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事業を持続可能にするブランディング


日常の業務から信頼を得ることの重要性

リーマンショック、東日本大震災、COVID-19、さらには豪雨。
100年一度の災害も毎年、耳にするようになりました。

そんな環境変化の激しい最中でも
事業を存続させ、経済をまわしていかなければなりません。

特に、このコロナ禍においては
人命が大切か、経済が優先かが取り沙汰されておりましたが
経済が良い状態でなければ、医療も滞り人命に直結していきますので、
経済を安定的にまわしていくことは、重要であり
その経済を支える企業がしっかりと存続できるようにしていく必要があります。

災害時のあとは、消費が落ち込みます。
コロナ禍においては、飲食店や宿泊施設は大打撃を受けていました。

その中で、お店を潰すことなく
クラウドファンディングやチケットの前売り販売など
売り上げを持続させた企業がありました。

南魚沼の名旅館『里山十帖』を #応援させて
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コロナ苦境の業界が模索する延命策、泊まらないホテル・前売り飲食とは


行動に一貫性を持たせるミッション・ビジョン


こういった、前売り券やクラウドファンディングを成功させるには、
普段から「信頼」を得ているお店じゃないと
うまくいきません。

言い換えれば、持続可能であるためには
「信頼」は、欠かせない要素の一つです。

信頼は1日で出来上がるものではなく、
長い時間をかけて行動や発言の積み重ねから、出来上がるものです。

その行動や発言に一貫性がなければ、信頼にはつながりません。

日々、目まぐるしく変わる世界の状況の中で、
常にブレずに続けられる指針。

それが、ミッションとビジョンです。

ミッションは、組織の在りたい姿
ビジョンは、組織が目指す理想の姿

この二つを明確に定めることで、
判断に迷った時に立ち返る場所になり、
行動の一貫性が保たれて、信頼につながるのです。

そして、ミッション・ビジョンを定めることによるメリットは
対外的なことだけではありません。

企業を運営していくためには、社員の存在は欠かせません。
なぜなら、その企業においての未来の価値や売上げをつくるのは
社員であるからです。

その社員が考え方や行動を理解し、
次世代のリーダーに成長するためにも、

自分たちが
どこを目指していて、
どうあるべきかという指針

が明確でなければ期待通りの成長は見込めません。

その点においても、ミッション・ビジョンを明確にすることは
重要なのです。

そして、企業が未来も持続可能であるためには
採用も重要です。


コロナ以前は、採用が難しい状況でしたが
コロナが落ち着くアフターコロナの頃も、日本は少子化が続き、採用が難しくなってくるでしょう。

これからの採用の軸となるミレニアム世代は
「日々、生きていくために働く」、「お金のために働く」と考える人は少なく

自分が社会においてどんな価値を生み出せるか、
そのためにどの企業に入れば、その価値を最大化できるかというように考える人が多くなってきています。

そういった世代の人材を獲得するためにも、

ミッション・ビジョンを掲げて、
戦略的に発信し、ターゲットの世代の共感を獲得することが重要です。


このコロナ禍において、ミッションドリブンで
信頼を獲得した一例を紹介します。

僕はサッカーが好きなので、2月下旬の
開幕を終えたばかりのJリーグの動向に注視しておりました。

政府もコロナ対応が遅れていた2月下旬に
どのスポーツ団体よりも早くリーグの中断を決めて、
そして矢継ぎ早に、今まで繋がりのなかった野球界と連携して
コロナ対応の情報を共有する組織を作り上げていきました。

「新型コロナウイルス対策連絡会議」の設立について


Jリーグの村井チェアマンによる徹底した情報公開と共有。

その中でメディア対応への思想が

「魚と組織は天日にさらすと日持ちが良くなる」

という考えで徹底した情報公開をすることで行動がブレることがなくなる
という指針を持っていたそうです。

その中でも、もっとも大切にしてきたのが
Jリーグ開幕から大切にされている理念です。

Jリーグ理念


・国民の心身の健全な発達に寄与
・豊かなスポーツ文化の振興

判断に迷ったら、この理念に近いものであれば
GOをする。そうでないものはやめるという

判断基準を持っているそうです。

このJリーグの理念は、今でいう企業のミッションにあたるものです。連携しながら、常に情報公開を行いチーム・サポーターからも信頼を獲得して、リーグ再開に至っています。

これをトップである村井チェアマンが大切に、日々実践することで
Jリーグ社員にも浸透し、毎日変化するコロナ対応の中
56クラブ、1500名程度の選手、そこにかかわるクラブ職員と
連携しながら、常に情報公開を行いチーム・サポーターからも信頼を獲得して、リーグ再開に至っています。

このリーグ再開に向けた村井チェアマンの考えは
フットボール批評issue28に記載されています。


ミッション・ビジョンは企業戦略の起点であるため、
これを決めれば上手くいくということはありません。

しかし、ここが決まってなければ大黒柱のない建物のように
何か起こった時にすぐに傾いてしまいます。

不確実で不透明な今の時代には

信頼のおける企業が社会には必要とされています。

信頼は社会を豊かにする。

ミッションとビジョンを起点にしたブランディングで、
しっかりと情報を公開し発信を続けていくことが
企業を持続可能にしていくため、
信頼を獲得するために、大切なことなのです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
もし興味がございましたら、わたくしの会社の方のブランディング実績も
ご覧いただけると嬉しいです。

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