宇宙世紀におけるカツ丼について考える
はいこちらトロオドン。
というわけでね、今年もアドカレの季節になりまして今回かつ丼さんによるかつ丼とカレンダー2021に参加したわけなんですけれども。
ただね、えー19日になるまで一切記事を書かず、一文字も書かずに今日に至っており今更当日になって記事を必死で書かねばならない状況となってしまったことは本当に反省しています。
というわけで本日はガンダムオタクの僕が書ける記事ということで宇宙世紀におけるカツ丼というものについて考えていこうと思います。
宇宙世紀の食事シーン
そもそも宇宙世紀とは1stガンダムから始まる一つの暦です。ガンダム世界における年号みたいなものだと思っていただければと。
そしてガンダムにおける食事描写というのはちょくちょくあるわけですが、その食事シーンについてみていこうと思います。
はい、こうしてみていくと明らかにサンドイッチやハンバーガーのシーンが目立ちます。これらのシーンは軍艦の中など戦闘配備中の時間帯であり、戦闘糧食であろうと思われます。つまりそういう緊迫した場面においてはサンドイッチやハンバーガーのような手軽に食べられるものが重宝されます。日本海軍の軍艦でもおにぎりなんかが重宝されていました。
さらに言うとこれらの軍艦は宇宙戦艦であり、無重力空間での運用を考慮されています。もちろん戦艦の中には重力のある場所もあるものの無重力の場所もあり、食事は自由に選べるとはいいがたい状況です。そういう場面においてはサンドイッチやハンバーガーのような料理は無重力でも食べやすいということなのではないかと思われます。
一応Zガンダムの中ではケーキもふるまわれたりします。しかしこのケーキを見ると上に具が何も乗っていません。これもおそらく無重力空間ではケーキの具が飛び散ることを考え上には何も載っていないのではないかとかんがえました。
ZZガンダムにおいてはついに弁当が出現しますが、これはコロニー内の重力が担保された場所でかつ戦闘配備中ではないという状況で配布されたものです。
内容物を見ると肉らしき塊やソーセージ、野菜、そしてご飯という割と普通の弁当です。ジャンク屋としてギリギリの生活をしていたジュドーは軍人たちに戦ってくれるなら食わせ続けてやるという条件を提示されブチギレてこの弁当を投げ捨てます。そしてそれを見ていたファ・ユイリィは平手打ちでジュドーに詰め寄り「こんな贅沢なものいつも食べてると思うの!?」と一喝。
つまり、この弁当はかなり贅沢な内容物であったろうことが想像できます。
実際のISSにおいても様々な食事が使われておりおにぎりも登場してはいますが未だにご飯がそのまま出てくるという話を聞いたことはありません。無重力空間ゆえに飛び散るリスクなども考えるとご飯単体を食事として提供することには課題が多いのかもしれません。
まとめると、無重力空間においてはご飯を提供することは難しいのではないかということで、結局重宝されるのはハンバーガーとかなんじゃないかという話なんですね。そして宇宙世紀にカツ丼が登場した記憶は(自分の中では)存在しません。
宇宙世紀におけるカツ丼のありかた
宇宙世紀の食糧事情
そもそも無重力空間においてどんぶりというのは成立しないのではないかという懸念があります。なんとか米は粘り気の強い米を使うことで提供できる可能性はあると思うのですが、上に載ってる具はどうしても無重力では維持できないのではないかと思われます。つまり宇宙空間では具と米がバラバラになってしまうのではないかと。
さらにいうと重力がないので米に具の味が浸みるみたいなのもおそらくないのではないかと。つまりどんぶりものの魅力はかなり損なわれたものとなったのではないかと思われます。
そういった状況において考えられるカツ丼の進化系とは結局ライスバーガーにカツを挟むという結論なのではないでしょうか。ただ宇宙空間で食べることを考えると卵とじタイプのライスバーガーをたべるのはちょっと大変そうです。地上であってもちょっと汁気が邪魔になりそうな感じがします。だからこそソースカツ丼、ソースを浸したカツをライスバーガーで挟むというパターンが一般的なのではないでしょうか。
たとえばイギリスで日本風のカレーのことをすべてカツカレーと呼ぶように、宇宙世紀ではライスバーガーにカツを挟んだものを「カツ丼」と呼称するような時代が来ていてもおかしくありません。そこからの流れでカツサンドのことをカツ丼と呼ぶようになっていてもなにもおかしくはないのです。そして日本人的にもカツをライスバーガーで挟んだものをカツ丼と呼ぶことについてそこまで違和感がありません。
