何清漣★米国のWHO脱退はグローバリズム1.0版の終焉 2020年7月10日


 世界保健機関(WHO)の関連ニュースが後を絶ちません。7月6日に、米国国務省は国連に、米国がWHOの72年間のメンバーシップを打ち切ると通告しました。7月10日には、WHOは新型コロナウイルスの起源とヒトへの感染経路の調査のため、準備チームを中国に派遣しました。この二つはどちらも小さな出来事ではありません。全世界の公共衛生システムと米国の多国間世界秩序における地位からして、WHOからの米国脱退は巨大な影響を与える事件です。

 全世界の新型コロナウイルス流行がまだ終わってない時期に、ウイルスの起源に関する調査は、もともと各国の関心の的です。しかし、国際社会の両者に対する反応はかなり冷ややかです。米国がWHOから脱退するかどうかは、来年の7月に正式に発効するわけで、今年11月の大統領選挙の結果がどうなるかが鍵となります。ウイルスの起源に関しては、国際社会は、中国の嘘とWHOの中国偏向にうんざりしています。

 ★米国のWHO脱退、利害関係者は懸念

 この出来事をだけを見れば脱退は、米国がWHOへの信頼をなくしたからです。米国としてはは十分そうするだけの理由があります。


 6月、下院外交委員会の共和党は、新型コロナウイルスの流行の起源、中国共産党と WHOの役割についての中間報告を発表しました。 報告書では、中共が武漢発生初期に事実を隠蔽し、それを明らかにした医師やジャーナリストを弾圧することで、主要な公衆衛生上の事象について、最初の機会にWHOに通知することを規定している国際保健規約を無視したとしています。 報告書によると、習近平総書記を始めとする中共の指導者は、発生を知ってから数週間後にしかWHOに知らせていないことが判明した、この悪質な行為は、世界的に大損失をもたらし、経済的にも大きなダメージを与えている、と指摘しています。

 報告書はまた、WHOが中共のプロパガンダに迎合し、隠蔽工作に加担したと主張しています。 ケンタッキー州の共和党員で下院監視委員会の上級委員であるジェームズ・コーマー下院議員は、トランプ政権の決定を支持し「中国は嘘をつき、WHOは唯々諾々と従い、アメリカ人は命を落とした」と述べています。

 本報告書の発表を受けて、WHOは6月下旬に英語版サイトの感染爆発対応に関するタイムラインを更新し、WHOがウイルス性肺炎の症例を知ったのはネット上での現地情報が最初だったことを認めました。

 6月2日に発表されたAP通信の報告書が広く引用されています。AP通信によると、数十か所のインタビューと内部文書によって、まるまる一月中、WHOが公開で中国の新型コロナウイルスに対する素早い反応を褒めちぎっていましたが、「WHOの関係者は、中国政府側の提供する関連情報が不十分であったことに個人的には不満を持っていた。中国側を賞賛したのは、さらに多くの情報を中国側から得ようとしてのことだった」としています。

 AP通信の調査報告書は、トランプ大統領がWHOや中国を非難しているように、WHOは中国と結託していたわけではなく、むしろ、中国がルールで定められた最低限の情報しか提供しなかったので、WHOは「闇」の中に閉じ込められてしまってたということが録音資料から判明したとしています。

 AP報告書の価値は、WHOが確かに中国での発生情報について嘘をついていたことを証明したことにあります。中国とWHOの関係の推測はどうでもよいことです。WHOは中国政府に協力したとして、中国側から何度も大っぴらに賞賛を受けています。

3 月8日には、中国はWHOに2千万米ドルを、4月23日には更に3千万ドルの寄付を発表しました。5月20日には、中国政府機関の人口福祉基金会は中国企業や慈善団体、個人にWHOに対して寄付するようにと指導しました。

 では、なぜトランプ大統領がWHOからの脱退を表明したことに、国際公衆衛生団体や国連が不満を持っているのでしょうか? 理由は簡単で、トランプ大統領の「アメリカを偉大に」は外交政策でアメリカ第一主義だからです。

