何清漣★2020大統領選挙は米国を守る究極の戦いになる  2020年8月29日


 2020年の米国大統領選挙には三重の重要性があります。米国にとっては今後の百年以上、米国が人類文明の灯台の役割を果たせるかどうかで、その意味では1864年の南北戦争開始の年に劣らないものです。世界にとっても、その重要さは共産主義(社会主義)が芽吹き花を咲かせ、20世紀を資本主義対社会主義の対決の歴史に変えたロシア革命の1917年に匹敵します。そして米国の有権者にとっては、政党を選択ではなく、米国の未来の暮らしと価値観、政治環境の選択になるのです。

 ★米国再建の二つの核心問題

 8月24日、共和党全国代表大会(RNC)初日の講演にはそれぞれ見所がありました。ただ、米国の今後の国際的、国内的な進路に関して、まっすぐ核心を突く分析によって明確にしたのは、前国連大使、元サウスカロライナ州知事のニッキー・ヘイリー女史(訳注:インド系米人)に他なりませんでした。

 対外的には、同女史は国連を批判し、「国連では、独裁者、犯罪者、偸盗たちが米国を非難して、その後に米国に勘定を支払うように要求していた。トランプ大統領のリーダーシップの下で、こうしたことは一切なくなったのです」と語りました。

 また国内向けには、アメリカが人種差別国家ではないこと、民主党が国家を社会主義に向けようとしていることをテーマにジョー・バイデン大統領とカマラ・ハリス副大統領の政権が誕生したら米国はますますダメダメになるだろうと、自分の体験を語りました。。

 前回はバイデンの上司はオバマ大統領だったが、今回はナンシー・ペロシとバーニー・サンダースと社会主義者たちだ。彼らは米国を社会主義化させたがっているが、社会主義は世界中で失敗している、と。

 いかにアメリカの立憲政府を再活性化させ、グローバリゼーションを改めてどう位置付けるかが、米国(トランプ政権第2期目)の主要な課題です。

 しかし、米国の51%以上の有権者が、常識を失ってバイデンーハリス政権を選択するなら、米国はもはや米国ではありえません。ベネズエラ(社会主義)と南アフリカ(人種主義)の結合した見本になってしまいます。「もし米国が社会主義に堕ちたら、自分たちは逃げ場がなくなる」と。

 これは、ツイッター上で友人たちとずっと議論してきた末の共通認識みたいなものです。

 社会主義キューバからの難民にマキシモ・アルバレス(訳注:フロリダ州立大学学長。今回のRNCで講演した)はアメリカンドリームのお手本です。1961年に13歳の時にアメリカのキューバ人支援作戦「ペドロパン作戦」の難民としてキューバからアメリカに移住しました。

 彼は「大統領が無政府状態と共産主義と戦っいる唯一の国だ。どの国もできないことだ。車のトランクひとつから起業できて、自分の努力と決意、自分たちの文化の中から得た核心的な価値観によって、数年後に前の世代を越える重要な仕事ができる」と著書に書いています。

 アルバレスは1987年にサンシャイン・ガソリン社を興し現在、複数の石油会社の販売権をもっています。(訳注;サンシャインガソリンは、米国南東部にあるすべての代表的なブランドの独立系サプライヤーとしては最大級の規模。2016年、彼のCSP社は、サンシャインガソリンを、米国とカナダの店舗数で最大のコンビニエンスストアチェーンをランク付けする「トップ101コンビニエンスストア」リストの31位に選出された)

 アルバレスは60年前に起きた郷里での出来事、キューバの往時をこう語りました。

 「はっきり覚えている。あのフィデル・カストロは全てを約束し、99%の人は彼を信じた。後に自分は作家のソウル・アリンスキー(訳注;住民組織化という草の根運動を作った人物)の文章を読んで、あの99%は役立たずの馬鹿者たちだったと思った」。

 「カストロはキューバを救うと言い、農民たちに土地を約束した。私はその約束を覚えている。ちょうど、今日の無料の教育だとか無料の医療、無料の土地…、神よ、でも自由はないのだ。彼は政権を握るまでは、そんなことは言いもしなかったが、60年間存在していた軍隊や警察を解散させた。カトリック教会も、あらゆる人々を、自分を助けてくれた人を滅ぼした。私は、そうした動き、そうした考え方を以前にも見た。今、ここであなた方に言いたい。我々は彼らに自分たちの国家を乗っ取らせてはならない」と述べました。

