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【最新型】魔鍾洞・スキルドレイン搭載型電脳堺を徹底解説!


初めに

こんにちは。がんもです。

今回は現環境で自分が使用している電脳堺についての解説記事になります。タイトルにもあります様に魔鍾洞とスキルドレインを搭載した物です。

最近流行りの魔鍾洞ですが

「魔鍾洞を発動した後のプレイが分からない」

「魔鍾洞入りの電脳堺を対策したい」

「前期まで電脳堺を使用していたがまた使いたい」

これらを思った方に是非読んで頂きたいです。

電脳堺の基礎的な知識から知りたいという方は前々回に投稿した

https://note.com/18kana_kana/n/na929a7df3d7f

の無料公開部分だけでも充分に補えると思いますので是非読んで頂ければと思います。

拙い部分もあると思いますが、最後までお付き合いして頂けましたら幸いです。

1.改定による影響と環境の変化

周知の事実かと思いますが、今回の改定でV.F.D.が制限カードになってしまいました。当初の周囲の反応を見ると、全く影響がないと考える方も多くいた印象です。自分もこの段階ではそう感じていました。しかし、蓋を開けてみるとニビルの受けが成立しずらくなる(1体目が流されてしまうと老々を温存していてもシステムモンスターが成立しない)という課題が浮き彫りになりました。端的に述べると今までならばリカバリー出来ていた事が難しくなったという事です。

環境の変化としては鉄獣十二獣が多くの分布を占める且つ結果を残しているという印象です。高い安定性とデッキパワーを内蔵しており、対展開系のデッキに対して強いミッドレンジタイプのデッキです。

もう1つは罠型コードトーカーの増加が見受けられます。今では鉄獣十二獣と1.2を争う程までに分布を増やしました。先行での制圧力が高く、返しのターンにはアクセスコードでライフを一気に削れるのが強みです。

以上の2つのデッキを厚く見てデッキを構築することにしました。

2.電脳堺の強み・現環境で使用するメリット

このデッキの強みとして

・先行で展開が通った際に捲られにない。

・展開後もリソースを残せる+リソースを循環させることができる。

・後攻からも手数が多いので妨害を乗り越えながら蓋をすることが可能。

・強欲で貪欲な壺を採用できる。

・様々な戦術を採れる柔軟性。

この5つが挙げられます。特にリソース管理の面と柔軟性の面では従来の展開デッキと比較しても非常に長けています。

また、現環境で使うメリットとしてはエフェクトヴェーラーや無限泡影の様な効果無効系の手札誘発が流行していることだと考えています。電脳堺の基本的な動きに効果無効系の誘発は殆ど効力を持ちません。その為、これらのカードが多く搭載されている環境では追い風だと考えています。

現環境に存在する同じアーキタイプのテーマですと、無限泡影やエフェクトヴェーラーを重く貰ってしまう場合があります。(幻影のヴァルディシュ、ドライトロンの宣告者の神巫、アダマシアの初動、ハリスファイバー)

展開途中に効果無効系がマストに刺さる場所が存在しないということは他のデッキと大きな差別化を図れています。


3.構築理論

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上記の構築は朝霞杯とゼッケンCSに持ち込んだ電脳堺です。戦績は

朝霞

シャドール〇〇

シャドール〇

プランキッズ〇〇

ID

HERO〇〇

鉄獣十二獣〇〇

鉄獣十二獣〇〇

電脳堺〇××

6-1-1の準優勝

ゼッケンCS

怪獣カグヤ〇〇

サンダードラゴン〇〇

未界域××

鉄獣十二獣〇〇

サンダードラゴン〇〇

シャドール〇〇

5-1-1のベスト4

2日間を通して11-2-1という結果になりました。


<構築のコンセプト>

1章でも触れましたが、トップメタの鉄獣十二獣を強く意識して構築しました。主に魔鍾洞とスキルドレインがそれらに該当します。鉄獣十二獣とはデッキ相性自体が悪く、後攻からでは、まず勝つのは難しいです。その為、メインデッキから強くメタを張ることにしました。