  第2次世界大戦以来、アメリカは、ずっとお金を出し続けて、さらには必要に応じて自国の若者の命を犠牲にして、国際秩序の公益を世界に提供してきました。 この構造を変えようとすることは、「無賃乗車」に慣れている国際社会にとって非常に違和感があるのです。 この数年、米国はパリ気候協定、国連人権委員会などから脱退しましたが、脱退先の機関は、どこも大きな資金源を一つ失ったわけです。 国連の財政難はほぼ常態化しているのです。

 ★米国の受け持つ指導責任の実質はもっとお金を出すこと

 米国がWHO撤退した場合、この組織に大きな影響を与えることになります。米国はWHOの単一では最大の資金提供者であり、年間約4億5千万ドルを拠出しています。米国が脱退すれば、WHOはこの資金を失い、より多くの個人的寄付に頼ることになります。例えば第二の寄付は、ビル・ゲーツのビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団です。公共衛生の専門家は、これは全世界の衛生問題を少数の億万長者からの義援金や、西欧以外の大型政府の納税者のお金に頼ることになると指摘されています。そうした変化は、WHOの性格を変化させ、資金依存も不安定になります。

 なぜ、テドロス氏は、WHO事務局長として、米国の感情をあっさり逆撫でしたのでしょうか? トランプ大統領は何度も「自分たちは毎年、WHOに4億5千万ドルを拠出してきたのに、中国の4千万ドルとかにかなわないのだ?」と言っています。これはトランプ大統領が「米国が国連や国連の下部機関に出す資金がもっと多くても、受益者たる世界各国は当たり前のことだと見ている」ということをご存じない言うしかありません。
 
 「第2次大戦後、お前ら米国が指導して作った国連を利用して、米国の国際政策の道具にしてきて、米国主導で各国が利益を得るようにしたんじゃないか」です。これがずっと続いてきたので、世界は、米国がお金や力を出して世界に、国際秩序という「世界の公共物」を提供してもありがたいとは思いません。WHOもそうだったと思います。WHOの気持ちとしては、米国の4億5千万ドルと中国の4千万ドルの拠出金はどっちも当然もらって当たり前のお金です。それ以外のお金こそWHOが自由に使えるお財布だったのです。

 よく知られたお話ですが、ある人が通勤途中に地下鉄の出口にいる乞食に毎日1ドルやっていたのが、ある日忙しくてやるのを忘れたら、乞食に袖口を掴まれて「なんで今日は金を出さないのだ」と詰め寄られたという話があります。

 この話の含蓄は、資金援助が常態になってしまえば、出す側の責任になってしまって、ちっともありがたがられないということです。

 中国は、国際社会でどうお金をばら撒けばよいのか熟知しています。アフリカでは民間にばら撒いたりせず、エリート集団に利益を与えます。国際組織の経費はあまり多く出さず、そのかわり正式ルートでないお金、つまり指導者の子弟の留学などを含む非正式援助を与えます。(例はやまほどあります。米国にもあります。ここでは省略)。

 例えば、テドロスに対する政治投資は、2017年のWHO事務局長の選挙前に始まっていました。まず非同盟国に対して説得を行なってテドロスを玉座につけました。テドロスは、当選後時をおかず2017年7月1日には北京詣でをして、北京は即座に2千万ドルの寄付をしました。

 ワシントンの政界が、果たして米国のWHO脱退に全て賛成しているかどうかはともかく、今回の問題はWHOが流行情報発表において間違ったことが原因です。あまりにも中国の要求を考慮しすぎて、その他の国々の国家利益を損ないました。WHOのこの姿勢の裏には、明らかに金銭の働きがあったことは、否定し難い事実です。WHOがグローバルな公共衛生の危機常態にあると宣言するのが、遅々として遅れたたこと。はなはだしきは中国からの航空便を止めた米国を非難したこと。全世界に生命、健康、経済的損失を招いたことについて、WHOは必ずやその間違いを認め、責任をとらねばなりません。

