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中鶴真人先生「脳から口腔・摂食機能を紐解くセミナー」 開催しました

こんにちは。べびぃLabo☆Ceres 杉上です。

6月20日(土)16時~19時 中鶴真人先生をお迎えして
脳と口腔・摂食機能のお話を伺いました。
いや~~~面白かった!
むっちゃ深かった!

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出会いは「子ども発達指導エキスパート」

中鶴先生との出会いは、たぶん3年前?
「子ども発達指導エキスパート」合宿セミナーに参加し
子どもたちと一人の人として接する根本を教えていただきました。
ぼわーっとしていたキモが明確になり、
子どもたちとのかかわり方の質がずいぶん変わったなあと自覚しています。

それから 年に1回は大阪近辺にこられるたびに
セミナーに参加しています。

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とにかく 難しいことをシンプルに解説してくれるところがすごい!!
私はとにかく脳と口腔機能が苦手です。
細かいし、繊細だし、特に脳はまだまだわかってないことがたくさんある。
全体像がつかめなくて 覚えられな~い!

昨年のセミナーで 
 運動の前側
 感覚の後ろ側
 どうやったらいい?の側頭
で考えたらいい、と教わってだいぶんわかるようになってきました。

今回のセミナーでは
「からだの機能をマクロにとらえる」
「運動には目的が必要」
「口腔機能運動は巧緻運動」がますます明確になりました。

「からだの機能をマクロにとらえる」

からだのことを勉強するとき
多くは 骨や筋肉や靭帯、関節の名前と場所を覚える が
最初のとっかかりのことが多いです。

でもそれだと、細かく細部に夢中になってしまう。
そうすると、ひとの身体の動きの全体の調和が見えにくくなりがち。
その結果 ケアを提供するとき
関節角度が何度動くように とか
歩行時の股関節の動きを引き出して、とかになりやすい。

授乳指導でも同じ。
乳首の含み方とか おっぱいの型とか 
そこしか見てないと、おっぱい 飲めるようになりません。
もっと離れて 授乳している母子全体の姿勢が
楽に安全になるよう提案すると ふわんと授乳できるようになります。

もっとマクロに、どう動くの?
そもそも 私たちってなんで運動してるの?
(ここでいう運動は身体の動き全部をさします)

ここの考え方が同じで、そこが好きでセミナー参加するようになりました。

「運動には目的が必要」

運動とは?
「環境に対して何らかの活動をすること」と中鶴先生。
そうそう。この地球には 皆等しく 重力という環境の中にいます。
重力がひっぱってくれてるから、どう動いたらいいか、がわかる。
そして 動きたい、という目的ができたら、やってみる。
最初は試行錯誤。
積み重ねるうちに 考えなくてもできるようになる。
自動化される。
ここを脳の階層制御で説明してくれました。

この基本がわかったら、セッションの内容がガラッと変わります。
どうやったら、目的が達成できるかは、人によって違うから
どう動くか?
ではなく
どうやって目的を達成するか?
の課題をお渡しして、試行錯誤していただきます。

食べる の 目的は?
 食べたい
 おいしいを味わいたい
 人と共有したい
など、いろいろ。
じゃあ、この目的を達成するために、どうするか?
を試行錯誤してもらうわけです。

それには きっかけが必要。
そこで先行期の出番です。
子どもたちの食事指導をしていて 先行期をどれだけ「自然に」提供するか
が ほんとに大事だなと日々実感しています。

「口腔機能運動は巧緻運動」

以前 歯科医がされたセミナーで
「口の中は体の中で一番繊細。髪の毛1本でも感じるでしょう」と言われました。
確かに!
食べるは生きるにつながること。
からだを守るために 繊細な機能を持っています。

とすると、それはやっぱり様々な試行錯誤を繰り返して
無意識に できるところまで練習してるんだなあ、私たち。
口唇・歯・ほほ・上顎・下顎、そして舌。
すべてを駆使して「楽しく食べる」が成り立ちます。
すばやく細かく感覚統合して動けるように 
脳の活動野は中心溝のすぐ近くに位置されている。
おもしろい!!

巧緻運動がスムーズにできるためには、
からだがしっかりと楽ちんに支えてくれることが不可欠です。
特に 食べるのキーポイント 舌が自由自在に動くには
舌の土台になる舌骨が安定することに注目。
今回の最大の収穫は ここ!!

今まで動作や姿勢の目安をお伝えしていましたが
そのまとめが舌骨、ってことに結びつきました。

「今日はイノベーションが起こったね」

講演そのものは18:55にはおわりましたが
怒涛のように質問がでるでる!!

皆さんの了解をいただいて 30分延長し
丁寧に質問に答えていただきました。

ともすれば、今日のセミナーの本質から外れていきそうな内容にも
的確にアドバイスしていく言葉のすごさ。
全ての質問を受け止めて、丁寧に応えてくださいました。

時間を過ぎたことで、次の予定があわただしくなった方もいらっしゃったかと思います。
主催者としては、配慮が足りませんでした。反省しております<m(__)m>

ともあれ、ご参加の皆様には
それぞれにお役に立つ内容をお持ち帰りいただいたかと思います。

終了後 中鶴先生が言われた言葉

「今日はイノベーションが起こったね」
というと?
「いろんな職種の人が一緒に聞いて、疑問・質問を表明してくれた。
多職種が脳と摂食への共通理解を持ったってことはすごいこと」

ほんとに。

職種分類

お忙しい中 ご参加くださった皆様
本当にありがとうございました💛

次は べびぃLabo☆Ceresが行う「すくすくプロジェクトセミナー」
めざせ! 食をデザインできる子ども

食 すくすく

保育園で様々な知見を重ねている管理栄養士 境田可奈子先生とコラボで
おこないます。

中鶴先生のセミナーでいただいた知見を含みながら
ダイナミックに展開してみたいと考えております。

皆様、一緒に学びあいましょう!

お申し込みフォームは こちら 




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