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"深淵と同じ色の真っ白"の話

そこに争いはなくて、私と、その他の干渉できない大勢がいるのみ

私が振りかざした手の先の絶対に後悔、羨望、悲しみ、解放を抱く大勢をよそに膨張を加速させる。

深淵と同じ色の真っ白がいよいよ大勢を包んだ時に訪れる目の前が真っ白と言う以外に「何ともない」という違和感が大勢の恐怖を煽る。

溶ける人々に地球も揺れて、月も太陽さえも冥王星すら白に返す。

その全てが混ざった太陽系はすぐにお互いが理解できたのも束の間、個々が繋がって「単」になる。

星間物質さえも呑み込んだ白はついに収縮し、私の手の平で一輝きの真珠になって、終わったのだ。

「絶対の者の話」

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