 ★深刻に問われる国連のグローバリズム推進者としての機能

 国連が設立された当初、米国は国連を戦後の国際秩序の再建の調整役にしたいと考えていましたが、その役割は10年の戦争を経てほぼ終了しました。 以後、米国は、国際政策の重要な働きを推進する組織として国連に目をつけました。しかし、時が経つにつれ、国連は創設メンバーである米英との距離を取るようになり、代わりに中国が力をつける重要な舞台となりました。

  今年の国連75周年記念式典で世界各国が冷淡だったのはこのせいです。 中国ファクターが国連に与えるについては、拙稿「★国連と西側諸国の距離は開きゆくばかり――75周年に想う  2020年7月1日」でも触れています。

 国連の組織や政策への影響は新たに変えなければ、遅かれ早かれ存続の危機に直面します。 具体的には、エボラ流行から今年の武漢肺炎流行の処理までにみせたWHOの政治性を帯びた指導は、緊急時の行動力を著しく損なっており、しばしば専門家と政治権力の間の緊張とぶつかり合いを見せています。

 米国とWHOの関係は、今日までその予兆が無かったわけではありません。SARSは、2020年の新型コロナウイルスCOVID-19の予告編でした。米国医学協会(IOM)は感染症復活の8つの原因をリストアップし、その第1番目にグローバルな発展によって多くの人々がますます全世界的に流動し、伝染病もそれにつれて各国に伝搬することを挙げています。

 報告は、頻繁な人口流動がもはや伝統的な隔離方式を根底から役立たずにしてしまい、一国で起きた伝染病爆発が、急速に世界の他の地域に伝わっていくことを指摘しています。同様に、米国の国家情報委員会が2004年に出した2020年の世界の未来予測では、「ある種の重大な全世界的な衝突」の広がりだけが、ブローバリズムの持続的発展を阻むだろう、としています。

 この「広がり」とは、つまり全世界的な疫病の大流行です。報告では、2020年までに、世界はますますアイデンティティ政治(社会的不公正の犠牲になっているジェンダー、人種、民族、性的指向、障害などの特定のアイデンティティに基づく集団の利益を代弁して行う政治活動)に悩まされ、グローバル化は政治的逆流に見舞われるとしています。

 もし何らかの事情がグローバル経済を脱線させるとしたら、おそらく致命的な疫病の大規模な感染流行だろうと見ていました。この報告の起草者は外交官でプリンストン大学のロバート・ハッチングスですが、最近の電子メールで、自分がこの報告で提起したかったのは「グローバル化は普遍的な力だが、同時に良きものも悪しきものももたらす」ということだと述べています。

 武漢肺炎の全世界での大流行は、ついに先進国にグローバル化の暗黒バージョンを見せつけ、流行が過ぎても20数年にわたって続いてきたグローバリズムは大逆転に直面しています、国際社会は米国撤退後の変化を恐れ、米国の大統領選挙結果が、この米国退場の局面を変えてくれることを願っています。

 しかし、国連のこの20年の動きを見てみれば、米国大統領に誰が当選しようと、世界が願うような2016年以前に戻ることは不可能です。グローバリズム1.0の推進者は米国でした。しかし、米国は今年、内外ともに深い傷を負い、欧州連合(EU)もまた深刻な問題に遭遇しています。こうした全てが、グローバリズム1.0の終焉を告げているのです。未来の2·0版がどうなるかは、それでも米国の国内政治と密接に関係しています。(終わり)


评论 | 何清涟:美国退出WHO:全球化1.0版终结的标志性事件
2020-07-10

最近关于WHO(世界卫生组织)的新闻不断,7月6日,美国国务院向联合国发出通知,称将终止美国在WHO长达72年的成员身份。7月10日,WHO先遣小组前往中国筹组新冠病毒溯源调查。两件事情都不算小事,对于全球公共卫生体系和美国在多边世界秩序中的地位来说,美国退出WHO是一个影响巨大的事件;全球疫情远未终结,调查病毒起源本应引起各国关心。但国际社会对两者的反应都相当淡漠,美国终止WHO成员身份这个协议需要明年7月正式生效,今年11月大选结果,才是明年是否退出的关键。关于病毒起源,国际社会厌倦了中国的撒谎与WHO的偏袒中国。

