みんな闇を持って生きてるんだ
この世は昼型と夜型でまわっている。昼間はせかせか働いて夜は寝ている人と夕方ごろに起きて、化粧をして夜の闇に溶け込む人。小さい頃は絶対に夜を中心に生活サイクルがまわっていたわけじゃない。夜の人はどういう経緯で夜を選んだのか。なぜみんな夜を遊びたがるのか。
そんな事を思いながら黒ずくめの男やケバい女、酔っ払ってる男をよけながら、ぐいぐいと奥まで進んでいった。人間ってすごいよな、お金と愛と孤独と酒。裏の顔が見えるとなんだかゾクゾクした。自分が今までいかに綺麗に生きていたのか。
1人では抱えきれないものばかりになって、誰しもみな裏の顔を持ちはじめる。なにかを紛らわせたい気持ちがあって酒とお金と時間を深く考えずに溶かしていく。
過去に何があったのかは分からないけど、みんな大なり小なり闇があって、それを抱きかかえて、明日のことは明日考えればいいし、今日を楽しむために生きる人がたくさんいた。
歌舞伎町は眠らない。
本当に眠らなかった。
28歳の派遣で食いつないでいた童顔の女の子。本当は大学院に行くつもりだったけど、卒論と大学入試が辛すぎて数年間のうつ病を経て社会復帰。
同い年の原宿で出会ったフリーターの女の子は役者になりたくて上京。ホストに溺れる役のためにホストへ勉強しにいったら、ホストに溺れちゃった。今までの彼氏はずっとホスト。
私の隣にきたホストは、35歳。美容師だったけどお金稼ぎたくてホストへ。
キャッチの大学四年生の男の子は、生との距離感が近くて死にたい日々を送ってたときに歌舞伎町へ。自分の家を見つけたらしい。
人それぞれ、何かしら抱えている過去や闇を持っていると思うと頭が痛くなってきた。この街はヤバイ。また目の前のお酒をグビリと一気に飲んだ。
じぶん、お金に困ってます!!!!🙋♀️ でもそんなことよりいいねを欲してます🙋♀️🙋♀️(ハイッ) https://twitter.com/@richama0610