 アルバレスは、自分と同様に育った人々のことを、まさに空約束を信じてひどい目に遭って弾圧され飢えて死んだ人たちを自分は忘れない、と言い「彼らは共産党の毒薬を飲んだのだ。あの嘘っぱちの約束、富を分散させ、警察の費用を撤回し、自分や地域より、社会主義を信じた、そうした話は聞いただけでは別にそれほど過激には聞こえない。だが、私は十分に分かっている。共産主義が米国で台頭するならば、どこにも逃げ場はないのです」と語ったのでした。

 アルバレスは、聴衆に共産党の指導のもとで苦しんだ人々から教訓を汲み取るように求めました。「彼らを見て見なさい、彼らの言うことを聞いて見なさい、そうすれば本当のことがわかります」。

「米国では、自分の将来は自分で決めることができる」「私は大変、米国に感謝している。ここでは自分の努力と決心によって、自分のアメリカン・ドリームを実現できた。今晩、私はここで、皆さんに警告したい。この選挙は、私たちが果たして自分たちがよく知っている米国を守れるか、それとも私たちが愛するこの国の全てを灰燼に帰しててしまうか。もし米国を失えば、私たちはどこにも行けない」、「トランプを選ぶことこそ自由を選ぶことなのです」。


 社会主義中国の難民として、この講演に私は感動しました。今年になってBLM(「黒人の命は大切だ」運動)が、民主党の容認と激励を受けて、民主党政権の各州で打ちこわしや焼き討ち、殺人を繰り広げた時、私は、自分のペンで真相を書かねばならないと思いました。なぜならばもし米国を失えば、世界は暗黒に沈むでしょうから。

 ★アメリカの若者の覚醒

 アメリカの左寄りに深刻に傾斜した教育制度は、左翼的な若者世代を育て、民主党もミレニアル世代やZ世代が、自分たちの理想の世界への架け橋になると考えています。

 ただ、米国でも一部の青年は気がついていまする。米国最大の愛国学生組織「ターニング・ポイント・アクション」を組織したチャーリー・カークもその一人です。今回、RNCに招かれた彼は、容赦なく民主党伝統派を批判しました。

 ;「何十年もの間、両党のリーダーたちはみな私たちの未来を売り渡してしまった。中国や顔のない企業に、利己的で勝手なロビイストらに。彼らはそうすることで、自分たちの権力を維持し、金持ちになった。同時に、このシステムを操り、努力して家庭を築き、まともな暮らしを追求する善良で正直な中産階級の愛国者を圧迫してきた」と言いました。

 彼は「トランプは、最初から自分たちの国家の内部の人間の腐敗したカルテルから自分たちの政府を取り戻そうとしてきた。トランプが大統領選挙に出馬したのは、米国の暮らし方をより強固に守ろうとしたのだ。米国の暮らし方とは、法律を守り、努力して働き、神を敬い、強い価値観の下に子供を育て、愛する人のために文明的な、より安定した国と暮らしをつくるために努力することだ」と。

 ★トランプ一家は米国の現状を分かっている

 今回、民主党と左翼メディアのRNCへの攻撃は、家族メンバーが大会に参加して発言した点に集中しています。これは実際は嫉妬からでたものでしょう。米国の伝統的価値観で、家庭は大いに強調されており、高校の卒業式にすら一家全員が出席します。民主党の全国代表大会(DNC)で、大統領家庭の家族が出席しなかったのは、バイデンもクリントン一家も、それほど優秀な家族がいなかったからでしょう。

 トランプ大統領の長男ドナルド・トランプ・ジュニアは、2020年の選挙と、これまでのすべての選挙との違いを指摘する声明で「過去においては、共和党、民主党ともに米国の善良さを信じて、我々がどこへ向かっているかについては同意があり、違いはどうやってそこに行くかだった。しかし、今回は、民主党は私たちの建国の原則、思想の自由、言論の自由、宗教信仰の自由、法律のルールに対して攻撃を始めている」と、ポイントを突いた発言をしました。

 RNCの2日目の8月25日の夜のファースト・レディのメラニア・トランプのスピーチでは、党派ではなく、人々に自分の常識に従って投票することを呼びかけました。オバマ前大統領夫人のミシェル・オバマの攻撃的演説との最大の違いは、彼女は誰も攻撃しなかったことです。

 RNCの出席者は、今年はまさにアメリカを守るか脱アメリカ化するかの究極の戦いであるという共和党有権者の意見を広く代表していました。最終日に、トランプ大統領は「民主党が大変な時間を使って我々の国家を破壊している時、どうやって民主党が国家をみちびいていけるというのだ?」と述べると、大歓声が湧きました。

 月後半に開催された民主党全国大会と共和党全国大会を比較してみると、残念ながら指摘せざるを得ないのは、民主党の大会が、恨みや憎しみを訴える大会になって、肌の色によるアイデンティティ政治がテーマになり、大統領の政策が、二の次三の次になってしまったことです。

