから楽しめると信じてこれからも突き進んでいきたいと思います。

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