下記からは各採用カードについての解説になります。それぞれどの様な意図で採用したのか詳しく解説していますので、最終的にデッキ構築のコンセプトに結び付いてきます。


<スキルドレイン>

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前期までこのカードはサイドデッキに入れており、先行の際に5枚目以降の墓穴、抹殺のような誘発に対する回答という役割でした。サイドチェンジ後には展開を妨害するための手札誘発が投入され、こちら側が展開を成立させてるのは難しくなります。そこで1枚で強力な妨害になるこのカードを採用しました。例を挙げるとロンギヌスで動きを縛られた際にスターダストチャージウォーリアー、アーケティスで探しに行く、既に引いている場合にGを貰った際はリソースだけ溜め込んで次のターンに備える等の動きを狙えます。

今回このカードをメインから採用したのは鉄獣十二獣を強くメタる理由に加えて現環境に合っていると考え、メインからの採用を決断しました。調整の段階ではこの枠に三戦の才等を採用していました。先行後攻どちらでも機能しやすく、鉄獣十二獣に対しても後攻から勝ちの目を掴むために優良な1枚だと考えていたからです。ですが、実際にはシュライグ等を使わせた後に残った妨害を踏み越えながら蓋をするのは難しく、パワー不足を実感しました。

そこでメインギミックを通して妨害を作るプランより、メインギミックで盤面を荒らし、スキルドレインが確実に通せるプランを採ることにしました。先行でも三戦よりもスキルドレインが通ったリターンが大きいので後者を優先して採用しました。このプランを採ることにより従来の構築と比較して後攻からの主な勝ち筋を1つ多く保有できることになります。

その為、メインギミックで妨害を処理しに行きやすいカード(主に青龍の3枚目、甲々が該当する)を採用し、スキルドレインで蓋を狙いに行きやすい構築を目指しました。


<魔鍾洞>

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不利な状況を一気に逆転できる可能性を秘めたカードです。主な仮想敵は鉄獣十二獣、シャドールが挙げられます。ですが、蓋を開けると環境に存在する殆どのデッキに腐ることなく仕事をすることができました。

しかし、このカードが通った場合でも、相手のデッキ内に回答が存在する事を仮定した上でのプレイ、攻めきるタイミングを見定めることは容易ではありません。細かいプレイ等は別の章で解説しようと思います。

ここではこのカードが通った際に意識することを大まかに解説します。

①リソースを溜め込む。

②仙々+朱雀の成立を目指し、リソースを循環させる。

③仙々でビートダウンを行いライフを削る(相手がモンスターをプレイしたら仙々を朱雀で破壊し場の調整)+青龍で手札の調整。

基本的に①.②.③の順に行い、頃合いを見て勝負を決めに行きましょう。

絶対にやってはいけないことは、デッキ切れを狙うドローゴーの試合展開です。相手がサレンダーしない=デッキ内に魔鍾洞の回答になるカードが存在することが推測できます。ひたすらリソースを循環させているだけのプレイを行っているとその回答を引き込まれてしまった際にあっさりと負けてしまいます。

<青龍の3枚目>

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このカードと2枚のみで展開でき組み合わせは瑞々、麟々しか存在しませんが、複数枚引き込んでいれば召喚権を消費せずに展開できるカードです。後攻から召喚権を消費しない手数を増やしたいと考えて3枚目を採用しました。罠型コードトーカーの大捕り物と強制脱出装置、鉄獣十二獣のシュライグや双龍、ドランシアを乗り越えやすくする意図があります。

前期まではγを採用していましたが、鉄獣十二獣にはあまり刺さらず、スキルドレイン+ギミックに割きました。

<PSYフレームギア・γ>

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主にミラーマッチや展開系、罠型コードトーカー相手をメタる為に採用しました。

電脳堺のデッキの性質上、あまり多くの手札誘発を採用及び、投入することができません。その為、1枚で強力な妨害になり得る手札誘発を採用したいと考え、今回サイドデッキに採用しました。

罠コードトーカーには6枚目以降にも引いた場合にも機能するのでその点も評価できます。

<ツインツイスター>

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このカードは主に罠型コードトーカーの魔封じの芳香に対するメタカードとして採用しました。

魔封じの芳香が通ってしまうと、電脳堺側が召喚権以外の追加の手数を用意することが出来ず、召喚権を大捕り物や強制脱出装置で弾かれてしまうだけで負けてしまう場合があります。その負け筋を潰すために1枚ではありますが、採用する形を採りました。

