何故ビールが好き?考+勉強のさせ方

 子供は嫌います。苦いから・・・シュワシュワして口が痛いから・・・
 二十歳を過ぎて飲酒しても(二十歳前の飲酒は違法です)最初のうちは苦痛です。
 飲んだ後の、いや、飲まされた後の酩酊感も『気持ちの悪い』ものです。

 少し話を変えて、カエルの茹で方の受け売り。
 最初から熱湯に入れると飛び出してきて、料理より狩猟になります。
 水から徐々に湯音を上げると茹で上がります。
 最初のうちの「ああ、温かくてて気持ちいい」くらいのちょっとした快感が命取り。

 これが、ビール いや アルコール好きになる理由の一つ(自分の意見では大半)です。

 気持ち悪い、苦い、でもなんだか酩酊感が心地よい。
 その心地よい酩酊感を憶えると、アルコールを飲む=気持ち良い=アルコールが好き という学習がなされ、好き嫌いが逆転する。

 細胞レベルで見れば、たぶんアルコールは毒物です。コロナの除菌に効果があるくらいですからね。
 でも、毒でもユルユルと 酩酊感というご褒美 を少しずつ与えられると、好物になる。

 別論もありますけどね。
 アルコール、あるいはその副産物の滅菌力は体に侵入したバイキンへの対応上有利になる。

 まあ、どちらでもよいけど、渋谷で外飲みしている人たちを見ていると、酩酊感という罠に見事に落ちることの容易さを実感します。

追記】
 カエルの茹で方は、あらゆることに応用できそうです。

 ブラック企業の新入社員教育。
 金権選挙でも市民に投票させる政治家にする。投票する市民にする。

 暗黒面だけじゃない。
 勉強を好きにさせる最良の手段です。
 最初は優しいことを教え、解かせる。
 出来たら褒める。
 これを繰り返す。
 自発的に勉強したらさらに褒める。
 テストが悪くても「弱点が分かってラッキーじゃない」といって、おだてながら復習させる。
 テストの点が悪いからと叱るのは逆効果。
 カエルを熱湯に入れるようなことです。
 勉強を悦びに替えられれば、あとは自分で突き進んでゆきます。

 ところで、自分で勉強を始めると、もう親の制御は効きません。
 大企業就職・エリート官僚になる・お医者さんにする とかの親の目論見を簡単に粉砕して「この分子構造の解明が命」とか「フェルマーの定理が」とか「パリを席巻するデザイナーになる」とかの暴走を始めますから。
 でも、それはそれで「自分で人生を選べるようになった」と喜ぶこともできるでしょう。

bye

ありがとー