【無料公開】おしゃべり会(COEDOH プレゼンツ)

昨晩(2023.8.25)は、産業保健に携わるさまざまな職種のための場、おしゃべり会のファシリテーターをさせていただきました。
一晩あけまして、ベローチェでぽちぽち記事を書いています…♡




参加者は、5年未満保健師、10年未満保健師、10年以上保健師3とカウンセラー1 の構成。

みなさんからたくさん、いいお言葉をいただいて、その場だけで終わらせるのはもったいなくて、せっかくなので備忘録としてまとめちゃいました。
①一人職場での成長の仕方、②医師の過労死についてみんなの意見をききたいという話があり、そのことについてみんなで情報共有したり、思いを吐き出したりしました。



①「毎日、同じ業務の繰り返しで何を目指していったらよいか。一人職場での成長の仕方は?」


この問いかけに対して、実は誰一人「専門職として」というお話がなかった!
私も出た意見に激しく同意!!!
みなさんの話に納得!がいっぱいでした。


共通して出たのは、
一会社員として、(非専門職の)上司や同僚に育ててもらった。いくら専門的な知識を高めても、会社になじんで社会人としてのスキル、会社の文化やこだわり、カラーなどを掴んでいかないと、やりたいことも見つけられないし発言できない。自分の力を発揮するためには、居場所をつくり、周囲の流れに身を任せながら自分の役割をまっとうする。そのことで自然と成長していく。力まなくても大丈夫。カウンセラーさんからは、さまざまな会社の保健師をみていると、十人十色。それぞれの立ち位置が難しいなあと感じるが、特徴としては、専門的なスキルが高い人ほど空回りしたり、総務人事とうまくいってないケースが多いなあと感じる。人間関係(信頼関係)の構築が何より大事、と。


ここが病院とは違う、産業保健の特徴かなと思いました。たくさん勉強して、自分の「専門性」を高めても、その力が発揮できる場がなければ活かすことができない。産業保健は、いろんな要因が絡んでいて、産業保健だけで完結できないから連携が必要なんだねーと話しました。
自分のカラー、自分らしさを存分に活かして役割を果たしていくといいなと私自身は感じています。
参加してもらった保健師さんの活動の仕方をみても、みんなやり方(社員へのアプローチの仕方や関係づくりの方法、自分が大事にしてるところ等)がちがうんですよね。よくありがちなのが、理想の保健師像が強すぎて、そこに到達できてない!というジレンマに悩まされてしまうこと。参加者の方からは、保健師のタイプによっても相談しやすい人、そうでない人がいるし、みんながいい!っていうことはない。全員が大好きな保健師さん!が目標ではなくて、あなただから相談しやすい、私の心をわかってくれるって人が、一人でも二人でもできるといいですねと励ましの言葉が。
なので、私ってどんな人かな?何が得意かな?どうやったらやりやすいかな?と、自分の味を活かして自然体でできるといいのかなあというお話をしました。

具体的にみなさんがやってる工夫

安全衛生委員会で保健師が話をさせてもらうコーナーを設けてもらったり、健康チェックを送って引っかかった人に声をかけたり、立ち話をして研修の感想をもらったり。あと、ウケがいいのは、何かの測定をしたりすると盛り上がったり。私も、かけ出しの頃、暇なときにアルコールパッチテストを持って行って「お酒に強いか弱いかわかりまーす」ってやったら、人が来すぎて帰れなくなった…コミュニケーションとるのに測定とかそれ系いいです。
また、女性活躍推進の取り組みで、どちらかというと人事の施作かなというところも、自分の課題として興味があったし、積極的にやってみようということで、専門職ということにとらわれず、自分のやりやすいところからやっていく。そしてそこには業種や職種によって社員の特徴がなんとなくあって、例えば製造系だと、パッと見た目はこわもてな感じでも、シャイな人が多くて、話しかけてはこないんだけど、話しかけると話してくれるとか。
そして、一般社員として働くということの落とし込み。流されて飲み込まれてみる!一社員として、他の社員と評価指標同じなのは当たり前だし、一社員としての成長を、とみんなで励まし合えた!
新しい知識は、学会やCOEDOH を使って勉強しようという話も。
こういった取り組みのヒントは、学会に行けない方も、おしゃべり会やCOEDOHなどの身近な場でもらうこともできます。

参加したことのない方へメッセージ

昨日のおしゃべり会は、みなさん面識のある方ばかりでした。私がファシリするから(申し込みがなかったらさみしいだろうからとみんなやさしい気持ちで)来てくれた感じ(笑)

私自身は、自分の会社関連やこれまでの経験のなかでの専門職仲間がいて、きついとき、苦しいとき、聴いてもらったりできる環境です。これまでも、会社の中でがんばって空回りして、ズタボロになってきたことがたくさん。そのたびに、保健師仲間や産業医の先生、カウンセラーさんがそっと寄り添って励ましてきてくれた。
でも、一人職場で奮闘してて、なかなか研修会や学会にも来れない人、きく人、頼る人がいない人など…軌道にのって一人でがんばれるまでは、本当に大変だと思うんです。(のってからも、というかのったつもりでもその先またいろいろある…笑)
そういう方が気軽に来る場として、おしゃべり会ってすごくハードルが低いと思うんですよね。
困ってる事例の話をしても、限られたメンバーで話して、外には持ち出されないし、参加もハンドルネームでOK。自分が話したいことがなくても、みんなの話をきくだけでもいいし、きいてて話したくなれば話せばいいし。会社の中で数少ない(もしくは一人)の専門職は、共通用語で話せる人がおらず(専門的な話について)孤独になりがちです。だけど、おしゃべり会などのネットワークを通じて、外とこうして繋がって、明日からの元気をもらったり、がんばってみよう!とモチベーションを高めたりするのに本当にいい機会です。顔見知りでまったりお話するのはするので、安心できるし、私たちはメリットがありますが、そこに出てきてない方たちも、ちょっと勇気を出して、とか時間を作って、のぞいてみてはいかがでしょうか?^^と思います。

私がたまにファシリをさせていただいてるのは、自分の勉強にもなるのはもちろんですが、何かしらそういう困ってる方のお役に立てればという思い。自分もたくさんいろんな人に助けられてきたし、だからこそがんばってこれたし、今も同業の方たちに助けてもらっているから。
ネットワークを持つと、たくさんたくさん視野が拡がり、楽しくなるよ!というのを知ってほしいし、そのお手伝いが微力でもできれば、私の力になる(楽しい!うれしい!よかった!がんばろう!)。

なので、今まで参加したことがないみなさんも、一度はのぞいてみたり、ファシリをしてみたりしては?と思っています。
ネットワークある方も、いつも話さない方と話すのはすごく勉強になるし、刺激になるし、楽しいです⭐︎ミ
てなわけで、次のファシリの方々にまたバトンタッチしたいと思います。

みなさんも、おしゃべり会参加してみては?
あと、COEDOHのセッション後の交流も、とっても心地いいし、楽しい場なので、残ってみては?


※医師の過労死については、まとめ次第有料記事で(内容が機微なため)出したいと思います。




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