 共和党大会は、終始、愛国と理性的な精神で、大統領の政策も人民の福祉、米国を強めることが主でした。会議発言者も肌の色、信仰の違いにかかわらず、全てが真剣であって、人の心をうつものでした。視聴率が最も客観的な評価でしょう。

 RNCの最大の成功は、今年の選挙がアメリカの生死に関わる問題であるという事実を拾い上げたことです。 この会議の成功により、アメリカはようやく疫病の深刻な影から抜け出しつつあり、アメリカ人は常識に戻りつつあります。

 BLMに対する批判的な声は大きくなりつつあり、CNBC / Change Researchが8月26日に行った調査によると、動揺州(訳注:スイングステートと呼ばれる、民主党と共和党の間で揺れ動く州、この勝敗が選挙結果を決めるとも言われる)の有権者は疫病に対する不安が減少していいます。世論はゆっくりと、しかし確実にトランプ氏に有利な方向にシフトしつつあります。(終わり)

 原文は:2020美国大选-守护美国与去美国化的终极之战

2020年08月29日

2020年大选的重要性有三重,对美国来说,不亚于1864年南北战争开启的那一年,因为这一年,是美国今后百余年内成为人类文明灯塔的关键一年;对世界来说,其重要性相当于1917年,那一年,共产主义(社会主义)在俄罗斯这块土地上生根开花,20世纪的历史成为资本主义与社会主义对决的历史。于美国选民来说,不是选择政党而是选择美国未来的生活方式、价值观,政治生态。

美国重建的两个核心问题


8月24日RNC的首日演讲各有重点。但将美国今后的国际、国内两大路向在一篇演讲中以直捣黄龙之势剖析清楚的,非美国前驻联合国大使、前南卡罗来纳州州长尼基·海莉(Nikki Haley)女士的讲话莫属。

对外,她谴责了联合国:「在这里,独裁者,凶手和小偷谴责美国,然后伸出双手要求我们付帐。川普总统在他的领导下结束了所有这一切」。

对内,她用自己的故事说明美国不是种族主义国家,民主党正在将美国引向社会主义。民主党如果胜选,拜登/哈里斯政府将会使美国变得更加糟糕。上次,乔·拜登的老板是欧巴马,这次是佩洛西、桑德斯及社会主义者团队。他们对美国的愿景是社会主义。而社会主义在世界各处都失败了。

如何重振美国宪政,对全球化再定位,是美国(川普政府)第二任期内的首要问题,但如果美国51%以上的选民丧失了常识,选出了拜登-哈里斯政府,那美国将不再是美国,而是委内瑞拉(社会主义)、南非(种族主义)的结合版本,这几乎是我与一些网友在推特上经常讨论达成的共识。「如果美国沦落为社会主义,我们将无处可逃」。

来自社会主义古巴的难民马克西莫·阿尔瓦雷斯(Maximo Alvarez)的经历,堪称美国梦的典范。1961年他13岁时,作为美国援助古巴人民的」彼得·潘(Operation Pedro Pan)行动「的难民,从古巴移民美国。阿尔瓦雷斯说总统正在与无政府状态和共产主义力量作斗争(他在发言中说)这是唯一的一个国家,没有任何国家可与之相比。你可以在你的汽车后备箱里创办你的企业,用自己的努力、承诺和从这里我们的文化中学到的核心价值观,几年以后可以成为对将来很重要的人,成为超越上一代的人「——阿尔瓦雷斯1987年创建了」阳光石油公司(Sunshine Gasoline),现拥有多家石油公司产品的经销权。

他在发言中回忆了60多年前发生在他的家乡—古巴的往事:

「我记得很清楚,那个叫卡斯楚(Fidel Castro)的人允诺了一切,99%的人相信了他。很多年后我读到一个叫索尔·阿林斯基(Saul Alinsky)写的文章,我意识到那99%的人不过是对某人有用的白痴」。

「卡斯楚说他会拯救古巴,他对农民许诺说他们会拥有自己的土地。我记得所有那些许诺,就像今天的免费教育、免费医疗、免费土地 …… ,我的上帝!却没有自由。他从没说过,直到他大权在握。他把存在60年的员警、军队都解散了,他消灭了每一个帮助过他的人,还有天主教堂,所有人,…… 我以前见过这样的动作。我以前见过这样的想法,我在这里告诉你,我们不能让他们接管我们的国家。」

