HSPと映画館と4DX3Dとモンハン
1.HSPと映画館
私は映画館が嫌になってしまった一人。
まだ何も気づいていない小さい頃は、よくワクワクしながら足を運んだものですが、徐々に、ダメになってしまった。
それは、私が超過敏気質だから。
この過敏気質、最近は柔らかい言葉で「繊細さん」と呼ばれ、代表的なものは「HSP」。
でも、感覚過敏は色んなものに含まれていて、発達障害や、ミソフォニアなんて言葉もあるから、私はこれ、とピンポイントには言えない。
けど、間違いなくどれかには当てはまるほど、感覚過敏に関しては重度なんです。とりあえずここでは、「HSP」としておきます。
いやー、本当に辛い。映画館では、これ。
・ポップコーン(他飲食物)の咀嚼音
・鼻水すすり
・鼻息
・上映中のお喋り
そして、
・視界に入る、隣の客の存在
なんですよ。
なんじゃそれ、頭おかしいんじゃないの?って感じですよね。
私もそう思う。
映画に集中したいって時に、隣の客の延々とポップコーンを取っては口に運び、の機械的な動作とか、呼吸で動く腹とか視界に入ると、ゾッとしちゃうし、意識の50%はそちらに引きずり込まれちゃう。
でも、どうしても気になってしまう。
気にしようとして気にしてるんじゃなくて、脳みそが、勝手にそっちに照準を合わせてしまうのです。
つい先日、色々予定が変わった末に、4DXのチケットが余ってしまったので、一人で意を決して映画館に行きました。
勿論、なるべく空いてる回で、隣に人がいない端の席。
席に着いた時から、もう二つ隣の席から、
ポリ…ポリ…サク…
(ああ…ポップコーン野郎じゃん…過去に飛んで、映画館でポップコーンを食べる文化を作った人間を消しに行かなきゃ…)
と、早速ゲンナリ気分。そして、
ズッ…ズッ…スンッ…
止まらない鼻水の音。色んな音が、耳を襲って来て、落ち着かなくて、イライラして、映画が静かなシーンになった時には、音を止めないでくれ~と謎に願ってしまうほど。
なんなら、今こうして擬音を書く間も、あの時の地獄を思い出して気持ち悪くなってしまうほどに、私にとってはとても汚くて、とても嫌な音。
なので、ついに私は意を決して策を打つことにしました。
・耳栓をする
・視界の端を手頃なもの(今回はスマホ)で隠す
そしたら、なんと、突如として、何も苦しくなくなったんです。
完全、じゃないけどね。
私と同じようにド過敏で、でも映画が大好きで、何とか頑張って映画館まで来たものの、また苦しむのだろうか…といつもゲンナリしてる方は、是非試して欲しい。
私は職場でも上司に許可を貰った上で耳栓をしていて、なんなら飲食店でも一人の時は耳栓をしている。
私が使っているのは、シリコンの練り消しみたいなのを練って耳に突っ込むタイプのこちら。
正直、鼻啜りとかの細かめの音しか消えなくて、意識高い系()オシゴトオネーサンのハイヒールで早歩きする、地獄のカツカツ音とかは消えない。
逆に、なればこそ、映画館でその威力を発揮するのです。
映画の音はしっかり聞こえて、それ以外のいらん音が消える。
まさにこれではないですか。
この耳栓して、あとは、目の端のお隣さんが映り込む領域を防いだら、あっという間に、
「私と映画」
これだけの空間になるんですよ。
これに初めて気づいたら、全くイライラすることなく、両目をしっかり見開いて、映画を心から楽しむことができた。
その嬉しさから、こうしてnoteに書かずにはいられぬ!と思ったわけです。
ド過敏さん、是非どうぞ。
まあ、映画館にたどり着くまでも地獄だから、まずそっからどうにかしたいですよね。
どうしたらいいんだろう。
⇩二つはついでのようなもの。
2.4DX3D
観てきた映画は、ハリウッド版モンスターハンター。
折角ならエヴァもいいなあと思ったのですが、満員間違いなしなので、そんな人と音が犇めく地獄の中に自ら身を投じることは出来ないと、モンハンを選択。
といっても、元々モンハン自体は好きで(しかしゲームスキルが低いのでゲームは簡単なものしかやったことはありません)、洋画もツタヤで借りたり、アマプラで観たりしているので、楽しみな作品でした。
4DXは初めて。3Dは過去に確か一回くらい見たっけ…な(薄れゆく記憶)
・3D
専用メガネをかけて見るそれは確かに奥行きはあるのですが、モンハンは3Dを前提にした演出にはしていないからかな?
