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10月11日サワードウは育てるものらしいので

 膨らまないなぁ、
とつぶやいたらマキマキさんが、最初のパンはフリスビーみたいだったと教えてくれました。ありがとうございます。

 そっかー、失敗かぁ
と思ったけど、せっかくだから追加の粉とはちみつを入れて24時間寝かしたパン種でベーグルを作ることにした。8等分にして一時間寝かして、砂糖を入れたお湯で茹で、220度のオーブンで20分焼く。
見た目も感触も書かれていた通りカツンと硬くて、普通のパンとしても失敗なのは確実だった。ところが8等分した途端、どこから出てきたのか形を保っていられないほどベタベタな生地になってしまった。途中状態が劇的に変化する(だってレシピに書いてあったもん、”成形時穴は大きく開けてください。次の工程でとても膨らむので埋まってしまいます”って)のを期待して、悔しいからレシピ通りに作ってみた。

 お湯に入れた時点で失敗とわかっていた。だって、お湯はどんどん白濁して生地が溶けていったから。
 それでも、負けたままじゃ悔しいから(勝負じゃないっていうの!)、ちゃんとオーブンで焼いた。
 それが上の写真。マキマキさんのフリスビーは言い得て妙の表現だ。うちのはサイズが小さいのでクレイ射撃の玉、クレイみたい。齧ってみる。もちろん外はカリカリなのだが、内側は水分多めでやや柔らかめ。可食かどうかは別として、香りがあるところの感じとか、食感とか、京都土産のそばうろに似ている。これは記録として必要な情報。

 さて、今回分かったのは
 1)サワードウスターターは一度で十分な菌が育つわけではない。菌を増やし餌をどんどん与え、一定量内のバクテリアの数を増やすことが目的。だから納豆やヨーグルト作りとは少々違う。どちらかというと味噌作り?糠床づくり?
 2)捨て種はバクテリアが不十分だから、通常のパン種として使えない。パンケーキやドライイーストを足して作る必要がある。
 3)サワードウでパンは作れる。十分に膨れたものは、粉を足し水と塩を加えて醗酵させればカンパーニュのような酸味のあるパンが作れる。

上部に水が出てきた。


 そして新しい変化は、水分が出てきたこと。軽量はずっとしてきたので、不安になったが匂いは悪くない。むしろ今までの中で一番小麦の匂いが立っている。ネットで調べると、計測の問題の他は、フィード不足があるようだったので、そっちの対策を打つことにする。とはいえ育て始めてから、キッチンに入るだけでフーンと薫っていたので慣れてしまったのかも知れず、痛んでいる可能性もある。いずれにせいよ、要観察。

 そして、今日の言葉
『右と言えば左』。
 いつの時代も常に、主流の反対を考える。今の主流はおそらく社会で生きるために必要なこと。それを認識しつつ、反対の可能性を考えつづける。
 例えばね前に毒親と自分の親を考えた経験を書いたけど、親のありがたさは、価値判断の基準となってくれる存在だから。それは必ずしも認め従う対象としてではない。違うと感じたなら違うことをわからせてくれた相手だから。尊重だけすればいいと思う。母の扱い方で自分のことを自分で責めずにいられるように、心が伴わなくてもいい。自分を大切にするって自分が自分を嫌いにならないよう守ることだと思う。こんなことをして何になるの、と毎週水曜日母の注文する食品を持ってケアハウスに行っていたけど、理不尽で仕方なかった。
 世の中はこぞって色々言うけど、それに乗って行動すると後悔することになる。結局どう判断するか、どう対応するかは、相対的にあなたがどう感じるかだから。母を可哀想な人だと、あの時初めて思った。自分の理不尽さがわからなくなってるんだと可哀想になった。その理不尽に便乗して辛く当たったら、私も理不尽な人になるところだった。
 電波を乱してはいけない。それだけ。

 サワードウ。明日、水が上がってきていたらもう少し粉を増やそうと思う。


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