美国退出WHO,利益相关者在意

单个事件看,美国退出缘于WHO失去诚信,美国完全有理由这样做。

6月间,美国国会众议院外交委员会的共和党人公布了有关新冠病毒大流行病的起源、中共及WHO所扮演角色的中期报告。该报告的结论是:中共在武汉疫情爆发初期隐瞒实情并打压披露真相的医生和记者,忽视了《国际卫生条例》中有关在第一时间向WHO通报重大公共卫生事件的规定。报告认为,包括习近平总书记在内的中共高层领导人在知道爆发疫情的几个星期后才将情况公布于众,这种渎职行为给全球造成重大生命和经济损失。

报告还认为,世界卫生组织迎合中共宣传,助长了中共的掩盖行为。众议院监督委员会资深委员、来自肯塔基州的共和党议员科默(James Comer)支持特朗普政府的决定。他在一份声明中称:“中国撒谎,WHO照办,美国人丧生。”

这份报告公布后,世卫组织在6月底更新了有关疫情应对的英文版时间线,承认世卫组织最早是从网上的当地报道得知武汉出现病毒性肺炎病例。

美联社于6月2日发布的一份报告被广为引用。美联社根据数十场访问和内部文件发现,在整个一月份,WHO公开称赞中国对新冠状病毒的迅速反应,但“世卫官员私下对中国官方提供的相关信息不足感到不满,声称赞扬中方是为了获取更多信息”。WHO相关人员的解释是,他们称赞中国,是为了获得更多的信息。美联社的调查报道为WHO开脱,称相关录音表明,不是像美国总统特朗普所指控的WHO与中国勾结,而是由于中方向他们提供了法律所要求的最少信息,使得WHO一直处于“黑暗之中”。

美联社这一报告的价值在于,证明了WHO确实在中国疫情信息上撒了谎,对于中国与WHO的关系之推测,完全不必认真对待。WHO因为配合中国政府而获得中国几次公开奖赏:3月8日,中国政府宣布向WHO捐款2000万美元;4月23日,中国再次决定向WHO增加3000万美元现汇捐款。5月20日,中国官方机构人口福利基金会引导中国企业、慈善机构和个人向世卫组织捐款。

那么,为何国际公共卫生界与联合国对特朗普总统宣布退出WHO表示不满?原因很简单,特朗普总统“让美国伟大”落实在外交政策上就是美国优先。从二战之后,一直是美国出钱出力,必要时牺牲本国青年的生命,为世界提供国际秩序这一公共品。这种格局的改变,让搭惯了便车的国际社会极不舒服。美国这些年来先后退出巴黎气候协议、联合国人权委员会,退出哪个机构,哪个机构的经费就少了一个主要来源,联合国财政困难几乎成了常态。

美国承担领导责任的实质就是多出经费

美国退出WHO,对这个组织影响巨大,因为美国是WHO的单一最大捐赠者,每年捐款约4.5亿美元,美国退出会使WHO在未来失去上述资金,将令该机构更多地依赖私人捐赠者,例如其第二大捐赠者比尔及梅林达‧盖茨基金会(Bill And Melinda Gates Foundation)。公共卫生专家表示,这将加速一项转变,即全球卫生依赖于少数亿万富翁捐赠者和慈善机构,而非西方大型政府的纳税人资金。这项转变将使WHO的性质发生改变,而且资金依赖将变得不稳定。

谭德赛作为WHO总干事,为什么会如此轻忽美国的感受?特朗普总统多次说,我们每年给WHO资助4.5亿,为什么不如中国的4000多万?这事儿,只能说特朗普总统没想明白:美国给联合国、联合国下属机构的资金再多,也被受益者与世界各国视为理所当然。二战之后,你美国主导创立了联合国,用它来作为贯彻美国国际政策的工具,建立了由美国主导、各国受益的国际秩序。久而久之,世界习惯了由美国出钱出力为世界提供的公共品——国际秩序,无需领情。我相信,WHO也是这样看的。在WHO的心目中,美国的4.5亿美元年金与中国的4000万美元年金都是理所当然的常规例金,只有额外的钱才是WHO可以灵活支用的金库。

