見出し画像

メンバーの不満に感謝する/マネアカ⑰

マネジメントで大事な観点を記憶に残るワンフレーズで学ぶマネアカ。最近、ご無沙汰しておりましたが、久しぶりに書こうと思います。

さて、タイトルの通り、今日は「メンバーの不満に感謝しよう」という話です。どういうことか、お伝えしていきたいと思います。

メンバーから出てくる不満はなぜか?

・上司がちゃんとマネジメントしてくれない
・戦略が何なのか分からない
・会社の方向性が見えない
・売れなさそうな商品を作りやがって
・やることが多すぎて、やってられない

他にもたくさんあると思いますが、組織で働いていて、不満を感じたことがない。という人はかなりレアでしょう。多くの方が何らかの不満を感じたことがあると思います。

なぜ不満があるのか。
それは、自分の理想とは異なる現在があるからだと思います。自分の理想通りの現在であれば、不満にはならないですよね。GAPがあるからこそ、不満につながるのだと思います。

では、その理想とは何なのでしょうか?
・上司はこうあって欲しい
・戦略を明確にして欲しい(競合に負けない戦いがしたい)
・会社の未来を知りたい
・もっと良い商品を作って欲しい
・バランスの良い働き方がしたい
等でしょうか。

不満を言うメンバーが思っている理想が良いもの、正しいものであるかどうかは別として、何らかの理想に対して、GAPがあるからこそ、不満が出るのだと思います。

不満のない職場とは?

では、逆に不満がない職場とは、どんな職場でしょうか。
働くみんなの理想を全て叶えている職場ということでしょうか。

現在も希望を満たしてくれていて、未来にも期待ができる。そんな状態なら不満は出ないかもしれません。確かにそう感じている人もいるとは思います。素晴らしいことです。

でも、職場全体がそんな状態なんて、あり得るのでしょうか。

僕は不満がないというのは、理想がない。もしくは理想が低いからではないかと思います。
つまり、「期待が薄まっている(理想が低い)」、「当事者意識が欠けている」、「考えていない」ということが背景にあるのではないかと思います。

とても、健全な状態とは思えません。

職場・組織である以上、どんなにいい状態だとしても、さらに上を目指していくことはできるはずです。
たとえ、今までで一番良い状態だとしても、さらに向こうにもっと理想の状態があるかもしれません。それを目指すことなく、現状に甘んじようとしたら、不満なんて出てくるはずがないと思うのです。

不満はありがたい?

経営者・組織のリーダーから見ると、メンバーの不満って、耳が痛かったり、煩わしいと感じてしまうと思います。

よくメンバーが不満を漏らしたことに対して、「それは、●●だから」と説明(説得)をしようとしているところを見ます。相手の不満の背景に何があるのか、どのような理想があるのか、ということを聞かず、一方的に経営・リーダーの立場からの正論をかざしてしまう。どちらが正しいという話ではなく、不満に対してはその背景・理想を聞いて、GAPを明らかにしなければ、意味がありません。

また、不満=文句という捉え方をして、「あいつは文句が多くてダメだ」、「あいつは自分のことしか考えていない」、「あいつは子供だなー」なんてな声を聴くことがあります。全然、分かってない。と思っちゃいますよね。

不満の何が悪い?

人には性格的に問題意識をもちやすい人もいます。それを発信することに悪気を感じていない人もいます。温和・調和な方からすると、場を乱そうとしているとか、空気を読まないと思われるかもしれませんが、本人にはそんな自覚はありません。

それに好戦的な問題意識をもちやすいタイプからすると、温和に調和に物事を進めようとして、不満を潰そうとすることも「場を乱そうとしているようにみえるし、空気を読んでいない」ように思えます。

つまり、どっちもどっちということですね。

ここまでお伝えした通り、不満があることそのものに問題があるわけではない。とした時に、そうは言っても、不満=感謝で良いのか?

いえ、そんなことはありません。

不満の何が悪いかというと、何もしないからなのです。

不満を言うだけで何もしないこと。
不満を言われた側も何もしないこと。

これがダメだと思うのです。

不満を口にするなら、自分ならどうすれば良いか。自分が相手(不満に思う人・不満を発生させる要因の人)の立場だったら、どうするか。ということを考える必要があるのです。
また、不満を言われたなら、その背景を確認し、できることは何か、どうすればもっと職場・組織が良くなるか考える必要があるのです。

組織のリーダーはメンバーからの不満を受け止める器をもち、不満を感じる未来のリーダーは不満を解消する行動力を身につけましょう。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

応援いただけると、非常に嬉しいです。 全力でいい記事を書きたいと思います。 よろしくお願いします。