そもそもカツ丼というのは日本の食べ物であって世界的に広まっている日本食というわけでもありません。そんなカツ丼が広まるためには軍人たちが戦地で食し、そして退役してから地元にそれを広めるというカレーと同じパターンを考えるわけです。そして軍隊で食べていたのがライスバーガーのカツ丼だったとすれば、誤ったカツ丼が全世界で広まっているということも想像できます。
そもそも、宇宙世紀においてカツをつくることはできるのかという疑問は実はあります。そもそもブタというのは草を食べません。穀物を食べる動物なので、コストが高くなります。宇宙世紀においては人類は宇宙に進出し、そしてその人口比は宇宙世紀0050年にはすでに地球20億宇宙90億と宇宙の方が圧倒的に多くなっています。しかしそれでも食糧問題というのは深刻で、コロニーにも農業プラントが設置されていますがそれですべてを賄えているとは思い難いところです。
くわえて、地球は汚染が進んだとはいえ安定して農地が確保できる場所であり、宇宙空間の農業プラントはいつデブリがぶつかってこわれてもおかしくないような状況で慎ましく生産していることを考えると自給自足は難しかったのではないかと思っています。そして地球に農地を持っている数少ない有力者たちは地球で生産した食料を宇宙に輸出することで莫大な利益を得ていたという可能性が見えてきます。
コロニーに住んでいる人間の中にも成功者、コロニーで夢をつかんだ人間がまず先に変えるのが食ではないかと思われるのです。コロニーで無重力で生産された食料などではなく、地球で本物の大地で生産された食料こそが最高、今でいうオーガニック的な発想に基づく地球第一主義がコロニー上流社会に蔓延っているのもまた想像に容易いのです。
食糧生産の一部、少なくない部分は未だに地球が担っているという状況はおそらく宇宙世紀0079年になっても変わっていないものと思われるのです。
宇宙世紀0083年にデラーズフリートが北米穀倉地帯に対してコロニーを投下して壊滅させたのはこの食料地球依存という問題を断ち切り、コロニー市民の地球への羨望、憧憬の念を断ち切ることにあったのではないかと思うのです。これにより地球は再び汚染され、穀倉地帯の壊滅により食糧問題は深刻なものとなりました。コロニーは自給自足を目指す方向に向かわざるを得なかったのではないでしょうか。そしてオーガニック派も汚染された地球の食料よりも宇宙で生産された食料のほうが安心に感じられる、そういったパラダイムシフトが起こった可能性は考えられます。
これは地球の自活能力を失わせ、すでに弱っていた地球連邦をさらに弱体化させる結果ともなりえます。地上の地主は多くが荘園のようなものを持っていてある種の貴族といえるような人種だったわけですが、彼らにも大打撃を与え地球と宇宙のパワーバランスを崩そうとしたのではないかと思うのです。
そもそも宇宙世紀にトンカツが存在するのか
そのような状況において、ブタを大量に飼育するということは食糧事情的に厳しいことなのではないかと考えるのです。
割とステーキはさっくり出てくるんですが本当にブタが出てこない、ZZにはちょっと出てくるぐらいで本当にブタは出場機会が少ないのです。よく考えればハンバーガーも牛肉です。
そして先ほどの弁当事件。この一見大したことないような弁当が贅沢なものだと言われているわけで、そしてその画像を見る限りソーセージが使われている、もしかしてソーセージは貴重品だったのではないか?という可能性が見えてきます。
もしかしてトンカツって宇宙世紀においては貴重品なのでは?という気がしてきます。実際トンカツが出てきたシーンとか一度もないわけですから。サンドイッチもたまごサンドみたいなかんじで、カツサンドぐらい出てきてもおかしくないのに出てきません。
牛カツなんていう食べ物もありますけど、まあやっぱりステーキなんじゃないですかね牛肉といえば。
総括
というわけで、宇宙世紀におけるカツ丼について考察してきたんですが宇宙世紀におけるカツ丼とは「牛カツをライスバーガーで挟んだもの」という認識でいればいいんじゃないでしょうか。
まあとはいえ、たぶんライスバーガーというのも米がどれくらい生産されているのかもよくわからない状況ですのであまり一般的ではなく、結局宇宙世紀の標準的な戦闘糧食はハンバーガーであることは揺るがないんでしょう。たぶん日本人の多い軍艦とかだったらカツサンドとかぐらいなら出てきたんじゃないでしょうか。
そんなわけで今回はこんなわけのわからない考察記事でいかがでしょうか。お疲れさまでした。
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