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ハードボイルドって感じなのだ:GLAY第303曲『TIME』(2000)

聴覚と視覚がリンクして言葉を聴くと自然と色が想起されるといったような"共感覚"は私にはないのだけど、
「TIME」を聴くと、これには焦茶色(こげちゃいろ)のイメージが漂っている。
ダークブラウン、ウォルナット、って感じ。

一度聴くと印象に残る、アコギで弾く低音のオブリガードの音色。これがすさまじく良い。

1999年頃からジロープロデュースによるアンプラグド・ライブを行っていたGLAYは、その頃からアコースティックで渋い音色を出す力をメキメキと付けていたのだろう。

感触は硬すぎず柔らかすぎず、
渋くもあるけど照りもある、
そんな意気の良いアコギや、聴き惚れる。

歌詞はちょっぴりやさぐれ、現実を見つめる男の物語か。
"昨日探してたリングを見つけたんだ
いま持ってる情熱は君のおかげさ"

というフレーズからは、粗雑で調子のよさを感じさせるが、一方で達観や諦念も感じ取れる。まさにハードボイルドって感じなのだ。

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