祖父の50回忌と祖母の人生ハードモード

 今日は祖父の50回忌だったので奈良に来ています。車で来たのですが法事が終わった後の食事で日本酒を我慢することができず、酒を飲み運転を代行してもらってホテルまで来てもう一泊することになりました。
 そんなことはどうでも良くて、何となく酒に酔った勢いでわけわからん文章でも書いて投稿しようと思った次第です。

 祖母の人生ハードモードの話と祖父の話でもしようと思います。

 私の祖父は50回忌という通り50年前に亡くなっています。祖母と祖父が結婚して6年とかで父が5歳、叔父が3歳の頃だったと思います。なので当然私は祖父を見たことがなく、写真しか知りません。私は祖父のことをおじいちゃんと読んだことはなく、名前+さんで呼んでしまうという感じもあります。
 祖父が死んだ理由は自殺によるものであり、これにより祖母の人生はハードモードになったという話は今までの人生の中で幾度となく聞かされてきた話であります。
 まだ20代後半だった祖母は子供二人を連れて心中することを覚悟したそうですが、まだ小さかった叔父が「家に帰ろうよ」と言ったことでそれを諦め、結果二人の子供を大学に入れ、いろいろありましたが今に至っています。
 そもそも祖母が嫁いだ祖父の家系ですが、基本的に外の人間をあまり受け入れない歴史を持っており、祖母がかなり珍しい外から入ってきた人間だったようです。そんな家系でしたが祖母に対して優しく、本家の人間の取り計らいなどもあり今に至っているようです。
 とまあこんな話は祖母と喧嘩になると最終的に毎回祖母が切ってくるカードでもう内容は覚えてしまったわけですが、いろいろと家のために尽くしているにもかかわらずいまだに私は祖母に「感謝の心が足りない」などと言われるのは誠に遺憾の意という感じですが、それもまた致し方なしということで。

 父は5歳だったので祖父の記憶が僅かながらあるそうですが、叔父は完全に祖父の記憶がなくそれがコンプレックスであったようです。「兄ちゃんはお父さんのこと覚えてるから云々」という話をたまにしてましたね。そんな叔父でしたが結婚して子供を3人作って育てていますし、昔メンタルがやられていた頃の面影はもう今となっては感じられません。なんなら4人目が欲しいとまで思っているようで、子供を見ている時の目はいいなあと思います。
 叔父の子供達ですが今日の法事では長男だけが参加していて、いつも弟にちょっかいを出され殴る蹴るなどの暴行を受けている長男くんが非常に羽を伸ばしている感じがしていいなと思いました。長男なので長男の肩を持ちたくなります。

 思えば祖父もメンタルが弱めで最終的にそんな結果になってしまい、叔父もメンタルが弱めで一時期やられていましたし、私も結局メンタル面に問題を抱えていると言う状況で何となくうちの男子はメンタルが弱めな人間が多い感じがします。いろいろありますが、一応僕は長男の長男であり、「一族の跡取り」と数年前から明言されています故跡取りとしてふさわしい人間になれるよう努力をしていかねばならないなと思います。
 今回の50回忌にあたり、法事の準備や墓の掃除などやったわけですが、免許を取ってから死ぬほど回避してきた墓に行くまでのクソ狭すぎて走りたくない道を自力で突破したことは自分の中でも達成感があり、墓地についてから声が出てましたね。

 親戚の皆さんと盃を交わし、いろいろな話をしたわけですが僕はなんだかんだこの家に生まれたことをよかったことだと感じています。正直な話をすれば私はどうしてもコンプレックスがあり、父と叔父は苦しい家庭環境の中でめちゃくちゃ優秀な大学に行って卒業していると言う点もあり、他にも優秀な人間が多い中で自分の無能さというものを感じながら生きているという部分も感じなくはなかったです。
 しかし身内だからという点もあるでしょうが私のことも認められつつあり、長男であるというただ生まれた順番が早いだけで面倒ごとを押し付けられているという感覚もこの親戚と家系のために努力できることもあるだろうという感じもしています。

 人が死んでから50年経つ、50回忌というのは祝事のようです。ある意味では一人の人間の喪失を乗り越えたという捉え方もできると思います。そして人間が死んで100年、100回忌というのはなかなか行われるものではないようです。ちなみに祖母は13回忌の時に「乾杯」と言ってしまいめちゃくちゃ怒られたらしいです。

 子供の頃奈良に墓参りというと車で長時間走ってクソ暑い墓に行ってわけわからん親戚の家に行くという意味不明イベントでしたね、なんで連れてこられてるのか全くわからないという。
 あの頃の奈良は観光資源は死ぬほどあるのに全くそれを活かせていない感じがして、観光地もなんだかこう寂しかったわけですが、毎年墓参りで奈良に行ってると少しずつ変化を感じつつもあり、だんだん英語表記の看板や外国人観光客向けの店が増えつつあります。猿沢池の前にはスタバができました。

 遅ればせながら先週26歳になりました。今年の私の抱負は「生きる」ということで、生きるということを全力で頑張っていこうと思います。よろしくお願いします。

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