また、この枠がライトニングストームの3枚目ですと、サイバネット・コンフリクトで無効にされてしまった際に2枚目以降のライトニングストームが打てなくなってしまいます。コンフリクトで止められた後も伏せカードに触れるカードとして優秀です。

また、サイクロンやコズミックサイクロンではなく、このカードを優先したのは、

・サイクロン→手札コストは消費しないが、1枚しか破壊できないのでパワー不足。

・コズミックサイクロン→電脳堺はロンギヌスを貰うデッキなので採用できない。

上記の二点を考慮した結果ツインツイスターを採用することにしました。

<三戦の才>

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基本的にどの対面でも投入する先行用のカードです。手札誘発の貰い方、残りの手札次第でどの効果を使用するかは決めます。例を挙げると、致命的ではなく、この後も展開が可能な場合は手札を戻す効果を使います。理由としては、本命の誘発を抜きに行きたいからです。ニビルがこれに該当します。

ドローの効果を使用するケースは貰った手札誘発が致命的で追加の手数を用意する際、妨害になり得るカードを探しに行く際に使用します。妨害になり得るカードというのは、スキルドレインや手札誘発のことです。

例外として、純十二獣の後攻にはこのカードを投入します。

詳しいサイドチェンジは別の章で解説します。

<電脳堺甲-甲々>

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戦闘を介することによってモンスターを除去できる電脳堺モンスターです。電脳堺のエクストラデッキのカードはアーゼウス以外対象に取ってカードを除去するデザインになります。その為、対象を取らない除去効果を持つカードを採用したいと考えて投入しました。他に、戦闘を介する除去カードとしてビヨンド・ザ・ホープが存在します。差別点としては

・ランク3なので容易に出しやすい。

・戦闘したモンスターを除外できる。

・電脳堺ネームなので甲々でシステムモンスターを除去した後に再展開することができる。

大きな差別点としてはこの3つが挙げられます。

同じランク3の枠でブレイクソードが存在しますが、ブレイクソードでは返り討ちになってしまうモンスターの上からアーゼウスの成立を目指すことができる点も評価できます。

また、墓地の朱雀の効果を使用する事によって、ガイアドラグーンになり、4素材のアーゼウスを成立させることも可能です。

上記の様に全体的に小回りが利くモンスターです。このカードのお陰で不利な状況から勝利に漕ぎつくことができたことがあるくらいにはパワーを秘めたカードです。

<神樹獣ハイペリュトン>

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このカードと上記で解説した甲々の枠は殆どの電脳堺のエクストラデッキではアルティマヤ・ツィオルキンクリスタウィング・シンクロドラゴンを採用した形が多いと思います。

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そんな中何故、①のカード達を採用したのかと言うと、甲々の存在が大きいからです。上記の章でも解説しましたが、対象を取らない除去効果を持ちであり、アーゼウスの成立を狙いやすいこのカードを採用したかったからです。②を選択するとエクストラデッキの枠を2枚消費してしまいます。甲々を組み込むとなると必然的に②を採用することはできません。そこで、余った1枠に神樹獣ハイペリュトンを採用しました。元々この枠には2体目のVFDでした。若干のパワー不足は否めませんが、同じシステムモンスターを採用したいと考えてこのカードを投入しました。

クリスタルウィングとの差別点としては

・魔法、罠も無効にできる。

・比較的に出しやすいので長引いた試合で簡単に蓋をできる。

・もう1枠自由枠を作ることができる。

大きな差別点としてはこの3つになります。

魔法を無効にする効果は対シャドール、閃刀姫で役立ちます。効果を無効にすることができるテキストなので、既に発動されているカードにも干渉できるのも評価できます。


※他にもこのカードの採用理由が知りたい等ありましたら追記致します。質問箱をやっていますので、気軽にリクエストしてください。

また、この章は構築が変化していき次第更新していきます。


4.各対面でのサイドチェンジとプラン

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この章では現環境に存在するデッキに対してのサイドチェンジとそのプランについて解説していきます。

※outはメインデッキから抜くカード。inはサイドから投入するカードを指します。

【鉄獣十二獣】

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