キャリアを作るのは誰?

大学の先生に、技術を伸ばさなくてはならない、そして出来るだけ大手に行ったほうが良いと言われた。大手から中小には行けるが、中小から大手には特別な技術がないと採用されないと教えられた。現在は色々あるようだが、おそらく正しい。

就職活動を行い、一応名前の知れたとことを受けて受かった。ただ、労働条件や給与が良いかというと良くない。辞めたいと思って働いている。

そこで管理者に言われたのが、「営業を頑張れば希望の部署へ行ける」だった。世の中の右も左も知らない人間が、信じた言葉だった。なぜ、管理者がそのような発言をしたのか?営業の実績が伸びれば、管理者の評価になるからだ。同じような発言を信じている社会人経験の浅い人は注意をしてほしい。詐欺師は隣にいるもしくは、詐欺師は出来事の初めに合うと心の片隅に留めてほしい。本当にやる気があるならば、ああしたらこうなるとか、こうしたらああなるなど言わない。やった仕事に対し評価をして、そうしてくれているんだよね。そして、あとで気づく「あの仕事が響いていたのかと」。

組織という箱に入れば思い通りになることは少ないが、就職して終わりではなく、そこからどう歩んでいきたいかそれが重要。会社の中にも、人事畑や営業畑などの言葉がある。言葉があるということは、そのような概念を共通して持っているということだ。

私の場合で言えば、「営業を頑張れば希望の部署へ行ける」と言われたから営業を頑張るのが正解だったかと言えば間違いだろう。取るべき対策として、①やりたいことを出来る会社に転職する②独立を頭に入れ準備をしておくのどちらかだったと反省している。

会社員が異動や出世をするには、上からの引き抜きが必ず必要だ。例外はない。個人が頑張ったからどうこうなるというものではない、頑張っていると人事異動の口実を示しやすくなるからだ。人事も1枚岩ではない。その時に、取りたい社員を上げる口実が必要なのだ。個人の頑張りなど、所詮その程度でしかない。事実、何でこんなのがという人事が行われている。

頑張っていれば、自分でキャリアを作っているかのように感じるが、そうなるかはわからないし、人事異動の要素の一部でしかない。

100%に近い部分でコントロールできることに挑戦することが、キャリアを作っていると言えるのだろう。先ほど挙げた、①やりたいことを出来る会社に転職する②独立を頭に入れ準備をしておく等だ。

全力で精神がおかしくなるほど営業を頑張ったが、待っていた結果は「次もよろしく」だった。約束は破られた。希望がすべて叶うわけではないが、何かをする=希望がかなうとなっていなければ、キャリアを作っているとは言えない。行動と結果が直結しているかを冷静に判断したほうが良い。そうでなければ、他人に利用されているに過ぎない。

詐欺師は隣にいるか、物事の初めに会う。



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