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『逆ソクラテス』を読む

『逆ソクラテス』が柴田錬三郎賞を射止めたことを知って、伊坂幸太郎作品はもう久しぶりだと気づいた。いや、四月の時には映画『ゴールデンスランバー』を見たばかりので、ついでに原作を読んだ。正確に言えば、伊坂ワールドに夢中になったのは遠い昔だ。 その受賞をきっかけにして、もう一度伊坂ワールドに入る気持ちが沸いた。 伊坂作品には、常に異能力を持つキャラクターが登場する。『死神の精度』の千葉は人の生死を決めることができる。『あるキング』の山田はバットを振ればホームラン必至。『殺し屋』

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