如果说这还不够明白,用一个广为流传的故事可以作为说明:某人去上班途中要经过一地铁出口,那里有位乞丐长年蹲守。这位先生每次从那里过,都要给乞丐的碗中放上一美元,风雨无阻地持续了好些年,乞丐视为每天应得收入,从未表示感谢。但有一天,这位先生出门匆忙,身上忘记带零钱,从那位乞丐面前经过时,没有放钱,结果被乞丐一把抓住:为什么不给钱?——这个故事蕴含的哲理是:当资助他人成了常态,就成了资助者的责任,而非义举。

中国很懂得如何在国际社会撒钱:到非洲,主要让权贵集团受益而非民间;资助国际组织,不多承担规例经费,但愿意非正式地资助,包括资助这些权贵的亲属子弟(例子太多,美国就有,不举了)。比如对谭德赛的政治投资,早在2017年WHO干事长换届选举前就开始了,先是联合非盟,游说一些国家,将谭德赛推上干事长宝座。谭德赛2017年7月1日当选后不久即去北京,北京立即答应捐助2000万美元。

无论华府政治圈是否全部赞成美国退出WHO,此事缘起于WHO在疫情信息公布上处置不当,太多考虑中国的要求,忽视了其他国家的利益。WHO这种态度后面,金钱起了明显作用,是无法否定的事实。 因为WHO迟迟不宣布全球进入公共卫生紧急状态,甚至指责美国等对中国的断航措施,对全球造成的生命、健康、经济损失,WHO必须承担责任并认错。

联合国作为全球化推手的功能受到严重质疑

联合国成立之初,美国希望它成为战后国际秩序重建的协调者,这一功能在战后十年后基本结束;美国转而将联合国作为美国推行国际政策的重要功能性组织。但时过境迁,联合国与创始国美国、英国等日益疏远,反而成了中国施展拳脚的重要舞台。今年联合国75周年庆典,世界各国态度冷淡,原因就在这点。这些,我在《联合国与西方国家日行日远——写于UN75周年生日之际》一文里,谈过中国因素对联合国各组织与政策的影响,不更新,迟早面临生存危机。具体到WHO的情况,从处理埃博拉疫情以来,直至今年处理武汉肺炎疫情,都暴露出WHO的政治性领导组成方式严重限制了其紧急行动的能力,并经常显示出专业权力与政治权力之间的紧张与冲突。

美国与WHO之间的关系走到今天并非没有预兆,SARS算是2020年武汉肺炎的预演版。自那以后,美国医学协会(IOM)出版报告,提出了导致传染病卷土重来的八个原因,列在首位的就是随着全球化的发展,人口日益在全球范围内流动,传染病也随之周游列国。该报告指出,频繁的人口流动使得传统的隔离方式根本无法生效,也使得一国爆发的传染病会迅速地传播到其他地区。无独有偶的是,美国国家情报委员会在2004年的一份有关2020年世界前景的报告中预测,只有“一种重大全球冲突”的发展,才能阻止全球化的持续发展。这个发展是什么?即全球瘟疫大流行。报告提到,到了2020年,世界越来越受到身份认同政治的困扰,全球化将面临政治反噬。如果有什么事情会使全球经济整合脱轨,那很可能会是一种致命新疾病的大规模传播。这份报告的主持者是曾任外交官及普林斯顿大学学者的罗伯特‧哈钦斯(Robert Hutchings)。哈钦斯在最近一封电子邮件中表示,他们在这份报告中所试图提出的观点是:“全球化是普遍存在的力量,同时带来了好的与坏的后果”。

武汉肺炎的全球大流行,终于让发达国家看到了全球化的黑色版,疫情过后,这场持续了20多年的全球化进程面临大逆转。国际社会畏惧美国退出的变化,都希望美国大选结果改变这种美国退出的格局。其实,认真考察联合国近20年作为,无论美国是谁当选,世界想回到2016年以前均无可能。因为全球化1.0的推手与主导者是美国,美国今年遭受来自外部与内部的重创,欧盟也遇到严重问题。所有这些,都注定全球化1.0版结束,未来的2·0版是什么状态,倒还真与美国国内政治密切相关。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?