例えば、リオレウスたんがちゅっちゅできそうなくらいにこっちに大接近してくれたりとか、そういう、3Dならではの楽しみ、といえるポイントはあまりありませんでした。
ちなみに、遅れて上映始まってからくる場合は、自分からスタッフさんに声かけて専用メガネを貰ってください。
うっかり忘れそうになり、「これが3D…?特に立体感ないけど…」と疑念を抱きながら3D分の料金をドブに捨てるところでした。アブネー。
あと、専用メガネは持ち帰るもの。
次回の3D鑑賞時に持ち込めば100円オフ。
返すものだと思って返しちまったワイの屍を越えて、皆さんはお得に生きて下さい。
・4DX
こりは。
こりは楽しいですぞ。
よもやテーマパークのアトラクションの感覚。
結構、ぐわんぐわんと体を揺さぶってきます。シーンにもよるけどね。
何気に一番躍動感が凄かったのは、冒頭のミリタリーカーが攻撃食らってるところ。
遅刻して説明聞き逃してシートベルトし忘れたのでは?!と思わず席を確認したくなるほど、かなり揺れます。
あと、例えばリオレウスたんに攻撃された時の衝撃の表現で、偶に背中が殴られるのですが、初めの頃は、後ろの人が席を蹴ってるのかとムッとしてしまった笑
ただ、やはりそれなりのお値段を上乗せするので、コスパが見合っているかは人それぞれ、でしょうか。
お安く観る方法で私が辿り着いたのは優待券だけど、紙のチケットは劇場のカウンターでしか使えないので、当日に席の取れる時間帯や作品でしか使えないのも考えものです。他に良い方法ないかなぁ。
私は+αに対して淡泊になりがちなので、コスパの低さも相まって、この一回の経験だけで十分かな、と思ってます。
でも、一回は体験しておいて損はないです。
1と0。
知っている、と知っていない、って結構大きな違いですしね。
3.ハリウッドなモンハン
ハリウッドだなあって感じでした笑
ハリウッド化は「そういうもの」という前提で観に行ったので、特段エーッと思うこともなく普通に楽しみました。
いや、まあ、アイルーは笑っちまったけど笑
ネルスキュラたん(割と私の推しメンの内の一体だから昂った)から始まり、ディアブロスちゃんにリオレウスたんと、ハリウッドのCGで描かれるモンスターの迫力がすっげえ。
関係ないけど、モンハンストーリーズが一時期大好きで、アニメとゲームは一周し、主人公のリュート君が好きだったので、リオレウスたんを見るとワクワクしてくんだ。
最後は、映画のオリジナルモンスター?(モンハンの記憶曖昧気味なので、公式っ子だったら申し訳ない)との戦いを前に、まさに「俺たちの戦いはこれからだ!」の終わり方をしたのは、ちょっと、エーッとなったけど、それはそれで、そういうイキオイもまた良い笑
トニー・ジャー扮するハンターが、モンハンを三次元世界に置き換えたら、という前提の存在として凄くいい味を出してた。
民族的な人物像、それに倣った演技、衣装、武器、そして武器の扱い方が、二次元になり過ぎず、モンハンの世界観を壊すことなく、三次元化されていました。
ちなみに、何気に日本語キャストがかなり濃い。
これはベテラン声優オタ必見ですぞ()
(敬称略)
本田貴子、大塚明夫、杉田智和、宮野真守、井上麻里奈、中村悠一、花江夏樹
そして、トニー・ジャー扮するハンターは、2.5次元オタは見逃せない松坂桃李さんとのこと。
何気に色んな要素てんこもりなんですな。
お勧めです。モンハン、洋画、映画好きなら観て損はないと思いますので、是非観てみて下さい。