見出し画像

【蓮福寺・秋の彼岸会】

【蓮福寺・秋の彼岸会(ひがんえ)】
酷暑の今夏から、雨で気温の下がった9月20日・本日が彼岸の入り。
今年は特に、ひと夏を超えるのがたいへんだったのではないかと思います。
そこで感じたこと…
昔の方は「正月」を迎えるのと同じくらいの心持ちで「彼岸」を迎えていたのではないかーということでした。自然の猛威に曝されていた江戸時代くらいの大昔、ひとつの季節を超えことは予定通りいかないことばかりで、誰しもが苦労していたことではなかったかと。。。
そんな気持ちで、今年は「秋の彼岸会」を迎えました。

**
法話ご講師には、養護学校時代に知り合われたご夫妻をお招きしました。横山博則さん・洋美さんご夫妻。
雨になっちゃって、本当に申し訳なかったです。でも、ありがとうございました!
**
こんなお話をしてくださいました。
 「違って当たり前。たまたま足が動かないだけだよ」
 「みんな『かわいそう…』とかマイナスのイメージを持つけど、車イスに乗っていても生きるってことはみんな同じ」
 「できることは…いろいろ考えると、やっぱり『あいさつ』。『おはよう』とか『こんにちは』とか、大切なことだと思います」
 「子どもは遠慮がない。どんどん触ってきますよー私の細い脚を(笑)」
 「こんな私も、昔人前に出るのが嫌いだった時代があります。…でも、そんなことしていても、伝えたいことは伝えられない。だから、今では街に出るようにしています。」
 「言いたいことを言わなければ、伝わらない。だから、いまは言って接点を作ることが大切だと思ってます」
 「『もしみーんなが車イスに乗っている社会だったら…?』などと考えてほしいと、福祉教育の現場では子どもたちに伝えています。社会は健常者だけのではないので、広い視野で考えてくれる人になっていってほしいと思いまして。」


90名近いお檀家さんが「今日は良いお話を聞かせてもらった」と帰って行かれました。
パワーポイントなども活用しましたが、多くの時間で聴講者の皆さんが目を輝かせて、ご夫妻のお話に聞き入っておられました。
最後の15分間は、「ほっこり法話カフェ」の司会進行を務めてくださっている東宮照男さんが質疑応答の時間を、本当にうまくまとめてくださいました。
笑いあり、発見あり―――法話も、こうあることが現代を生きる聴講者の心に届きやすい形になるのではないでしょうか。工夫や検証、さまざまな機会があっても、いいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?