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(訂正箇所あり)富士通製CPUを搭載した富岳が世界ランキング1位になった件

こんばんは。今日もお疲れ様です。

(6/25訂正とお詫び)
8年前以前の状況を良く思い出さずに書いてしまいましたが、富岳の前身の京も、CPUはインテル社製ではなく富士通のSPARCベースのものでした。
お詫びして訂正しますm(_ _)m。
同窓の渡辺博之君がFacebookで指摘してくれました。渡辺君ありがとう。
ちなみに、渡辺君によれば、京のCPU本体は富士通の設計・製造ですが、富岳のは台湾のメーカーTSMCに委託したそうです。製造プロセスが7nmという代物で、ちゃんと作れるところに頼んだ方が合理的ですね。
(訂正とお詫びここまで)


富士通、久しぶりにやってくれましたね。

前回、蓮舫さんの有名な「2位じゃダメなんですか」発言が出たときは、私は同じ民主党の別の参議院議員の公設秘書でしたので、Facebookでも蓮舫さんを擁護する発言は控えてましたが、正直、当時は外国製のCPU、外国製の機器をどうやって組み合わせるかだけの勝負であり、そこに莫大な投資をしても、国民の税金を大量投資して外国企業を利するだけ、という図式がありました。←(6/25追記)これは、京より一つ前までの理研のスパコンの話です。

おまけに、私の前職が米国大手半導体メーカーのインテルの日本法人でしたので、AMD社製のCPUからインテル社製のCPUに変更して、京の計算速度がさらに早くなったことは密かに喜んでおりました。

それが今回はCPUが富士通自前開発ですよ。←(6/25追記)京もそうなんだよ!ってすっかり見落としておりました。

8年ぶりに世界一奪回したと言っても、中身が全く違います。

ただ、日本の半導体製造技術の面目躍如ではありますが、これでインテルやAMDを凌駕できるかと言ったら、量産面で無理でしょう。

インテルが新規に生産ラインを立ち上げるためには新規に工場を建設するのが通常ですが、1棟の工場建設に1米ドル100円換算で7,000億円はかかります。これは規模のメリットを徹底的に追及するからですが、これは日本のどのCPUメーカーも太刀打ちできるものではありません。

量産ができないとすると、1個あたりの単価を下げる訳にいきません。従って、富士通に出来るのは、このA64FXをHPのスパコンに搭載してもらったものを販売することに留まるでしょう。←(6/25訂正)嘘でした。富士通は自前のスパコンを、早速国内で受注したのでした。

航空宇宙研究における国際競争力の強化に貢献していきます。また、新たに衛星観測における大規模データ解析基盤や、共同研究におけるAI計算処理基盤としてなど、幅広い利用が期待されています。

そして、名古屋大学も。

そもそも富士通は、(6/25訂正)このようにHPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)分野やサーバでは引き続き頑張ってますが、パソコンについては自社で販売することを断念し、3年前にレノボに売却しています。

富士通でPCグループのリーダーは女性で、ご主人は熱海市の市長さんでお二人とも存じ上げてましたので、個人的にはこの記事大変残念でした。

一方、インテルが投資する工場の中身で、お金の一番かかる部分は製造装置本体なのですが、ここには中小含めた日本の企業のノウハウが多数詰まっています。

ところが、私が在職中にインテルが強力に推し進めていた微細化の過程は、インテルのコアテクノロジーが第10世代を迎えたこともあって、ほぼ限界に達しています。この先、画期的な開発手法がうまれない限りは頭打ちになりますから、新規の工場建設も期待できないことになります。

富士通の今回の対応は、インテルやAMDもいい意味で刺激したでしょうから、そこからまたテクノロジーのブレイクスルーが進めばいいですね。

さて、蓮舫さんに話を戻すと、相変わらず話を切り取られて報道されてしまっているそうです。

蓮舫さんにも、失敗から学ぶとか、ぜひ進歩を期待したいものですw

では、また明日。


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