阿尔瓦雷斯说,他永远不会忘记所有那些伴随着他长大的人,看起来像他一样,就是因为相信那些空洞的诺言而遭受痛苦、挨饿和死亡。他们吞下了共产党的毒药。「那些虚假的承诺:分散财富,撤销员警经费,对社会主义的信任超过了对家人和社区 —— 对我来说听起来不那么激进,这些我太熟悉了。」 他警告说,共产主义势力要在美国抬头,「没有别的地方可以去了」。

阿尔瓦雷斯敦促观众从遭受共产党领导之苦的人们身上汲取经验教训。「看看他们,听他们说说,瞭解真相」。「在美国,我将决定自己的未来」,尔瓦雷斯继续说道,「我非常感谢美国,在这里我能够通过努力和决心建立自己的美国梦。...今晚我在这里告诉你们—— 警告你们 —— 此次选举将决定我们是否能够保守我们所熟悉的美国,还是要毁灭我们所热爱的这个国家所代表的一切。如果我们失去了美国,我们将无处可逃」,「选择川普就是选择自由」。

作为社会主义中国的难民,这段演讲让我动容。自从今年BLM在民主党纵容鼓励之下,在民主党各州打砸抢烧杀之后,我就意识到我必须用我的笔讲述真相,只因如果失去了美国,全世界将陷入黑暗之中。

美国青年的觉悟


美国教育系统的严重左倾,导致美国养育了几代左派青年,民主党也认为千禧一代与Z世代是通向理想世界的桥梁。但美国还是有一部分青年觉醒了,查理·柯克(‎Charlie Kirk)就是其中一位。他创建了美国最大的爱国学生组织 「美国转捩点」(Turning Point Action)。这次,他受邀请参加RNC大会发言。在发言中,他毫不留情地指责了共和、民主两党的建制派:「几十年来,两党的统治阶级领导人都在出卖我们的未来:出卖给中国,出卖给不露面的公司,出卖给自私自利的说客。他们这样做是为了维护自己的权力,并使自己富裕起来。同时操纵着这个系统,压制着善良正直的中产阶级爱国者努力建立家庭,追求体面的生活」。

他说,川普「开始了一场运动,要把我们的政府从一直在破坏我们国家的内部人士的腐朽卡特尔手中夺回来。川普参选总统是为了捍卫和加强巩固美国的生活方式」,美国的生活方式意味着你遵守法律,你努力工作,你敬拜上帝,你用强烈的价值观养育你的孩子,你努力为你爱的人创造一个文明的更稳定的国家和生活。

川普家人对美国现状均有敏锐的认识


这次民主党及左媒对RNC的攻击,集中于其家族成员都参加了大会并发言。这实际上是出自嫉妒,美国传统价值观强调家庭,连个中学毕业典礼都会家人集体出动。民主党的DNC大会上没有这种总统家庭成员集体出席的情形,那是因为无论是拜登还是柯林顿家族,其后代都没有这么优秀。

川普总统的长子小唐纳德·川普(Donald Trump Jr.)的发言直击要害,指出2020年大选与以往所有大选的区别:「过去。两党都相信美国的善良,我们同意我们去哪里,所不同的是如何去那里。而这一次对方政党开始攻击我们立国的原则 —— 思想自由、言论自由、宗教信仰自由、法律规则。」

8月25日是RNC第二天。当晚,美国第一夫人梅兰妮亚(Melania Trump)的演讲将气氛推向高潮,她呼吁人们根据自己的常识、而不是党派来投票。与前第一夫人蜜雪儿·欧巴马攻击性的演讲最大的不同是,她没有攻击任何人。

RNC的出席者广泛代表了共和党选民的看法,今年确实是守护美国与去美国化的终极之战。会议结束的那天,川普总统在发言中说到「当民主党花费大量时间拆毁我们的国家时,民主党怎么能要求领导我们的国家?」现场欢声雷动。

对比8月中下旬先后召开的民主党全国代表大会(DNC)与共和党的全国代表大会(RNC),不能不略带遗憾地指出,DNC开成了诉苦与仇恨动员大会,以肤色决定政治等级的身份政治成了会议主诉,竞选政策反而成为非常次要的点缀。RNC自始至终洋溢着爱国、理性的精神,竞选政策以人民福祉、美国强大为重。会议发言者不分肤色、信仰,几乎所有的发言都诚挚感人。哪场会议更能打动人心,收视率就是最客观的评价。

RNC最大的成功就是挑明瞭今年大选对美国是生死存亡关头。这场会议的成功,终于将美国从疫情的严重阴影中带出来了,美国人正在回归常识,反对BLM的暴力声音越来越高,8月26日,由CNBC / Change Research进行的一项调查显示,摇摆州选民对疫情的担心正在降低,民意支持缓慢但肯定地转向川普。


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